与謝野晶子の部屋


静岡文化経済ウォークという視察ツアーに声をかけていただき、初参加。
参加者の多くは県内の企業経営者の方々。参加者全員が男性で、私より若い方は数名である。

視察先は、明治18年(1885年)創業という老舗ワイナリー「ルミエール」と、
創業寛永2年(1790年)、与謝野晶子が名付け親の銘柄 銘酒「春鶯囀(しゅんのうてん)」
を製造する日本酒蔵「萬屋醸造店」。

ルミエールの木田社長と萬屋醸造店の中込社長に
甲州ワインや萬屋醸造店さんの造る日本酒のお話を伺いつつ、
ワインと日本酒を参加者のみなさんと一緒にたっぷりと味わせていただいた。

文化と経済を一緒に学ぶには、酒はまさにぴったりの素材である。
ただし、途中から目的を忘れ、記憶が定かでなくなることが難点か。

写真は、萬屋醸造店さんの離れ。昭和8年に与謝野晶子・寛夫妻が
甲州に旅をした際に宿泊したという部屋。築130年程という。
先輩経営者のみなさんが日本酒を味わっている間、約3名が庭に立ちこの部屋を眺めていた。

わたしは「風情があって、お茶会にぴったりかも…」とのんきなことを考え、
ホテル業を継ぐ若き経営者Tさんは「このような純和風の家を移築して、
宿泊施設かレストランとしてつかえないかな…」と星野リゾート的思考をめぐらし、
大手ホテル業の経営企画室部長のFさんは「ぼくは大学で建築学を学んでいたんです。
あの波打つ瓦屋根が生きものみたいで…いいですね…」と腕組みしながらつぶやいている。
酔いも手伝って、三者三様、いい夢をみさせていただいた秋の休日となった。

与謝野晶子が萬屋醸造店さんに宿泊した際、富士川周辺と酒蔵を散策して詠んだ歌。

「わが友の 増穂の村の 夜の草に 車の触れて なつかしきかな」
そして
「法隆寺など行く如し 甲斐の御酒 春鶯囀の かもさるる蔵」

この歌を機に、創業から「一力」の名で知られていた酒を
「春鶯囀」と改名したのだそうです。


※SOL囲碁部 現在の部員数 2 名



仕事帰りにセノバに寄って、初ザート体験。
レイトショーで映画『はやぶさ/HAYABUSA』を観る。

革新的なイオンエンジンによる惑星間航行、地球スイングバイ、自律航行の成功、
約20億Kmを旅した後、小惑星イトカワに着陸。
そして、カプセルを惑星間から直接に大気圏に突入させて試料を回収する方法で、
小惑星イトカワから試料を地球に持ち帰るサンプルリターン探査。

「できない理由をさがすのではなくて、実現できる方法を考えよう」
というプロジェクトメンバーの会議のシーンから映画は始まる。
そこから、NASAの先を行く「はやぶさ」プロジェクトは、
ひとつずつ不可能を可能にしていく。

小惑星探査機「はやぶさ」君の成し遂げたことが、
どれほど快挙(困難なこと)だったのか…映画がわかりやすく教えてくれた。
ほんとうにびっくりすることばかり。
これまでの惑星探査は片道切符の旅だったのだが、
「はやぶさ」君は往復旅行をする宇宙船でもあったのだ。

2年程前に、宇宙科学研究所勤務で、小惑星探査機「はやぶさ」の広報を
担当していた女性にお会いして、「はやぶさの帰還は、どれほどスゴイことなのか」
という熱のこもった話をお聞きしたことがある。

その方のプロフィール、ファッション(髪をひとつに束ねて、大きめの銀縁眼鏡をかけて、
ジーンズ姿で、デイパックを背負ってやってきた)や、
はやぶさ君のブログも担当し、「はやぶさ君の冒険日誌」を書いたこと、
宇宙科学研究所の勤務では食べては行けず、
アルバイトを掛け持ちしながら働いていた数々のエピソード…、

