womoハピナビご利用者のみなさまへ

平素は「womo・ハピナビ」をご利用頂き、誠にありがとうございます。

本日、<ハピナビ>のシステムに不具合が発覚し、
緊急メンテナンスを行うことにいたしました。
つきましては、「ハピナビ」クーポンの販売を一時停止しております。
メンテナンスが終了次第、販売開始させていただきます。
誠に恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。

販売開始のお知らせは、ハピナビメールにてご案内させていただきます。
womo会員のみなさまには、今しばらくご迷惑をおかけいたしますが、
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

                 株式会社しずおかオンライン
                 代表取締役 海野尚史


土いじり。



“土いじり”をしたのは、何年ぶりだろう。
 “土いじり” などと書くと先生に怒られてしまいそう(すみません)ですが、焼き物を作る楽しみには、冷たくて、柔らかな土を、素手であつかう喜びが大きい…。わたしの中の感覚では、小学生の頃の泥だんごづくりの延長線上なのだ。

 今日は、「ハピナビ」でも紹介されていた音羽町の谷津窯陶芸教室で、湯呑みを作ってみた(写真上)。といっても、今日は形だけを整えて、この後先生が焼いてくれる手はずなのだ。 渋くて深い茶色の仕上がりをイメージして、赤い土を選んでみた。

 ロクロを使うのは今回が初めて(というか陶芸そのものが、人生で2回目)。「こんなカタチで、ここはもっと広く、背はこのくらいで…」と私の手の動きにあわせて、先生の手がパワードスーツのような、なめらかな動きでわたしの手をサポートしてくれる。

 まぁ、わたしの手を支えていた先生の手が作った…ともいえなくはないのだが、「あくまでカタチは私が決めた」そう言わせていただきたい。さて、このプロポーションはどうですか?もう少しお尻をふくよかにしてもよかったかな…。

 私の場合は「陶芸」というほどたいそうなものではなく、やっぱり土いじりの領域。
それにしても、冷たい土を素手でこねるのは、どうしてこんなに気持ちいいのでしょうね。

 来週は、焼き上がった素焼きの湯呑みに、釉薬を塗る作業が待っている。
今から待ち遠しい…。

 最近は、残暑の中にも、秋の気配を感じます。
秋といえば、習いごと。習いごとといえば、9月号の『womo』では、習いごと検索サイト「静岡スクナビ」1周年キャンペーンとコラボして、「私を変えたHappy習いごと習慣」を特集しています。

「静岡スクナビ」から講座にお申し込みいただくと、抽選で素敵な商品が当たります。
『womo』と「静岡スクナビ」を、ぜひチェックしてみてください。資料請求と予約もカンタンにできます。






 夕方から、静岡コピーライターズクラブ・SOHOしずおか共催の「第8回広告セミナー」へ。
 広告界で今もっとも注目されているアートディレクターのひとり森本千絵さんが講師ということもあって、開場前からビネストのセミナールーム前はたいへんな人混みでした。

 セミナーは、森本さんがアートディレクターとして参加している「サントリーBOSS・シルキーブラック」のCFの話から始まって、博報堂に入社してはじめて自分の仕事として意識して制作したというミスチルのアルバムデザイン(写真上はアルバム広告ポスター)、そして同じくサントリーの「上を向いて歩こう」や「八戸レビュー」などの震災以降の広告という仕事への取り組み方と意識の変化についての話がとても興味深かった。それと「iDEA FOR LIFE!」の活動のお話も。

 私自身は、森本さんの仕事に共通して感じるのは
「風通しの良さ」。
そう感じさせるのは、広告という仕事に取り組む彼女の姿勢の中に
「幸せは、世の中に、満ちている」
そんな意識を持っていることの表れではないかと思う。

 講演の最後の方で語っていた
きのうより、今日の方がおもしろい
という言葉も、いかにも森本さんらしいですよね。

「博報堂の面接の際には、中学時代から作ってきた作品を2トントラックに乗せて乗り込んだ」
「大学時代にはデザイン講座と間違えてコピーライター講座に申し込み、もったいないので1年間通い、
 授業の中で一番いいと思ったコピーを使って毎回勝手に広告を作っていた」
などのエピソードには、開場から笑いもこぼれていました。

それこそ、主体的に大量の作品を作ってきたプロセスがあったからこそ、
いまの、肩の力の抜けた、風通しのいい表現や、
仕事に対するスタンスにたどり着いたのではないでしょうか。

最近は元気がないといわれがちな広告ですが、
森本さんのお話を聞きながら、
社会に対する広告の影響力は、まだまだ大きいことや、
広告だからできること、が、より明確になってきた、そう感じました。
広告って、やっぱりおもしろい、ですね。

