午後から、静岡音楽館AOIで開催したwomoウェディングカフェの会場へ。前回から会場をAOIに移して、スペースもゆったりとなりました。昼過ぎには来場者数も100名を超えましたが、会場内は落ち着いた雰囲気。

式場情報をはじめ、エンゲージリングやマリッジリング、引き出物、ウェルカムボードやペーパーアイテムについて、場内の各ブースで熱心に説明を受けているカップルの姿が見られました。ウェディングドレスの試着とカメラマンによる撮影は、毎回とても人気。また、ブライダルエステやマナーレッスンの体験も評判が良かったようです。今回もお忙しい中、多くのみなさまにご来場いただきました。ありがとうございました。

womoウェディングカフェをはじめて約3年。ブライダル情報も、今では情報誌やインターネットで便利に収集できますが、直接説明を受けたり、実際に体験してみたいというニーズは、ますます高まっているように感じます。

womoウェディングカフェの後は、静岡市クリエーター支援センター(CCC)会場で昨日と今日の二日間開催されたアジアデザイン会議へ移動。アジアのデザイン・シーン、クリエイティブ産業の今をテーマに、上海、香港、シンガポール、韓国、台湾、マレーシアのデザイナーやキュレーターがプレゼンテーションを行なった。わたしが見ることができたのは、香港のデザイン雑誌『IdN』の創設者ローレンス氏とCCCプロデューサーで今回のイベントのモデレーターを務めた久米さんのプレゼンテーション。

発行部数1万5千部でありながら世界数十カ国のデザイナーを読者にかかえてインタナショナルなデザインコミュニティーを作ろうとしている『IdN』のローレンス氏。デザイン・ビジネスを国家プロジェクトとして力を入れはじめたシンガポール、中国大陸とそれ以外の中華圏とに分けてデザイン戦略に取り組んでいる台湾のクリエーター達、最初からデザインマーケットを世界に標準を定めている韓国のクリエーター達…、戦略は様々ですがアジアのクリエーターは、自国内だけでなくアジア圏や世界のマーケットを目指している。

デザインや映像、写真、建築、広告など、言葉の壁を超えて表現しやすいクリエイティブの世界でも、日本の内向き志向が際立っていたように思います。今回、アジアデザイン会議を静岡で開催した意図も、地元のクリエーターや静岡のコンテンツ事業者に、海外・アジア圏に目線を向けることで新たな可能性に気づいてほしい、というところにあったのではないか。

二日間開催されたこのイベントに地元のクリエーターの方々がどれほど来場していたのかはわかりませんが、それほど多くはありませんであいた。事務局の方によれば、事前告知が遅かったという反省もあったようです。

一方で、自分にとって今居場所がいい場所が、これからもそうとは限りませんので、クリエーター自身の意識変革もやはり必要なのでは。会場には台湾やマレーシア、香港等の若いクリエーター達の姿もみられ、少なくとも外には大きなマーケットがあり、すでにそこで自分の力を発揮し始めている同年代のクリエーター達がいることが実感として伝わってきたイベントでした。



昨日は、全国から集まった印刷会社さんの勉強会に参加。もう少し正確にいえば、印刷会社でフリーマガジンも発行している会社さんの団体。そこで、しずおかオンラインの紙媒体とWebメディアの連携事例をプレゼンテーションさせていただきました。紙とWebの連携は、しずおかオンラインにおいてもまだスタートしたばかりですが、昨日の紹介させていただいた事例が少しでも参考になれば幸いです。

その後、懇親会ではいろいろな方とお話しできました。参加者した印刷会社のみなさんは、みな勉強熱心な方々。日頃から感じていた印刷業界のいくつかの疑問が解消できたのも昨日の収穫。

疑問の一つがネットで注文を受ける格安印刷の話。チラシやハガキ、名刺などの印刷物が、会社に営業にくる印刷会社さんの価格の半額、場合によってはそれよりも安い。しかも、夕方までにデータを送れば、内容によっては翌日納品される。その安さと早さを実現している裏側は、自分の中ではブラックボックスだった。どんな特殊な機械を入れているのかな…と。