まるで、竹内結子演じた主役のまんま。2度びっくり。
今も手元に、彼女からいただいた「はやぶさ君の冒険日誌」がある。

CINECITYザートは、スクリーンも大きく、シートもゆったりして快適。
仕事帰りにふらっと映画を楽しむ機会が増えそうです。


11月号の『womo』が発行となりました。


【静岡版】の巻頭特集は「クチコミグルメ特集」。
人気ページ「クチコミグルメ」の拡大・特選版です。

【浜松版】巻頭エリア特集では「まちなか・新浜松」特集です。
遠鉄百貨店新館オープン情報ほか、周辺の今どきお役立ち情報も厳選セレクト。

詳しくはコチラ「womo副編集長 望月真希のブログ」へ。
   ↓   ↓
http://fukuwomo.eshizuoka.jp/e813660.html

・~11/21(月)まで、引き続きwomoスタンプラリー開催中。
鷹匠・御幸町・伝馬町「アラウンドcenova」特集掲載店をまわって
スタンプを集めると豪華プレゼントがあたります。
   ↓   ↓     
http://www.womo.jp/campaign/cenova/index.html






昨日はたくさんの「誕生日おめでとう」メッセージを、ありがとうございました。
いくつになってもお祝いの言葉をいただくのは、うれしいものですね。
51歳のわたくしも、よろしくお願いします。


今日は、東京・半蔵門で開催されたフリーマガジン発行社の集まりに出席。

新幹線の中で、24日に発売になったばかりの本『スティーブ・ジョブズI』を読みはじめる。

「ジョブズ」のことはお腹いっぱい、という方もおられるかもしれないが、
スティーブ・ジョブズ唯一の公認本とか、日本版の価格のこととか、話題がつきない。

 ● 「ジョブズ伝」電子書籍でも登場 紙とほぼ同じ価格で  :日本経済新聞
 ● ジョブズの本で考える、本の適正価格   :マガジン航

本書の内容は、ジョブズが生まれて里子にだされる生い立ちから始まり…、
共同創業者のスティーブ・ウォズニアックとの出会い…、
アップルの創業からApple I, Apple IIからMacintoshの誕生へと進化の時代…、
Appleを追われるジョブズ…、 Next 、そして、
第21章「『トイ・ストーリー』バズとウッディの救出作戦」での、
ピクサー『トイ・ストーリー』のヒットまで…。

日本版は、Ⅰ,Ⅱ の2巻で4,000円弱、電子版も同価格。
米国ではハードカバーの希望小売価格が35ドル(約2700円)、
アマゾンやバーンズ&ノーブルのオンライン書店では17.88ドル(約1400円)とほぼ半額。
さらに英語のキンドル版が米国では16.99ドル、日本から買うと11.99ドル(925円)と
最安値らしい。

日本版には、版権取得費や翻訳コストが上乗せされるので、当然同じ価格とはいかない。
英語版は一冊ですが、日本版は二巻に分けての発行でもありますし。
それにしても本書の価格設定には、いろいろと学ぶところがあるなぁ。

このブログは、いつもMacBookAir(11inchのね)で書いている。
Apple製品=iPhone&iPadとなりがちですが、
最近、セミナーやら会議の場でのMacBookAir率も急上中。
しばらく、ジョブズやAppleの話題は続きそうである。


スティーブ・ジョブズI』目次・・・・・・・・・・・・・・・・・

 はじめに 本書が生まれた経緯
 第1章 子供時代 捨てられて、選ばれる
 
 第2章 おかしなふたり ふたりのスティーブ
 
 第3章 ドロップアウト ターンオン、チューンイン
 
 第4章 アタリとインド 禅とゲームデザインというアート
 
 第5章 アップル Ⅰ ターンオン、ブートアップ、ジャックイン
 
 第6章 アップル Ⅱ ニューエイジの夜明け
 
 第7章 クリスアンとリサ 捨てられた過去を持つ男
 
 第8章 ゼロックスとリサ グラフィカルユーザーインターフェース
 
 第9章 株式公開 富と名声を手にする
 
第10章 マック誕生 革命を起こしたいと君は言う……

 第11章 現実歪曲フィールド 自分のルールでプレイする
 
第12章 デザイン 真のアーティストはシンプルに
 
第13章 マックの開発力 旅こそが報い

 第14章 スカーリー登場 ペプシチャレンジ 
 
第15章 発売 宇宙に衝撃を与える
 
第16章 ゲイツとジョブズ 軌道が絡み合うとき
 
第17章 イカロス のぼりつめれば墜ちるだけ
 
第18章 ネクスト プロメテウスの解放

 第19章 ピクサー テクノロジー・ミーツ・アート
 
第20章 レギュラー・ガイ 凡夫を取り巻く人間模様
 
第21章 『トイ・ストーリー』 バズとウッディの救出作戦




今日は誕生日、51歳になりました。

半世紀と1年。次の区切りで1世紀と考えると、1世紀って意外と短いですね。
個人的には、この1〜2年で自分の興味の対象が随分と変化していて、
これから本当に楽しいことにで出会えるような…そんな気がしている。
それと、しずおかオンライングループのみんなと一緒に年を重ねることができる幸せも、日々実感。