 





 昨日は、静岡大学へ。
農学部応用生物化学科の平井先生を訪問。先日「eしずおかTV」で配信させていただいた、静岡大学農学部オープンキャンパスのユーストリーム中継のお礼と、大学関係者の方々の反応をお伺いする。

 今回は中継決定が直前ということもあり、事前告知や準備が十分ではありませんでしたが、当日会場に来ることのできない高校生や保護者の方も参加できるライブ中継に手応えを感じていただいたこと、アーカイブ映像を通じて「静岡大学農学部オープンキャンパス」の様子を、いつでも学生さんに見ていただける点など、今後に向けての期待の言葉をいただくことができました。

 初めての取り組みでしたが、実際に担当していただいた平井先生から、このような言葉を聞くことができて、本当にうれしく思います。

 夕方からは、同じく静岡大学理学部が主宰している「サイエンスカフェin 静岡」に出席。4代目店主の坂本先生にご挨拶。2006年に始まった「サイエンスカフェin 静岡」もすでに5年目なのだ。初代の小山先生の頃から、わたしも何度か参加させていただいている。失礼ながらこれほど続いているのは、先生方や学生さんの熱意があってこそだと思う。

「…みんなボランティアなんです」「毎月1回の開催は、本当にしんどいですよ」と頭をかきながら話す坂本先生の笑顔がいい(こんな書き方をして、すみません)。

 今日の講師は、静岡県立大学薬学部の管敏幸先生。「有機合成」についての講義を90名ほどのお客様が熱心に聞いていた。自分の研究方法のお話の中で、「研究道具も自分で作っているんです」と楽しそうに話されていた。他者がやっていない研究をするには、世の中に存在しない道具が必要になる。違う結果を求めるなら、やり方(道具)もやはり変えてみる…ということですね。ご自身が作った道具を紹介する時の先生の笑顔は、少年のように輝いて見えました。



「自分を変えたい」

この春「womo」編集部が行なった「静岡女子アンケート」によると、
「習い事してみたい?」という質問にたいして、読者の98%が「はい」と回答していました。

そして「やりたいけど時間と予算がなくて・・」という声とあわせて、
 「自分を変えたい」という声が多数。
「自分を変えたい」と思っているのは、誰もが共通に抱いている感情のようですね。
そういうわたし自身も「変えたいこと」やコンプレックスは、人一倍あるわけで…(笑)。

「自分を変えたい」といってもその意味するところは幅広くて、
「身体的に変えたい(米国では、タトゥーを入れた人も多かった)」
「イメージ(キャラ)を変えたい」「銀行預金のゼロの数を変えたい」
「まわりからもっと承認(評価)されたい」、そして「モテたい!」etc…。

私の場合、自分に対する不満(見た目も、中身も…)を自覚しつつ、
若い頃と変わった点があるとすれば、
 「こんな不出来な自分だけど、ここまできたらこんな自分に、
  最後まで付き合ってみるのも悪くはないか」
という、もう一人の自分の声が大きくなってきたことか。

そして、もうひとりの自分は、こんなプレッシャーをかけてくる。
 「自分を変える…」と、大きく構えなくていいから、
 「結果が変わればいいんじゃないの…というか、結果は、変えようよ」と。

「結果」を変えたいのであれば、やるべきことは「やり方」を変えること。
生活面でいえば、「習慣を変える」ことでしょうか。

10月号『womo』静岡版の巻頭特集は、「私を変える新習慣」。
読者がオススメする習慣や「人生が変わった!」との読者証言は、興味深い!
「自分」や「結果」が変わるヒントにしていただければうれしいです。

10月号『womo』静岡版については、
「womo」副編集長 望月麻希のブログを、ぜひご覧ください。

http://fukuwomo.eshizuoka.jp/e787032.html

『womo浜松版』巻頭エリア特集では「湖西・新居」を取材。浜松人にとって未開の地の遊び方を取り上げているほか、第2特集は「無料で体験できるスクール特集」。こちらでも、あなたにぴったりの新習慣が見つかるかも…です。


【お知らせ】
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・期間/8/25~9/27まで
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 児童文学作家の清水達也さんが、この5月に亡くなった。

 午後、用宗にある子どもの本の資料館「遊本館」へ。「遊本館」は清水さんの私設図書館であり、ここから多くの清水作品が生まれている。清水さんとの出会いは、フィールドノート社時代に発行した雑誌『静岡あるく』(vol.2-1999年)の連載企画「私に居心地のいい場所」の第ニ回目に登場していただき、「遊本館」についてお話を伺った時から。