関西方面の印刷会社の方の話では、ネット通販印刷の大手業者は京都、大阪の業者なのだそうです。ポイントは、低価格とスピード、そしてさまざまなタイプの印刷注文の対応力。

価格については、ネットで複数受けた同じサイズの受注案件を効率的に面付けすることで実現。紙代は同一商品の大量仕入れにより格安で仕入れているため、刷り部数は最大の注文数に合わせ、余りのでるものはその場で廃棄してしまう。複数受注物の相乗り面付での低コスト化は、多少印刷知識のある方であれば考えつく方法だと思います。

京都の業者さんの売りである納期の早さの秘密は、お膝元にたまたま大手宅配業者の基幹配送センターがあったことが大きい。宅配便の翌日配送受付時間が通常夕方4時のところを、基幹配送センターに直接持ち込むと深夜11時頃まで対応してくれる。

そこで、他の地域のネット通販印刷会社が翌日納期分の商品の発送締め切り時間である夕方4時ぎりぎりまで注文を受け、そこから印刷し、深夜発送が可能になる。

もう一つ、京都周辺は印刷加工関連の業者が集積していること。ネット上には多種多様な印刷メニューを並べ、特殊印刷の注文があれば提携している地元の特殊印刷業者に発注する。

ということは、京都の大手ネット通販印刷会社は社内ではなく、自社の立地のリソースを最大限に活用して、安さと早さ、対応力を実現しているということか。もちろん、それらのネットワーク力を最大限に発揮するための取り組みは不可欠。

それにしても、安さ、早さ、対応力の秘密が、自社の立地環境の中にすでに存在しているリソースの発見と運用だったとは。そこには特殊な機械も秘密もありませんでした。知ってみれば、あまりにも単純。

新規事業、サービスを開発しようという話になると、人・モノ・金がないと、とかく社内事情ばかりに目が行きがち。視線を社外に、地域に向けて見ることで、自社の強みを強化する可能性が広がりそうです。


womo11月号

  • 2010年10月26日
  • womo
「womo」11月号が出来上がってきました。
今月は、忘年会とアートに触れる旅を特集しています。
秋から始める習い事プランも充実していますので、11月号もぜひ読んでみてください。
今日は、iPhoneのブログ更新アプリから初投稿です。
思いのほか簡単でした。

写真は、紺屋町地下ラックに並んだ「womo」と「womo@home」です。



50回目の誕生日

今日は誕生日、50歳になりました。…だからといって、何かが変わるわけではない。いつもと同じように会議に参加して、夕方からも打ち合わせ。これまでと何かが変わったかと聞かれれば、いつもと同じ一日であることが、まんざら悪くないと思えるようになったことか。

誕生日祝いに旧知の友人(正確には初めて社会人となった会社の同僚。平均すれば年に一度会う機会もないのでは)から「孤独と希望」というメッセージとともに、谷川俊太郎の詩集『シャガールと木の葉』を送っていただいた。このお祝いはサプライズ。赤瀬川原平だったか、糸井重里だったか忘れましたが、50代は自由になれる…、というような事を何かに書いていた。この「50代は自由に」という言葉だけはよく覚えていて、自分もこれから自由で軽くなる生き方が徐々に出来ればいいなぁ、と思っている。自由で軽くなる生き方を貫くには、きっと「孤独と希望」が必要になるだろう。

先日本当に久しぶりにでかけた山行で、一緒に出かけたメンバーが寿司パーティを開いてくれた。食後には手作りチーズケーキも。自分の誕生日祝いというわけではないのだろうけど、とても楽しいひととき。お寿司もケーキも最高においしかった。これからは、ささやかでもこんな豊かな時間をたくさん持ちたいもの。沼津アルプスの山行は、よい思い出になりそう。


気がつけばこの1ヶ月、映画を観ていない。観たい映画はいろいろあるのですが、時間がない…というのは単なる言い訳。「今日走らなければ、きっと明日も走らないだろう」とインタビューに答えていたのは、毎日走っているという村上春樹ですが、つい「今日(今週)はまあいいか、明日(来週)にしよう」と先延ばしにしているだけなのだ。そのうちに上映期間を過ぎてしまう。それもわかっているのだが「レンタルもあるさ…」と。