早速、恒例の社員誕生日会のご報告…といいたいところですが、
蠍座の誕生日会(蠍座は、中澤(梓)さん、岡村さんとわたしの3名)
は11月開催の予定。この組み合わせははじめてなので、今から待ち遠しい。
(中澤梓さん、岡村さんへ。蠍座誕生会のお店はわたしが手配します。お楽しみに)


午後は、グループ会社SOLアイアーキテクトの会議に参加。
10月1日に2歳の誕生日を迎えたSOLアイアーキテクト社は、
今月から3期目がスタートしています。

各メンバーが発表した1年の振り返りや現在の課題、これからの目標を聞きながら、
互いの成長が確認でき、とても充実した会議だったと思います。
全員が共通して語っていた「自分たちのサービス」を、
3期目にはぜひ実現しましょう。期待しています。


もうひとつ、お知らせです。
弊社編集制作チームが総力を挙げて作った『大井川鉄道公式ガイドブック
(発行:大鉄メディアクリエイト)が本日発行となりました。
こちらも今日が誕生日。
矢崎さん、森島君、市川さんもお疲れさまでした。

蒸気機関車や鉄道沿線の風物、歴史、鉄道を動かす人たちをふくめて、
大井川鉄道(こちらは86歳)の世界の魅力が伝わってくる、
ホントに中身の濃いガイドブックです。
鉄ちゃんではない人でも楽しめます。
県内の主要書店で販売しています。

□『大井川鉄道公式ガイドブック』目 次 ・・・・・・・・・

・ それぞれの旅、大井川鐵道だからこそ
・ 大井川鐵道ってどんなとこ?
・ かわね路で奥大井を目指す旅
・ 井川線トロッコ電車の旅
・ 旅を楽しむ お弁当
・ SLと一体で頑張ってます。 運転士の一日
・ 大井川鐵道 車両図鑑
・ 車両を安全に走らせる。 整備士の仕事
・ 途中下車して、川根路の魅力にもっとふれよう
  駅と沿線観光案内
・ 千頭・奥泉駅から、もうひと足 寸又峡温
・ 大井川鐵道クロニクル

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・SOL囲碁部メンバー募集中!




イラストレーターの米澤よう子さんから、
新刊『シンプル・シックなパリ流おしゃれレシピ』(朝日新聞社)が届きました。

前作『パリ流おしゃれアレンジ!』の1・2が好評ということで
第3弾がこんなに早く出版されたようです。

派手さではない華やかさと、全体の雰囲気にその人のセンスが現れる
そんな大人のファッションの提案が満載です。

米澤よう子さんの描くイラストの素敵な女性には
毎月『womo』の表紙でお目にかかっていることもあり、
勝手ながら、新刊本が『womo』の本にも見えてしまう。
いつか本当に、『womo』の本としての企画を実現してみたいですね。

「…まるでモノ不足に時代にもどったかのようなフランス人の、
 モノをていねいに長く扱う文化。

 実際暮らすと、すべてがお金で解決するとは限らず、
 何をするにもその場で考えねばなりませんでした。
 あっさり購入する人は、思慮が足りない人に思われてしまうと実感。
 結果、賢いやりくりが要求されます。

 おしゃれでも、最後に残るのは「人」。
 「今」の年齢のあなたと、あなたの生まれ持った姿や心を軸に考えるファッション。
 アイテムにまっさきに焦点が行かず、
 全体像から「今日の雰囲気がすてき!」と、一瞬で思わせてしまうような。
 私はこれが「人が主役」のおしゃれだと確信しています。
    (『シンプル・シックなパリ流おしゃれレシピ』「おわりに」から)



あいにくの天気といいたいところですが、この季節の雨は嫌いではない。終日読書。

この列車は、ひとつひとつの駅でひろわれるのを待っている『時間』を、
 いわば集金人のようにひとつひとつ集めながら走っているのだ。
 列車が『時間』にしたがって走っているのではなくて。

 ひろわれた『時間』は、列車のおかげで
 はじめてひとつのつながった『時間』になる。

 いっぽう、列車にひろいそこなわれた『時間』は、
 あちこちの駅で孤立して朝を迎え、
 そのまま、摘まれないキノコみたいにくさってしまう。

 列車がこの仕事をするのは、夜だけだ。夜になると、
 『時間』はつめたい流れ星のように空から降ってきて、
 駅で列車に連れ去られるのを待っている

      (須賀敦子『となり町の山車のように』から抜粋)