 8月初旬に開催された「忍ぶ会」には奥様からお声をかけていただいたのですが、わたしがアメリカ旅行中だったこともあり、参加できなかった。旅行から帰ってきたので、お線香をあげさせていただきたい、と連絡したところ、「今週と来週末は「遊本館」を開けるので、そちらでお会いしましょう」ということになったのだ。

 遊本館には、清水さんの著書がきれいに整理されていて、奥様から一冊ずつエピソードを添えながら、説明していただく。清水さんが若い頃主宰していた詩の同人誌や、中には寺山修司や岸田衿子と一緒に作品が掲載されている詩集など、貴重な資料も拝見させていただいた。

 清水さんは静岡県内各地に伝わる民話を採集していて、『天女の羽衣』『しっぺい太郎』『ぬまのばあさん』など、その中から多くの作品が誕生している。

 部屋の片隅にあったパソコンを指しながら、「このパソコンの中には、清水が集めたままカタチになっていないお話が、未整理のまま残っているんです」という奥様の話を聞きながら、清水さんに最後にお会いした時の「遠州地方の言い伝えや○○の物語など、たくさんの県内の民話が、わたしの頭の中に残っているんですよ。時間がなくて、そのままになってしまっている」という言葉を思い出す。

 「それら未整理の資料もすこしずつ掘り起こさなくては。当分、忙しくなりそうです」という奥様。それらがいつかカタチとなり、新しい世代に伝わっていってほしいもの。前の世代から受け継がれた物語を、次の世代に引き継ぐことも、その土地に暮らす人の大切な役割である。

 その土地に伝わる言い伝えや民話を、途絶えることなく後世に残していくための方法は、今こそいろいろと考えられるのではないか。



 18、19日の二日間、インターンシップを行いました。
 今年は6名の大学生を迎えて、しずおかオンライン・グループの職場体験を実施。社内研修のほかに、実際に「womo」や「住まい情報」「womoグルメ」などの営業担当と同行していただき、現場も体験していただきました。

 インターンシップの最後に、各参加者の体験をみんなで共有して、少しでも多くの成果を持ち帰っていただきたいと考え、 1時間ほどの座談会を実施。わたしも参加させていただきました。

 学生さんのインターンシップの参加目的は、「フリーマガジンや出版に興味がある」「地域密着の仕事に興味がある」「観光ガイドをつくってみたい」などでしたが、2日間のインターンシップを終了して、一番印象に強かったことは「営業同行」という声が多かった。

「営業という仕事のイメージが、ネガティブなものから楽しいものに変わった」「地元で頑張っているお店の情報を読者に伝えたい、という営業担当者の熱意と、営業という仕事のやりがいが伝わってきた」など、実際に現場を体験したことでの気づきもあったようです。

 座談会で話が出たこと以外にも、弊社のスタッフと接することで感じたこと、発見もあったのではないでしょうか。プラスのことも、なかにはマイナスの印象も…。きっとそれらは、ネットや資料などからは、なかなか知り得ないことが多かったのではないでしょうか。

 就職活動は、これから佳境に入っていきます。ネットや学校、家族の方からも、多くの情報やアドバイスが簡単に手に入る時代。それらの情報は受け止めつつも、ぜひこの貴重な時期に、ご自分の足で多くの企業を訪問してみることをおすすめしたい。そして、そこで働く方々と、いろいろな話をしていただきたい。
 今、目の前に存在する商品やサービスは、何かを成し遂げるための道具、ツールであり、一時的にカタチなったもの。大切なことは、どんな人たちが、どんな思いで、その仕事に携わっているのか…。
 つきつければ「企業は、人なり」だと思うのです。



 今日は毎月開催している、社員の誕生日会の日。
 月別では毎年同じメンバーになってしまう(それも、もちろん楽しいのですが)ので、先月からは少し変化を持たせようと、同じ星座の社員で集まることになった。今回は獅子座生まれの社員の誕生日会である。

 会場は『womoグルメ』でも人気のスペイン居酒屋 BarraSettyu(バル・セッチュウ)さん。両替町のシダックスのすぐ近く。今回は、コースをいただく。ヤリイカの墨煮カラマ・ティントとパエリアがおいしいですね。

 獅子座会は、「ハピナビ」担当の長島さん、雑誌流通担当の神山君、womoグルメ担当の大政さんの3名。大政さんは夏期休暇中ということで、今日は長島さん、神山君とわたしの3名で、おふたりの誕生日をお祝いした。

「ところで、ふたりは占いは信じるタイプ?」と聞いてみたところ、長島さんは「わたしは、信じるかな。動物占いでは、わたしは“ライオン”なんですよ!自分でも、リーダーらしい性格で行動力があると思う」と即答。横でニコニコ聞いている神山君を見ながら「でも、このふたりは似てるのかな?」と、心の中で問うてみる。