この夏に観た映画は「加藤周一…しかしそれだけではない」「ソラニン」「ガイアシンフォニー7番」「オーケストラ!」「クレイジーハート」の5本。5本のうち3本は音楽に関係したもの。「Beck」はまだ上映されているのかな。

浅野いにおの原作(漫画)を三木孝浩が監督した「ソラニン」は、主役の宮崎あおいのボーカルシーンもよかったのですが、同じように音楽の道を目指す映画で、今年1月に観た夢を諦めきれない50代の男たちのヘヴィメタバンド「アンヴィル」の生き様と比較してしまう。

「オーケストラ!」は大人のおとぎ話のよう。きっとこんな展開になるだろうな、というこちらの予想に気持ちよく応えてくれた。最後の12分の演奏シーンは大いに盛り上がります。そして、かつて一世を風靡し、今は世間から忘れ去られている孤独なカントリー歌手を描いた「クレイジーハート」。30代はきっと「ソラニン」に、年配の方は「オーケストラ!」に共感するのではないか。わたしは「クレイジーハート」のジェフ・ブリッジスに切なくなりました(笑)。

そして、今一番見たい映画は「ハーブ&ドロシー」。1960年代から現代アートのコレクションをはじめた実在の夫婦の物語。夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書。作品を買う基準は、自分たちの収入に見合ったもので、アパートに入る大きさのものであることのふたつ。マンハッタンの小さなアパートに暮らし。ハーブの給料を作品購入にあて、ドロシーの給料で生活しているのだそう。これは必ず観に行こう。

・「ハーブ&ドロシー」公式サイト
http://www.herbanddorothy.com/jp/
・「加藤周一…しかしそれだけではない」
http://www.ghibli.jp/kato/
・「ソラニン」公式サイト
http://solanin-movie.jp/
・「ガイアシンフォニー7番」公式サイト
http://www.gaiasymphony.com/
・「オーケストラ!」公式サイト
http://orchestra.gaga.ne.jp/
・「クレイジーハート」公式サイト



夕方から浜松へ。10月の誕生日会(わたしも今月誕生日を迎え、いよいよ50代に突入予定。新人50代としてフレッシュな気持ちで迎えよう)に参加した帰り、浜松駅新幹線口で某ラジオ局の営業担当の方と遭遇。静岡まで一緒に帰りながら、いろいろとお話を聞かせていただいた。

業績の話、スポンサーの話、広告の話、インターネットでサイマル配信する「ラジコ」の話、広告代理店さんの話…、お互い働きマンの世代?ということもあってか、どうしても話題はそちら方面に。

…で、話題のいきつくところはやはりインターネットの動向。放送メディアも出版業も、コンテンツそのものや、コンテンツの制作力が売りでありながら、インターネットを活用した収益モデルがなかなか構築できていない、という課題は共通。

とはいえ、もうそんなことを言ってる時期は過ぎて、その先に踏み出さなければならないという彼の話に、わたしも同感でありました。

出版界では電子出版、ラジオではサイマル配信「ラジコ」などの新しい流通形態も、来年は普及段階に入りつつあります。ラジオ業界では「ラジコ」への期待が大きいという話もされていたのですが、一方で「ブログサイトは、まだやってるんですか」という彼のコトバを聞いて現実に引き戻されました。

「ブログサイトは、まだやってるんですか。もう流れは完全にツイッターですよね」という彼の言葉にわたし自身を含めて、私たちのいるメディアや広告業界人の、時代を見る姿勢、スタンスがよく現れている。

時流にのった情報や話題は知っていなければいけないという職業感は持っていつつ、それは生活者(消費者)の動向であり、クライアントの抱える課題。わたしも含めて、メディアや広告業界人は対岸からそれらを他人ごとのように眺めている感覚がなかなか抜けきれていない…そんな印象を受けることがよくあります。実際に、ブログもツイッターも、自分ではやっていない方がまだまだ多い。