須賀敦子の短いエッセイ『となり町の山車のように』を読みながら、
55歳を超えてから書き始めた彼女にとって、
書くということがどういうことだったのか、この文章から伝わってくる。

イタリアで暮らした遠い日々のことを、
「線路に沿って」時間(記憶)をひろい集めるようにして、
ひとつの物語に織る作業だったのだろう。
いくつもの夜を通りぬけながら。

日々安穏と暮らしている自分にも(きっと誰にも)
摘まれないキノコがある。
…が、こちらはキノコがどこに生えているのか皆目わからない。
きっと夜のキノコ狩りにも、季節はあるのだ。


このエッセイは、須賀敦子の子供時代の回想から始まる。

教室であの子はいつも気を散らしています」。

彼女の母は学校の先生に会いに行く度、いつもそう言われて帰ってきたという。

どうして、ちゃんと先生のいうことを聞いてられないの?
 母はなさけなさそうに、わたしを叱った。

 聞いてないわけじゃないのよ。わたしにも言い分はあった。
 聞いてると、そこからいっぱい考えがわいてきて、
 先生のいってることがわからなくなるの。
 そういうのを脱線っていうのよ。お願いだから、脱線しないで。

 脱線しないようにしよう。わたしは無駄な決心をした。


この書き出しもいい。


夜汽車に揺られて東京へ向かう16歳の須賀敦子。
線路脇の電柱を数えながらまどろみ、目覚めれば見知らぬ駅に
汽車はしばらく停車して、再び発車する。

そんなシーンから場面は大きく時を超えて、最初の文章へとつながっていく。

行き先のわからないタイムマシーンに乗せられた気分になるのも
須賀敦子のエッセイの特徴だ。



ユーザーの体験からスタートして、技術へさかのぼらなければならない。
 逆ではいけない。


といったのはスティーブ・ジョブズ。

昨日は、東京で開催された地域ブログサミットに出席。
eしずおかブログ」と同様の地域ブログサイトを運営している全国の運営社が集まって、
それぞれの取り組みについて情報共有する集まりである。

午後から開催される地域ブログサミットの前に、五反田駅に到着。
筑波市で「つくばチャンネル」を運営している大野社長と、
と滋賀県の「滋賀咲くブログ」の藤澤さんと待ち合わせして、ランチしながら情報交換する。
「つくばチャンネル」さんも「滋賀咲くブログ」さんも最近リニューアルされていて、
目的やユーザーさんの反応など、いろいろ勉強させていただいた。

印象的だったのは、リニューアルのきっかけとして大野社長の語ったこの言葉、

地元の情報を探す時に、自社のサイトでは見つからないからと、
 他社のサイトで探している自分に納得がいかなかったから


当たり前といえばそうかもしれないが、よくよく考えてみるとそんな単純な話ではない。

サイトにしろ商品にしろ、今、自分の目の前にあるそれらの姿は、
これまでの改善の積み重ねや、自社のさまざまな諸条件に折り合いをつけながら
たどり着いた結果なのである。突然、現れたわけではない。

だから、多くの場合「納得できないから変える」といわれても、
素直に「はい、わかりました」とはいかない。

自戒をこめていわせてもらえば、
想像できるのは、「そうはいっても…」と、
いろいろな「できない理由」を探している現場(そう、自分たちの)の姿である。
そうでなければ、「そんなことは、わかっちゃいるけど…」とスルーしていることが…。

最初は自分も一人のユーザー目線で
「こんなサービスがあったらいいな」と考えていたのに、
いつの間にか「プロ?」としての自分の嗜好や、
自分たちの都合や事情を優先してしまう。

今回のつくばチャンネルさんのリニューアルは、
ご自身の納得できない「ユーザー体験」から始め、最後までそこにこだわったという。
大野社長が手応えを感じていることは、手に取るように伝わってきた。