 一方の神山君は、どちらかといえばいつも笑顔を絶やさず、周囲の様子を見ているタイプか。 その笑顔は、もしかして勇者の余裕からくるのかもしれない。時が来たら、獅子座らしく「吠える」場面もあるのだろう。神山君の一声で、チームがひとつになって闘う場面も、ぜひ見てみたい。

 誕生日会では、先週までわたしが出かけていた米国旅行の土産話、長島家のグアム旅行や神山君のマル秘計画の話などをしながら、たのしい獅子座会となりました。9月は、乙女座の会。こちらも楽しみ。

 そういえば、日本に帰ってから今日初めて「ス」に入ったのですが、コーヒーSサイズが300円だったのですね。米国の「ス」では、トールサイズが1.5ドル(税込)。円換算1ドル78円として、1杯117円。フリーwifiもセットで利用させていただき、随分と助かりました。わたしには少し苦めのコーヒーを飲みながら、この円高による還元はコーヒーには無縁ということを実感。



 1ヶ月の米国旅行から無事帰国。今週から、通常業務に復帰しております。
 そして、旅行中に出版されたことを知って、帰国後に読むことを楽しみにしていた本『そうだ、京都に住もう。』(7月20日発行)を読了。わたしの中の「住まい熱」は、ちょっと上昇気味…!?。

『そうだ、京都に住もう。』(発行:京阪神エルマガジン社)は、東京在住のフリーライター永江朗が、京都の町家を購入、リノベーションをして、自身のセカンドハウスとして完成(完成引き渡しはこの5月27日)させるまでの記録をまとめたもの。「エルマガBooks」に連載した記事をベースに、追加取材しています。

 「実は、わたしも京都に住もうと計画している…」とか、「マイホーム計画中…」ということは、残念ながらまったくないのですが、「建築」なかでも「住宅」は、住み手の生き方、考え方、社会的属性(収入他)…などが、公共の空間に公開される(しかも何十年にも渡って)モノとして、とても興味がある。それ以上に、生まれ育った家の隣近所に大工さんが多く、小さな頃から住宅建築の現場を身近で見ていたことが、家づくりに惹かれるようになった一番の理由かもしれませんが。

 「エルマガ・ジェイピー」でも、連載記事を一部アップしています。 
  → http://lmaga.jp/series.php?id=7

 永江朗の東京本宅である「ガエハウス」を、建築ユニット「アトリエワン」の塚本由晴氏と一緒に建てた時の、家づくりドキュメント本『狭くて小さいたのしい家』(原書房)も読んでいたので、比較しながら一気に読んでしまった。

『そうだ、京都に住もう。』では、「なぜ京都を選んだのか(他の候補地は、銀座、青山etc)」であったり、「建築は、土地の風土をよく知っている地元の人が設計するのがいい」という考えでの建築家探しや、「街の中のどのエリアに住むか」という視点、そしてお金の話であったり…、永江夫妻の思考と判断の変遷、建築士とのやりとりが、具体的に記録されている。
他人の家づくりドキュメントは、さまざまな要素が含まれているだけにおもしろい。

 ちなみに本書は『Meets Rejional』や『SAVY』を発行している大阪の出版社「京阪神エルマガジン社」が出版しているだけあって、永江氏が打ち合わせなどで京都を訪れた時に出かけたカフェやレストラン、書店、古道具屋などが、きちんとマップにプロットされ、永江的京都観光案内にもなっています。二重に楽しめる!

 わたし自身は「自分で雑誌をつくろう」と決めたことがきっかけで「そうだ、静岡に住もう。」となったわけですが、タイミングを逸して自分の家を建てたことがない。家づくりは、タイミングが重要であることを、いまさらながら感じている。いつか、そんなタイミングがあれば、地元の風土を良く知っている、静岡や浜松、富士、沼津の地元工務店さんや建築家の方と一緒に建ててみたいのだが…。

…と、随分と長くて、強引な?まえふりになってしまいましたが、先週しずおかオンラインから『静岡 家を建てる時に読む本2011年度版』(Vol.10)が発行されました。

 家づくりの情報はネット上でも雑誌でも多々ありますが、やはり参考になるのは
 ・地元の施主さんが建てた家(実例)
 ・地元の工務店さんやハウスメーカーさんの正確な情報
 の2点。
 なかでも、本誌読者のみなさまからは
  「地元で建てた家の実例物件が参考になった」
 という声を多数いただいています。