電子出版やサイマル配信などへの期待以前に、現時点で「ブログ」や「ツイッター」を個人として始めていないのであれば、そこにこそ旧メディアや広告業界人の抱えている大きな課題が潜んでいる。ただし、それは頭の中の変革が問題というよりは、頭の中ではわかっていてもカラダがいうことをきかない、身体的についていけない…というほうが近い。

企業に対しても「ブログ・ツイッターは、始めてますか」という問いかけの時期はもう過ぎて、今は「ブログ・ツイッターを、なぜやっていないんですか」と問いかけられる時期に入っている。

さとなお氏がブログに書いていた「必要に迫られて iPad」の一文

広告コミュニケーションのプロとしての義務感も大きいけど、一度立ち止まると二度とキャッチアップできないような予感もちょっとある。カラダ鍛えるのを一度やめると二度と筋肉が戻らない感じに近い。年齢的にもね(笑)。だから追い続ける。止めるときは中途半端ではなく一気に全部止めるのではないかな。

そう「一度立ち止まると二度とキャッチアップできないような予感もちょっとある。カラダ鍛えるのを一度やめると二度と筋肉が戻らない感じ…」まさにそんな感じ。50歳を間近にして、カラダを意識する場面が増えそう。



先月から、しずおかオンライングループの新中期経営計画を作るためのプロジェクトがスタート。

昨今の急激な環境変化に適応しながら、わたしたちはどこに向かうのか、何を目指すのか。3年先を予測することも難しい時代ですが、それはみな同じ。だからこそ面白いし、いい時代に仕事ができて幸せだと思う。

とはいえ、中期経営計画づくりは、社員全員がベクトルを合わせて、数年後のゴールイメージを共有することが目的ではあり、ゴールの設定や共有は、当然のこととして難しい作業になる。

社員ひとり一人、志向も家庭環境も年齢も経験も入社動機も違う。また、それぞれが日常で接している情報(内容、量)も違えば、情報に対する反応もさまざま。その上、同じ業界、職場で、同じ仲間やお客さまと接していても、見えている世界はそれぞれ違うもの。

それらを前提に、全員がベクトルを合わせ、共有する取り組みが、これから始まります。

売上や利益目標、組織のサイズなどは、比較的誰もにわかりやすい。それらのモノサシは、短期的には機能しやすいけど、長期的には「現在」の意味や価値を確認できるモノサシも必要になってくる。そのバランスこそが、個々の企業らしさになるのではないか。

視線の先を少し上げて、遠くを見つめた時に、このメンバーと一緒に、そこにどんな世界を見たいと願うのか、そして、その世界を言語化して、共有すること。それができれば、中期計画づくりは、ほぼ成功かな。

わたし自身は、企業経営には、完成(ゴール)も正解もないと考えている。未完の状態が、常態(笑)。終わりのない道を歩きながら、今を大切に、精一杯過ごせる、そんな会社を目指している。

「経営者と社員は、同じ視点には立てない」と、これまでも多くの方に言われてきた。企業を経営するうえでは、たしかに一面では正しいと思う。

その一方で、わたし自身は、企業経営者である前に、一個人として自分自身を経営できる人間になりたいと、常々考えている。自分が自分自身の経営者だという意識で、主体的に自分の人生を歩みたい。

今この瞬間、企業の経営者か社員か…の前に、コミュニケーションの根っこの部分で「自分で自分自身を経営する」という感覚を共有できるかどうか、が大切なのかもしれない。




10月9日(土)、10日(日)の二日間、富士宮市朝霧高原で開催された野外音楽フェスティバル「朝霧JAM」報告の2回目。

毎年恒例のラジオ体操と、地元富士山人太鼓(ふじやまんちゅだいこ、写真上)のみなさんの演奏で、二日目の朝を迎える。「ラジオ体操第一〜」のかけ声が流れると、テントから観客がそろ〜りそろりと外に出て、みんな自然とカラダを動かしている。照れながらも、大人も子どもも手足を動かしている。誰に教わるでもなく体操しているこの人たちは、間違いなく日本人だろう(笑)。続く富士山人太鼓の力強い音で目も覚めて、いよいよ二日目のスタート。