そこで、スティーブ・ジョブズの
ユーザーの体験からスタートして、技術へさかのぼらなければならない。
 逆ではいけない。
」という言葉である。

そう、本気で何かを変えたいのなら、「逆ではいけない」のだ。



この季節は、ほぼ毎日帰宅途中に夜空を見上げている。
秋から冬にかけての夜空は、なぜか飽きない。

ところで今週は、曇がかかっていてお月さんを見かけた記憶がないが、
週末はさにあらず。
ということは、答えはその一つ前
ということになろうか。

今日はそれだけ。オチはありません。


今日は弊社の入居しているビルで、消火訓練がありました。
消化器は知っていても、実際に使用したことのある方は少ないのでは。

入社1年目の伊藤さん(写真左)と、アイアーキテクトの有馬さん(同右)が
消化器の使い方を体験してくれました。
ふたりの後ろ(右奥)でカメラを構えているのは森島カメラマン
笑顔が見える…のはいけないですね。
緊張感をださなくては。
そういうわたしも写真を撮ることに一所懸命だった。反省である。



背伸びしたい季節

  • 2011年10月18日
  • womo
われらの意図するところは くつがえされるのがつね
 思いはわれらのものなれど 結果はわれらのものならず


デンマーク王の言葉らしいのだけど、出典を忘れてしまった。
こんな台詞を書くのはシェイクスピアぐらいしか思いつかない。
「シェイクスピアでデンマーク王といえばなんだった?」
と中学の娘に聞いてみる。
「そりゃ、ハムレットだね」とのこと。

…聞いてみるものである。
そんなことも忘れている自分には「なんだかなぁ」な気分になる。

  続けて、娘曰く
  「先日“修行が足りない”って書いてたけど、あれは言葉を間違えてるよ。
   “足りない”以前に、そもそも修行してないでしょ」
  と、もっともなご指摘までいただく。

最近古典の翻訳物を持ち歩いている娘を見ながら、
背伸びしたい 季節に入ったことを知る 読書の秋。


ピアニストの宮野寛子さんが事務所の社長さんと一緒に来社された。
womo「働く女子道」の取材で、宮野寛子さんにお会いした時のことはコチラ


 彼女の音楽のように穏やかで自然体の宮野さん(写真右)と編集の小池さん(同左)


今回は、ニューアルバム『Notes Of Comfort』 (PCCY-30191)の発売とライブの
プロモーションということで弊社にも寄ってくれました。

宮野寛子さんご本人の印象については、弊社編集小池さんが
編集部ブログに書いていますので、ぜひご覧いただきたい。

宮野さんのジャズは、はじめての方にも心地よく響くと思います。
ちょっと背伸びしてジャズを聞いてみるなら、秋が似合う。

宮野寛子さんが登場するwomo11月号「働く女子道」は、来週木曜日発行です。

宮野寛子さん静岡県内ライブ予定
・11月18日(金) 富士市交流プラザ 多目的ホール
・12月10日(土) 清水 GINZAシャル  



こちらはおまけ。前womo担当時に宮野さんを担当した長島さん(写真右)の要望に応えて
こちらもアップ。「ハピナビ」の宣伝を忘れないところがエライ!さすが長島さん。

最近わたしも背伸びして、詰め碁などをやり始めた。
もう少しまともな碁を打ちたいという思いは十分にあるが、
結果はわれらのものならず、である。



週末は、しずおかオンライングループ恒例の社員キャンプでした。

場所は、藤枝市の大久保キャンプ場。
私自身も過去に何度か取材で訪れたり、
プライベートでもキャンプしたことのあるお馴染みの場所。

キャンプ場に到着して管理棟に顔を出したところ
管理人のKさんがいらしたので、久しぶりにご挨拶。
今年のキャンプ場の利用客はどうだったのか気になって質問したところ
(つい、取材モードになってしまうのだ)この夏はとても忙しかったようです。

社員キャンプは、レクリエーション委員会の発案で、日帰りバーベキュー組、
宿泊組、そして来春入社予定の内定学生3名も参加して、
総勢40名以上のとても賑やかで楽しいキャンプとなりました。

社内では部署が違ったり、直接仕事での接点がないと、
なかなか会話する機会がない人もでてきてしまいがち。
そのような人ともバーベキューをしながら会話が弾んだようです。

内定学生のN君、Iさん、Oさんの3名のお披露目の場にもなり、
しずおかオンライングループの仲間入りの第一歩と
なったのではないでしょうか。

企画からスケジュール調整、さまざなま準備にと活躍してくれた
レクリエーション委員会のみなさん、お疲れさまでした。
N君、Iさん、Oさんは、忙しい中で参加してくれてありがとう。

また、営業や制作、取材などで休日出勤して、
今回参加できなかったみんなもおつかれさまでした。
次回は、一緒に行きましょう。

わたし自身は、今年は原点に返って、ひさしぶりにテント泊の予定でした。
取材時にいつも使用していた愛用のテントやら寝袋やら、
テントの中で快適に過ごせるようにとLEDランタンやら、
さらに星を見ようと双眼鏡やら…を持っていったのですが、
生憎の天気に、迷わずバンガローに鞍替え。