 『静岡 家を建てる時に読む本2011年度版』は、
  施工例100件、92社の情報を紹介しています。

「そろそろ、我が家も…」と思われましたら、
 ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。
一冊380円。
380円で、実例物件100件、地元92社の情報をじっくりとご覧いただけます。






8月8日と10日の2回にわたり、静岡大学農学部静岡県立大学国際関係学部のオープンキャンパスのユーストリーム中継を、「eしずおかTV」を通じて実施いたしました。

静岡大学農学部、静岡県立大学国際関係学部のオープンキャンパス実行委員会、および関係者のみなさま、ご協力いただきありがとうございました。

今回の「eしずおかTV」によるオープンキャンパス中継は、公開授業を、当日、現地参加できない高校生やご家族の方にも、ユーストリームをご覧いただくことで、オープンキャンパスに参加していただくきっかけになれば、と企画しました。

おかげさまで、それぞれ約100名および300名の方に、「eしずおかTV」によるオープンキャンパス中継をご覧いただくことができました。ご覧いただきましたみなさま、ありがとうごうございました。

オープンキャンパス中継は、今回は初めての試みということもあり、気になる点もあったかと思いますが、「eしずおかTV」スタッフ一同で改善に努めて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

また、「eしずおかTV」では、地域のさまざまなイベントのライブ中継に取り組んでいきたいと考えています。ご興味のあるプログラムがありましたら、ぜひお気軽に視聴していただき、お楽しみください。

・2011/08/08 静岡大学農学部 オープンキャンパス中継(「eしずおかTV」)
http://www.ustream.tv/recorded/16513006

・2011/08/10 静岡県立大学国際関係学部 オープンキャンパス中継(「eしずおかTV」)
http://www.ustream.tv/recorded/16550800



 今回の米国旅行中に読んだ本の棚卸し。海外旅行に持っていく本の中に、毎回1冊は忍ばせておくことの多いレイモンド・チャンドラー本を今回外したところが、わたしとしては珍しいところ。こちらでは、こんな本を読んできました。

『不完全な時代ー科学と感情の間で』
(角川oneテーマ21)
著者:坂村 健
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)

旅行にでかける直前(2011年7月11日)に出版された坂村健の最新刊。
坂村健といえば、80年代にオープン仕様OS「TRON」プロジェクトのリーダーとして知られますが、以前来静されたときの講演で、今世の中で起きている変化の枠組みを明確にマッピングして、理論的にも説得力を感じさせる話をされていたことが強く印象に残っている。

「日本のベンチャーと米国のベンチャーの強さの違いは、技術力ではなくビジネスセンス」
「イノベーションに大事なのは、技術力でもマーケティング力でもない、やり方を変える“勇気”だ

科学技術の重要性を説きつつも、技術論だけに偏らず、こういうベタな視点も併せ持っているところも氏らしい。

『ウェブ×ソーシャル×アメリカー〈全球時代の構想力〉』
著者:池田純一
出版:講談社

普段わたしたちが何気なく利用しているGoogle、Apple、Facebook、Twitter……などの創設者の思想的背景を、多様な視点から読み解いている。本書を読むと、それぞれの企業文化や掲げているミッションがなぜ生まれたのか、理解できるのでは。とても刺激的な一冊でした。これから読み返すことが多くなりそう。


『建築学の教科書』
著者:安藤忠雄、石山修武、妹島和世、藤森照信ほか14名
出版:彰国社

建築関係の本は、これまでつまみ食いのようにして読んできた。そろそろ、住宅建築の世界を俯瞰しておきたいと思い、選んだ一冊。この本は、各分野で活躍している専門家が、建築の現場、課題、魅力について、建築に興味をもっている学生(高校生、学部生)にむけてやさしいことばで語っている。建築の多様な側面に触れるには、いい一冊。




『ウェネチアの宿』
著者:須賀敦子
出版:文芸春秋

『トリエステの坂道』
著者:須賀敦子
出版:白水社

須賀敦子は、以前から時間のある時に、じっくりと読んでみたいと思っていた作家。
イタリア留学時代、パリでの暮らし、子供の頃の思い出などのエッセイの内容もさることながら、端正で、正直で、意志の感じられる文章に惹かれる。夜のトリエステの空港に降り立ったところから始まる「トリエステの坂道」は、古いヨーロッパ映画を見ているような作品。死の床でミラノにいる娘に、かつて自分が乗ったオリエント・エクスプレスのコーヒーカップが欲しいと頼むお父さんの話「オリエント・エクスプレス」は、列車の中で読んだせいもあってか、強く印象に残った。飾り気のないまっすぐな文章を読んでいると、背筋がぴんと伸びる。このような文章は、最近はなかなか見かけないなぁ。