リストバンドをチェックするスタッフ(上の写真)も、キッズランド(写真下)で子どもたちを楽しませてくれる若者たちも、もちろんボランティアのみなさん。前回も触れましたが朝霧JAMは、地元富士宮市の地域ボランティアチーム朝霧JAM'Sと朝霧Jam実行委員会の協働によって運営されている。今年10回目を迎え、今ではイベントという枠だけにとどまらず、地場産品のPRやエコ活動の啓蒙をはじめ、幅広い取り組みで地域活性化に取り組んでいるのも朝霧JAMというイベントの特徴。


もうひとつ朝霧JAM実行委員会が取り組んでいる活動に、地球環境を配慮した「エコ・イベント」がある。フェスティバルで消費される紙食器や割り箸、ペットボトルなどを、ゴミとしてではなく、リサイクル資源として再利用している。ゴミの分別回収には来場者も協力的。毎回継続して行なっているからこそ、ここまで浸透してきているのだろう。炊事場には、富士宮市内の小規模通所授産施設「ふじさん」のみなさんが作った手作りの廃油石けんが取り付けられている。


写真下は、「キャンプよろず相談所」とインフォメーション。「キャンプよろず相談所」では、キャンンプやアウトドアの楽しみ方、アークショップ等も開催している。今回は悪天候ということもあり、テントの雨対策などの相談が多かったのではないか。



eしずおかブログのニュースコーナーに、朝霧ジャム報告をアップしました。
記事の内容を下記にも転載します

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毎年10月初旬に富士宮市朝霧高原で行なわれている野外音楽フェスティバル「朝霧JAM」が、今年も9日(土)、10日(日)の二日間に渡って開催されました。朝霧JAMは、今年で10回目の開催。「eしずおかブログ」編集部では、富士宮市を中心に地元に根付いたフェスティバルを取材してきましたので、今日から3回にわけて報告します。

9日(土)、天気予報では大雨注意が報じられる生憎の空模様。会場に到着したのは、朝8時過ぎ。この天気では来場者数が減ってしまうのでは?と気になったものの、開場時間の9時には、バックパックやクーラーボックスなどのキャンプ道具を手にした若者たちが、続々と入場してくる。事務局のスタッフに聞いたところ、来場者数は例年並みの約1万3千人という。安くはないチケットをがんばって手に入れた音楽ファンは、大雨注意報程度では諦めないのだ。



朝霧JAMの楽しみのひとつは、ステージの目の前でのキャンプ、という人も多いのではないか。開演の午後2時頃には、メインステージ前のキャンプサイトは、ほぼ満席状態に。1〜2人用の山岳テントからファミリー用の大型ドームテントまで、色とりどりのテントが会場を埋め尽くす風景は、毎回見慣れた風景ではあるが、壮観そのもの。天気がよければ、キャンプサイトの背景に富士山が見えるのだが。

富士山を見慣れた静岡県人の自分が見ても、富士山を背景にした朝霧JAMの特設ステージとキャンプサイト、そして美しい緑の芝生の光景には、毎回見とれてしまう。首都圏をはじめ県外の、富士山そのものが新鮮な人には、朝霧JAMのこの風景は、想像以上に特別なものに映っているに違いない。自分自身を含めて静岡県人こそ、富士山のありがたさを、普段はすっかり忘れているのだ。

会場は、メイン会場となるレインボーステージとサブステージのムーンシャインステージの2つのステージを中心に、その周囲にキャンプサイトや売店等が配置されている。レインボーステージの両サイドには、富士宮市を中心に地元の食材で地元の味を手軽に楽しめる富士山人食堂(これは出展している飲食店の総称)がずらりと並び、メインステージとサブステージとの間に、キッズランドとインフォメーションエリアがあり、ここにはボランティア受付や、来場者のサポートを行なうキャンプよろず相談室、オフィシャルグッズを販売する朝霧ランドなどの売店などがある。