年々軟派になる自分を再確認する機会にもなりました。



某社会人講座の授業を依頼され、今週、マーケティング基礎講義を行う予定。
主催者からは「しずおかオンラインの成長戦略と課題」をテーマに、
とリクエストをいただいている。

そろそろレジュメを作らなければと思案していたところに、
主催者を通じて講義の受講生からの質問が届きました。

質問リストを眺めているだけでも、社外の方、今回は特に若いビジネスマンの方に
しずおかオンラインという会社がどのように映っているのか伝わってきて興味深い。
せっかくなので、どんな質問をいただいたのか一部ご紹介。
※主催者の方にはブログ掲載について許諾済み。

○いただいた質問リスト(一部抜粋)
 ・フリーペーパーは縮小傾向ですが、今後の対策は?
 ・「WOMO」の特集のどの部分にこだわりがありますか?
 ・「グルメ」「おでかけ」「住まい情報」がありますが、調査方法と制作プロセスは?
 ・グルメや美容関連以外の地元静岡の情報を流通させることについての考えは?
  例えば、BtoB用の静岡のビジネス情報など。
 ・パルシェがリニューアルたり、セノバがオープンしたり、映画館街が消えてしまったり、
  静岡の街が大きく変わりつつある状況をどのように考えていらっしゃいますか?
 ・スマートフォン向けに新たに考えているサービスは?
 ・現在、紙媒体とweb、モバイル端末の割合は?
 ・事業や仕事で失敗した時に、どういった対応をすることで乗り切りますか?
    
 ・企画・マネジメント分野とは具体的に説明するとどのようなことをするのか?
 ・なぜ起業しようと思ったのか?
 ・今後東部や他県についての情報を扱う予定はあるのか?
    
 ・twitterやFacebookなどのSNSを利用した情報ツールへの参入予定は?
 ・社長になって良かったこと、苦労したこと。
 ・社長になる前はどのような将来を想像していましたか。 
 ・静岡で震災等のおおきな災害に見舞われた時、企業としてアクションを起こす予定は?
 などなど、全部で35個の質問をいただいた。

フリーマガジンの将来展望、BtoB、SNS、スマートフォン対応、マネジメント、エリア展開、社長業、街づくり、震災時などでの企業の社会的責任など、いずれも弊社の急所であり、課題ばかりである。

「どれもいい質問」などと関心してばかりはいられない。
講義は明後日。受講生のみなさんの期待に応えられるようにこれから準備します。

※受講生のみなさんへ
みなさんとお会いすることを楽しみにしています。





夕方、月を見上げながら駿府公園のお堀を歩いていると、
威勢のいい神輿と提灯に飾られた屋台が
東御門に入っていくところに出くわした。

何というのかは知らないが、屋台について歩く男衆の歌う
ゆったりとした抑揚で波のように揺れる唄?が妙に心に染みる。
祭りの行列以外には、数人のカメラマンがいるだけで、周囲はとても静かだ。
ライトアップされた東御門に吸い込まれていく屋台を見ながら
夜に漂う心地いい唄に、すっかり聞き入ってしまった。




昨日は、十三夜。
といっても、旧暦九月十三夜の月を愛でる風習があることは、
昨日参加した十三夜にちなんだ茶会ではじめて知ったのだ。
会場は、アイセル21(静岡市女性会館)の茶室「葵心庵」。

わが仏 隣の宝 婿姑 天下の戦 人の良し悪し

…それらの話題は避けるようにと、先日教えられたばかりなのに、
待ち合いである屋上に設けられた庭に吹く夜風が心地よく
つい口も滑らかになり、あっさりと禁を破ってしまう。
いけない、いけない…修行が足りないなぁ。

それから、菓子、吸物、八寸、酒などをご馳走になり
薄茶をいただく。


写真では見えないが、軸には
踏みて知る 地の寂けさや 後の月
という俳句が書かれていた。
作者は角川春樹なのだそうだ。

家に帰って、調べてみると
角川春樹は俳人としても評価が高いのですね。

向日葵や 信長の首 切り落とす

という句がよく知られているらしい。
いくつか読んでみたが、どの句も
「真剣がずらりと並んでいる感じ」で切れ味が鋭い。

ところで「踏みて知る 地の寂けさ」というのは
どういう寂けさなのだろう。




 静岡・浜松の講座・レッスンを検索&予約できるスクールポータルサイト
静岡スクナビ」(運営:しずおかオンライン)も出展している
おけいこフェスタ」(主催:おけいこフェスタ実行委員会)を見学。