『自分をいかして生きる』
著者:西村佳哲
出版:バジリコ

『自分の仕事をつくる』(晶文社)で、「いい仕事」を生む働き方についてのレポと、ワークスタイルとライフスタイルの関係性について書いていた西村佳哲。「〈仕事〉は〈人生〉と、〈働き方〉は〈生き方〉と背中合わせで、ほかの誰も肩代わりすることはできない一人ひとりの生に直結している。つまり、それは極めて個人的なものだ…」からはじまるまえがきと、「自分を阻害しない働き方を、なぜ多くの人ができないのか」と書くあとがきに、本書の要点はまとめられている。

「やり方が違うから結果も違う。素晴らしい成果の数々は、働き方からしてすでに違っていた…彼らはものをつくる前に、まず、それが生まれてくる環境や道筋を形づくっていた」
(活躍している人たちは)「“ただ働いているだけ”といった空気を漂わせている人は一人もいなかった。第三者の依頼で取り組んでいる仕事でも“ほかの誰がやっても構わない”ような取り組み方は、どうやらしない。やるからにはどんな仕事も“自分の仕事”にする」





 3週間ほどの米国移動中にであった読書する風景。もちろん、今でもペーパーバックをはじめ、従来の本を読んでいる方が一番多い。一方で、確実に電子書籍を読んでいる人が増えていることも実感しました。上の写真は、ニューオリンズからニューヨークに向かうクレセント号の中で出会ったシーン。最初は、ビューワの色味からキンドルかと思いましたが、ちょっと形が違う…?。

 一番多かったのは、キンドルでした。サンフランシスコからロサンゼルスに向かうコーストスターライト号では、わたしがラウンジカーに移動した時に、とある車両で3名の方が同じタイミングでキンドルで読書をしていました。一方、シアトルからサンフランシスコの列車内で見かけた、ずっとPCでコミックを読んでいたふたり組のような、PCでの読書風景はその1回のみ(笑)。列車の中でもバスの中でも、PCユーザーは、映画を見ている方が一番多かった。

 旅行先の空港や駅などで数年前と一番大きく変わったと感じたのは、PSPや任天堂DSなどのゲーム専用機を見かけなくなったこと。そのかわり、スマートフォン・ユーザーが本当に増えたね。




こちらはジョンジェイプールへ行く途中、レキシントン駅から77Th駅まで地下鉄を利用した際に、目の前で熱心にキンドルを見ている女性。
画面を覗いてみたところ、テキストではなく全面イラストでした。




ロサンゼルスの地下鉄の中で、キンドル読書中の男性。




こちらは、ニューヨークのバーンズ& ノーブル書店の一コマ。同書店が販売する
販売する電子ブックビューア「nook(ヌック)」で遊んでいる姉弟。




バーンズ& ノーブル書店の「nook(ヌック)」。139ドルとうことは、
約1万1千円ほどでしょうか。キンドルの価格と同程度ですね。





読書ではありませんが、雑誌や新聞のクロスワードパズルなどを
解いている方もよく見かけました。




小雨の降る夕暮れのニューヨーク。ブルックリン橋からロウアー・マンハッタンへ。


 ニューヨークでは、ちっちゃなドミトリーに宿泊している。
 部屋数は、6部屋かな。一部の部屋を除いて、基本はトイレもシャワーも洗面所も共同である。でも、一人なので全然気にならない。 慣れてしまえば、不思議と、どこも都になってしまうものですね。

 それに、みなドミトリーのルール(夜8時以降は洗濯をしない、とか、共用のコップを使用したら洗って元の場所に戻す、とか、夜10時以降にシャワーを使用する時とドライヤーを使う時は、洗面所のドアを閉める…とか)を、よく守っていらっしゃる。施設は古いが、清潔に維持管理されているので、不便は感じない。

 わたし以外も、ひとりで宿泊している客が多いようですが、慣れないのは、みなさんがとても静かで、自分から話しかける人が少ないこと。同じ小さな空間の中で、てんでバラバラに過ごしている。その緊張感漂う空気に…慣れない。

 実は、このドミトリーは スタッフが日本人で、宿泊者も日本人がほとんど(後は韓国人と、その他少々)。そんな日本人宿泊者同士は、(海外では特に)お互いに干渉したがらない?グレイハウンドバスやアムトラックの中の賑やかさが懐かしい。