場内を歩いていると、このイベントが地元のボランティアスタッフによって支えられていることを実感する。両ステージを行き来する中間地点で、来場者に声をかけてリストバンドをチェックするスタッフも、インフォメーションエリアの事務局のスタッフも、会場へ誘導するスタッフも、その多くは地元富士宮のボランティアのみなさんである。今年で朝霧JAMも10周年、ボランティアチームもこの10年で世代交替しながら、イベントとともに地元にしっかりと根付いているのだろう。

午後2時、「COOL WISE MAN」の演奏で開演。続いて登場した加藤登紀子は、この日がジョン・レノンの誕生日であることにも触れながら熱唱。海外アーティストが多い朝霧JAMですが、加藤登紀子や二日目の「シオン」など、ベテランに出会えるのも野外フェスの楽しみのひとつ。加藤登紀子のころから雨はしだいに激しくなるが、観客は雨合羽を着てステージ前で楽しんでいる。ハナレグミでさらに盛り上がった初日は、トリを務めたマヌ・チャオ(個人的にも今回の朝霧JAMで一番楽しみにしていた)で最高潮に。激しい雨の中で素晴らしい演奏を聴きながら、朝霧JAM2010の初日は終了。

下の写真で演奏しているのは、STEVE NIEVE BAND。ドラマーの男の子が曲の合間にフロントまで飛び出して、ヴォーカルも兼任。なかなかカッコイイドラマーでした。このバンドは、たしか2曲もエスビス・コステロのカバーを演奏していたので、帰ってからネットで調べてみると、キーボードのスティーブ・ニーブは、コステロのバックバンド「The Attractions」のメンバーだったことが判明。




しずおかオンライングループでは、システムエンジニアを募集しています。採用は、今月1周年を迎えた新しい会社SOLアイアーキテクト社

http://iarchitect.co.jp/recruit/outline.html

しずおかオンライングループでは、「eしずおかブログ」「womoネット」「もしもしグルメ」「womoビューティ」「静岡スクナビ」「住まいラボ」など、地域情報を、地域の方に、地域目線で発信する、インターネットサイトやモバイルサイトを運営しています。

地域のみなさんと、情報を発信する地元のお店や企業をつなげるメディアとして、これから本格的にインターネットサイトやモバイルサイトが利用されると考えています。

今回の募集は、上記地域サイトの運営や改善はもちろんのこと、こらから立ち上げる新たなサービスを、私たちと一緒に創り上げてくれる方です。

自分の手で、自分たちのサービスを立ち上げて見たい方、一緒に地域の方に喜んでいただける新しいインターネットサイトやモバイルサイトを作ってみたい方、ご応募お待ちしています。

http://iarchitect.co.jp/recruit/outline.html

まだまだ小さなチームですが、大きな夢に向かって、社員一同でチャレンジしている会社です。



朝霧ジャム2010



9日土曜日、天気予報では200〜250ミリの大雨注意報が出される中、富士山の麓朝霧高原へ向かう。目的地は、今年で10回目の開催となる朝霧ジャム。今では静岡県内でもいくつもの野外フェスが開催されていますが、朝霧ジャムには、ここ数年毎年出かけている。

富士山の麓という、静岡県人にとっても素晴らしいと思えるロケーションであること、肝心の出演者は予測できない(笑・開催直前まで発表されないのです)が、毎年幸運にも自分が関心のあるアーティストが参加している(今年は、マヌ・チャオとジェシ・ハリスかな。思いがけなアーティストに出会えるのも楽しみ)こと。そして、規模は大きくなってもボランティアの方々や出展者など、地元富士宮のみなさんに支えられて開催されているという手づくり感が、とても雰囲気のいいイベントにしていること…でしょうか。

大雨の中での強行キャンプも、振りかえってみればいい思い出になるのでしょうね。昨年も朝霧ジャム報告をブログにアップしましたが、今年はeしずおかブログのニュースコーナーに数回に分けて報告する予定です。