会場のペガサート地階には、プチ体験お目当て?の女性で賑わっていました。
「静岡女子の自分磨きセミナー」も満員御礼。

会場にいると静岡女子の自己投資意欲の高さを実感。
その一方で、連休中、静岡の男性はどこで、何をしているのでしょうね。

男性は自分磨きよりも、磨かれた女性に惹かれるもの。
今日は「静岡サンバカーニバル」あたりでしょうか。

写真は、会場の入口正面の「静岡スクナビ」コーナー。
(右から)スクナビ担当の太田さん、天野さんと坂本君が、笑顔で出迎えてくれます。
各種スクール、ならいごとの資料の配布や予約も受け付けています。

「何かはじめてみたい」と思案中の方、新静岡セノバに御用がある方、
明日も開催していますのでお気軽にお立ち寄りください。
『womo』ポロシャツを着た弊社スタッフが会場でお待ちしています。


日経新聞によると巷では「頭の中からキレイを作る “囲碁ガール”急増中 」らしい。
この秋、囲碁熱が上昇しているのは、どうやらわたしだけではないようだ。
太田さんに「囲碁教室」も加えてくれるよう、お願いしてみよう。

・「静岡スクナビ」 http://schnavi.net/


追伸
太田さん、天野さん、坂本君へ。
イベントの運営、お疲れさまでした。




 午後からしずおかオンライングループの全体会議。第3四半期を終えての業績報告を行いました。景況感の回復が遅れていることもあり、弊社におきましても当分の間気の抜けない状況。自分たちが目指す目標の達成にむけて、次の四半期は「ひとり一人が最後まであきらめることなくゴール(Z)に向け、自分自身のプロセスをやりきりましょう」と確認しました。

 実行力は、私自身もまだまだ足りないと日々感じているところ。会議の場を借りて社員のみなさんには、海野がやりかけたままにした仕事に気づいたら、「Z」までたどり着いていませんよ、と指摘してくださいとお願いしました。

 先月決算を迎えたSOLアイアーキテクト社は、ギリギリまで目標を追いかけて、2期目も年度目標を達成できました。山本社長およびスタッフのみなさんの最後まで諦めない姿勢は、わたしも見習わなくては。「目標達成」おめでとう。

 全体会議終了後所用があって、雨の中、駿府公園の中にある紅葉山庭園へ。
天気がよければ庭園からお月さまを眺めることができたはずなのですが、あいにくの天候でお月さまを拝むことはできませんでした。

 写真は、紅葉山庭園の中にある数寄屋造りの茶室「雲海」。
掛け軸の文字「山雲海月情」は、「さんうんかいげつのじょう」と読むのだそうです。
頭に「話尽」の二文字がついて「親しきもの同士が胸中の心情、境地、心境のありったけを語りつくすさま」を意味する禅語…ということを今日学びました。

 何ごともコミュニケーションが大事、とはよく語られることですが、昔も今も「胸中の心情、境地、心境のありったけを語りつくす」ことは難しいものですね。

※写真の中の、綺麗に着物を着こなした美しい姿勢の男性は、残念ながら私ではありません。



 月曜日は、新卒読書会の日。
新卒入社組の池戸君と伊藤さんとわたしの3名で、『思想地図β』(3回目)を読む。
今回とりあげたのは、 福嶋亮太氏の「セレブリティとオタクーーポップアートの新しい資源」。

 富や名声の集積を操作して、消費社会を動かすアメリカにおける「セレブリティ・ビジネス」。そこから生まれる(無意味な)「セレブリティ」という存在を風刺しながら、自身も「名声」を集積し、新たな「セレブリティ」としてプロデュースする「レディー・ガガ」という存在は、いかにも資本主義に忠実なアメリカらしい。

「文学やアートは、富や名声、あるいはセクシャル・イメージなどの不可避だが危険な因子を、社会と衝突させ、かつ折り合わせることを試行する制度に他ならない。言い換えれば、欲望と社会の中間的なインターフェースとして、芸術は機能すべき」