 ということで、年長者であるわたくしは、つい声をかけてしまうのであります(笑)。まぁ、失うものもありませんし、リスクを負うのは年長者の役割でありましょう。

 …で、きっかけさえあれば、みなさん生気を取り戻したように話をするもの。もちろん、なかにはそうでない方もいますが、それは人それぞれ。それもアリ。

 今日もわたくしめから挨拶してみたところ、ひとりで朝食を食べていたSさん(卒業旅行で千葉から来ている大学4年生。ただいま1ヶ月間の米国旅行中)と、後からやはりひとりでやってきた、Yさん(転職が決まって新しい会社に入社するまでの間のニューヨーク美術館めぐりをしているOLさん)との会話が始まって、おふたりは「明日は、一緒に回りましょう」ということになったもよう。

 明日、おふたりが「…ところで、あのおせっかいなおじさんは、ひとりでニューヨークで何やってるんでしょうね」などと話をしていても、少しもかまわない。それよりも、あの緊張感漂う空気がすこしでも和らいでくれれば、それで十分なのであります。

 





李禹煥の作品展を開催していたグッゲンハイム美術館。内部空間も、とてもきれい。


 昨日ニューヨークに到着。今朝は、ほっとした気分。朝からニューヨーク市の公営プールをチェックしていたところ、今いるミッドタウンから比較的近いアッパー・イースト・サイドにあるジョン・ジェイ公園の中に、屋外だが50mプールがあることを発見。しかも、入場無料という。

 ということで、今日の午前中はプールへ。地下鉄に乗って3駅先で下車。そこからイーストリバーに向かって10分ほど歩くと、突き当たりがジョン・ジェイ公園だ。プールの入場料は無料だったが、ロッカーの鍵をもってないと入れないという。ダイアルロックをもっていたので「これでいいか」と聞くと、それでは小さすぎるという。結局、公園の売店でわたしのような利用者用に販売している立派な南京錠を5ドルで購入して解決となった。

 サイトの写真では、プールはコースごとにロープが張られていて、いかにも競泳用という雰囲気だったが、さすがに8月の休暇シーズン。ロープもなく、利用者は子供連れの家族と若者たちがほとんど。みな追いかけっこをしたり、水掛をしたり、おもいおもいに楽しんでいる。泳いでいる人はほとんどいない。

 そんな中では、泳ぐ人の方が他人の迷惑になるだろうと思い、1000m泳いだところであがることにする。久しぶりの水泳だったことと、歓声をあげて楽しんでいる人たちの間を、ぶつからないように注意して泳いだので、十分に気持ちのいい疲労感。

 昼は、公園のベンチで、売店のコーヒーと、出がけに作ったサンドイッチ、そしてバナナ。

 午後は、おなじアッパー・イースト・サイドのセントラルパーク側にある、グッゲンハイム美術館まで歩いていき、開催中の「リ・ウー=ファン(李禹煥)展」を見る。

 今年の4月に四国に出かけた際には、直島に寄って李禹煥美術館を見学したことはここにも書いたが、「余白」の存在感を、こちらの人はどう受けとめるのか、興味が湧く。男女4名で来ていたグループの中の女の子が、他のメンバーに一生懸命に何かを説明している姿が微笑ましかった。どんな説明をしていかのかなぁ…、こんな時こそ英語がわからないことが残念。

 今のニューヨーク滞在は、今回の旅行の余白にいるみたい…な気分だなぁ。




 朝4時起床。荷物をまとめ、簡単な食事をとって6時にはニューオリンズのアムトラック駅へ到着。荷物をチェックインして、7時発のニューヨーク行き長距離列車「クレセント号」の出発を待つ。

 ニューオリンズには、アムトラックの運営する3本の長距離列車が乗り入れている。1本が今回は乗ることができなかった米国南部を横断するロサンゼルスーニューオリンズ間を結ぶ「サンセット・リミテッド号」、もう1本が米国中部を縦断するシカゴーニューオリンズ間を結ぶ「シティ・オブ・ニューオリンズ号」、そして今回乗った米国東部ニューヨークーニューオリンズ間を結ぶ「クレセント号」である。

 駅構内には、それぞれのイメージポスターが貼ってあり、このデザインがなかなかいかしている。お土産に、1部ずつ持ち帰りたいぐらいである。上の写真を、ご覧いただきたい(写真右下が、なかなかきれいに収まらない。くやしいなぁ)。これらのポスターをアメリカ人が見れば、きっと南部への憧憬などが、わき起こるのではないか。わたしたちが「そうだ、京都行こう。」のキャンペーンポスターに惹かれるみたいにね。鉄道は、日常生活を支える輸送とともに、人を非日常の世界へといざなう…そんな役割も担っていることが、このポスターから伝わってくる。

 ニューオリンズとニューヨーク間約2,200Kmを、クレセント号は途中、バーミンガム、アトランタ、シャーロット、ワシントンDC、フィラデルフィアなどの都市を経て、約32時間かけて走る。

 2日の朝7時にニューオリンズを出発して、3日午後2時ごろにニューヨークに到着。7月15日のシアトルから始まり、ようやくニューヨーク。おかげさまで、これで米国大陸横断の旅も無事終了である。つたないブログに長い間おつきあいいただき、ありがとうございました。

・腰痛軽





朝6時のアムトラック駅チケットカウンター。
正面右側に3つのポスターが見えますか?