などの抽象的かつ難しい文章が続くのだが、「理解できます」という池戸君と伊藤さんに、わたしのほうが追いついていかない。

 趣味的情報を膨大に集積させた日本の「オタクカルチャー」における「聖地巡礼」について。

「文化享受が世俗化し極度にローコストになってくると、そのぶん、いわゆる「蕩尽」の側面が弱くなる。要するに「無駄遣い」を通じた祝祭感覚が手に入れにくくなる。そこで、わざわざ身体とカネと時間を無駄使いする「巡礼」を企て、コストを上昇させる。

自分たちの文化消費のコストをわざと釣り上げて、体験を濃密化するのだ。身体や時間は、きわめて有限で希少な財である。ゆえに、そちらの消費を適切にセットアップしてやることが、文化享受の戦略としてでてくることにも必然性がある」

 そういう経験はある?、とふたりに聞いてみる。

 音楽好きの池戸君は「世界中の音楽にネットで、たとでばYouTubeで、手軽に、タダで探して、聴くことができますよね。だからぼくの場合は、身体とカネと時間を使ってフェスに行くことが祝祭感覚を体験できる巡礼にあたると思う」

 伊藤さんは大学時代に、友人を集めて、長野市でみんなで一緒に映画「サマーウォーズ」を見た後に、ロケ地である上田市を、まさに巡礼する企画を立てたことがあるという。そして、大成功だったようだ。

 自分においての「聖地巡礼」は何だろう…
この夏のニューオーリンズ行きはリアルな聖地という意味で、
お伊勢参りと変わらないし…。

次回読書会のテキストは、伊藤さんが選ぶことになった。
どんなテキストを探してくるのか、いまから楽しみである。



 明後日5日のオープンに先駆けて、新静岡セノバの内覧会に参加しました。

 静岡市都心部の商業施設としての期待感はもちろんですが、
商業ビルのオープンに合わせて、市内を循環するバスと、
葵区と清水区を結ぶ電車のターミナル駅としての機能も刷新されて、
あらためて静岡市民の生活全般の利便性向上や
快適で魅力ある街づくりにおいても大きな期待感を感じました。

 新静岡セノバの地階の食品売り場から9階のシネマコンプレックスの間に、
県内初80店、市内初104店のテナントを含めて全部で153店が出店。

 同行していた「womo」松村編集長、望月副編集長、プロモーション担当の遠藤君の
反応や、話によると、これまで東京などで買い物をしていた
20代後半から30代の女性(ちょうど「womo」読者世代)にとっても、
利用頻度が高まりそうだということでした。

 わたしがうれしいのは、5Fの「MARUZEN&ジュンク堂書店」。
今日見学しての要望を聞いていただけるのなら(勝手な要望です)、
書店内にイスやカフエ・コーナーを設置していただけるとうれしい。

「新静岡セノバ」については、現在発行中の「womo10月号」で大きく特集をしています。
「womo」を熟読していただいて、 オープンを楽しんでいただけるとうれしいです。





 午前中は、何年もしまったままにしていた碁石を洗う。
白石と黒石に分け、水で洗い、ひとつずつ乾いた布で拭いていく。
かなり汚れていたが、すべての石を拭き終えた後は、
指でつまんだ時の「キュッ」とした感触が戻って気持ちがいい。

 ついでに、先月行われた第36期囲碁名人戦七番勝負第3局の序盤55手までを、
順番に並べてみた。 白石が井山裕太名人、黒石が挑戦者の山下敬吾本因坊。
名人の様子見からはじまった右下の攻防が、ちょっとスリリング。
この勝負、若手の井山名人(22歳)は負けてしまったが、まだまだ勝負はこれからである。

 本日、新しい会社を立ち上げます。
攻めの姿勢を崩さずに、前だけを向いていきたいものだ。
自分自身に苔が生えないように「キュッ」の感触を失わないために、
いつまでも「転がる石」でありたい。…ということで、

一歩前に踏み出す時、迷った時にわたしの背中を押してくれる曲が
ボブ・ディランの「Like A Rolling Stone(ライク・ア・ローリング・ストーン)」、
これからも、これがわたしのテーマソング。

[お知らせ]
本日10月1日付けで、しずおかオンライングループの新会社「eしずおか株式会社」がスタートします。しずおかオンライングループの管理業務を中心に、グループ各社が運営するメディア、サービスの運営体制の後方支援を行います。eしずおか株式会社およびしずおかオンライングループ全体が一丸となって、企業理念である「地域に根ざした情報を、求める人に、求められるカタチで提供する」を実践してまいります。
今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


追伸
今日初めてコンピュータ(IT囲碁)に勝ちました。
もちろん「初級」ですが、初勝利はうれしい。



海野 尚史 HISASHI UNNO

アーカイブ