 



15分の停車中に、クレセント号の先頭まで急いで走って写真撮影。





通路を挟んだお隣さん。PCでは映画を見ている人が多い。





ニューオリンズを出発して2時間ほど走ったあたりで、家の屋根が吹き飛び、
木々がなぎ倒されている光景が飛び込んできた。
前の席の人に聞いたところ、ハリケーンとトルネードによるものとのこと。





ジョージア州アトランタを過ぎた辺りで夕陽が沈む。

 




ニューオーリンズでは、こんな音楽を聴いていた。見えにくいが、
真ん中の白シャツに黒ベストの黒人のお客さんの踊りに、みんなから大歓声。



 そろそろ、ナイトライフについても触れておきたい。なにが「そろそろ」かわからないが、とにかく今日はニューオーリンズの夜のはなし。西海岸では普段通りの朝型の規則正しい生活だったが、ここでは若干夜も出歩いている。

 ニューオーリンズでの夜の過ごし方は人それぞれだと思いますが、わたしの場合は、多くの音楽ファンと同様に、ニューオーリンズといえば食事と音楽…、ジャズ、リズム&ブルース、そしてケイジャン・ミュージックなどをライブで聴くことを楽しみにしていた。

 フレンチクォーターのなかでも、ライブを楽しめるクラブやバー、ラウンジがもっとも集まっているバーボンストリートを夕方からぶらぶらと歩く。この時間にはどのお店もすでにライブが始まっていて、開け放したドアからさまざまな演奏の音が聴こえてくる。

 まずは、伝統的なニューオーリンズ・ジャズの演奏をいまでも聴かせてくれるブリザベーション・ホールへ。行列の最後尾に並んで、1817年完成のホール(といっても、本当に古いただの小屋ですが)への入場を待っている時に、列の後ろに並んだオランダから来たというご夫婦と挨拶をすると、お二人はこの夏の休暇で、ナッシュビルでカントリー・ミュージックを、メンフィスでブルースを、そしてここニューオーリンズでジャズを楽しみに旅行コースを決めたという。やはり、音楽好きは同じようなコースをまわるのだ。

 ブリザベーション・ホールでの伝統的なジャズのライブを聴いたあとは、バーボンストリート沿いにあるライブハウスを1店ずつ覗きながら(出入りは自由)、気に入った音楽を演奏しているバンドのお店を、夜の間、次々とハシゴしていく。必ずしもブラック・ミュージックに限らず、ロックを演奏しているバンドも多い。そのようなお店には、中年の白人のお客さんが集まっている。懐メロ感覚なのだろう。

 わたしの場合は、ジャズから始まって、ソウルミュージック、リズム&ミュージック、そして最後はブルースのお店をハシゴして締めくくる…そんなコースでした。

 ソウル・ミュージックのライブハウスでは、マービン・ゲイ、ジェイムス・ブラウン、ジャニス・ジャプリン、オーティス・レディングなど、誰もが知っているヒット曲を中心に演奏していたのは、観光客相手ということなのだと思いますが、そんな気軽さもバーボンストリートの魅力なのでしょう。テンプテーションズの「MyGirl」などがはじまると、みんなで大合唱…そんなニューオーリンズの夜でありました。

 後になって知ったのですが、フレンチクォーターの外れにあるフレンチメン・ストリートという通りにもライブハウスが集まっていて、こちらの方がより本格的なジャズが楽しめるようです。わたしもドクター・ジョンの「ガンボ」のようなニューオーリンズサウンドを楽しみにしていたのですが、バーボンストリートでは巡り会えなかった。フレンチメン・ストリートでは、そんなサウンドも聴かれるかも…です。これから行かれる方は、そちらにも足を運んでみるといいかもしれません。

・腰痛無



夕方のバーボンストリート。すでに大勢の人で賑わっている。




二日間とも最後に寄ったブルースのお店でのライブ演奏。Sさんにも聴かせてあげたい。





ソウル・ミュージック中心のバンド。「セクシャル・ヒーリング」「What's Going On」など、
久しぶりに聴いたマービン・ゲイがよかった。





築200年にもなろうとしているブリザベーション・ホールでのジャズ演奏



海野 尚史 HISASHI UNNO

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