週末はしずおかオンライン恒例のキャンプ。今年は、掛川市のならここの里キャンプ場(「静岡こどもとおでかけ」の85Pでも紹介)へ。昼はテニスやドッヂボールでなまったカラダにむち打ち(笑)、その後、近くの温泉ならここの湯で汗を流す。夕方からは、浜松ぎょうざ、静岡おでん、富士宮焼きそばの県内のB級グルメをメインにバーベキューを楽しんだ。

わたしは所用があって夕方からの参加。静岡おでんは、予想以上に美味しくできたようで、すでにその姿はカケラもなかったものの(笑)、浜松ぎょうざと富士宮焼きそばには間に合い、おいしくいただいた。静岡県のB級グルメの水準は、個人的には全国的にみても高いと思うのですが、いかがでしょうか?それに、しずおかオンラインのキャンプ料理の水準も、年々安定感が増している。料理班のみなさん、とってもおいしかったですよ。

弊社が社員みんなでキャンプに行き始めたきっかけは、「静岡アウトドアガイド」別冊の「キャンプ場ガイド」を発行していた頃。キャンプ場ガイドの読者の気持ちになってガイドブックを作るには、スタッフもキャンプを体験すること一番…ということでみんなで出かけるようになった。当時は、現地で実際にテントの張り方や、コンロやランタンの使い方も体験したもの。

社員(まだ数人だったし)に加えて、キャンプ場ガイドの制作に関わってくれたデザイナーさんやカメラマンさん、ライターさんも誘って出かけたのが懐かしい。デザイナーさんやカメラマンさんの、いつもと違う素顔が垣間見れたり、マニアックな話題で盛り上がったり。

今回は、来春入社予定のI君とIさんの2名が駆けつけてくれたほか、アイアーキテクトのメンバーも一緒に和気あいあいとした雰囲気の楽しいキャンプでした。主催してくれたリクレーション委員会のみなさん、おつかれさまでした。

会場のならここの里キャンプ場を訪れたのは、「静岡アウトドアガイド」の取材以来十数年振り。場内を散歩しながら、当時、持参したテントを張ってテントサイトを撮影したり、アウトドア料理を作って絵づくりしたことが懐かしく思い出されました。



今日10月1日は、昨年立ち上げたグループ会社SOLアイアーキテクト社の創立日。今日から、第2期がスタートします。第1期の最終日である昨日は、アイアーキテクト社のメンバー全員で第1期お疲れさま会を開催。

会場は、昨年新会社をスタートした時にみんなで夢を語り合ったお店「岡むらうさく」さん。昨年は3名だった社員もこの一年間で5名に増え、とてもにぎやかなお疲れさま会になりました。

昨年10月1日に、ゼロからスタートしたアイアーキテクト社でしたが、素晴らしいチームを作り、業績目標を達成した山本社長のこの一年の頑張りには、私自身も刺激を受けました。

アイアーキテクト社のウェブデザインのスタイルを作り、山本社長の片腕となってアイアーキテクト社を支え、かつ、しずおかオンラインとアイアーキテクト社の橋渡し役としても活躍してくれたクリエィティブディレクターの藤本君、お疲れ様でした。ネットメディアへの取り組みに力を入れ、ネット思考への切り替えが求められているしずおかオンラインのメンバーとアイアーキテクト社の間に立ってくれた藤本君の役割はとても大きかった。感謝です。

アイアーキテクト社の新規採用社員第1号で、それまで勤めていた東京からアイアーキテクト社のスタートにあわせて駆けつけてくれた紅一点の有馬さん。インターネットの世界に思い切り飛び込んだはいいものの、何もかもがはじめての仕事。不安や戸惑いもまっすぐに受け止めて、体を張って、自らの成長と、生まれたばかりのアイアーキテクト社を信じて、創業期のドタバタの一年をしっかりと乗り越えましたね。本当に、よく頑張ってくれました。まるで外国人のお相撲さんが日本語をグイグイ身につけていくように(笑)、どっぷりとネットの世界に浸かったこの一年での有馬さんの吸収力は、目を見張るものがありました。

藤本君のツイッターを見てアイアーキテクト社に応募してきて、いまではアイアーキテクト社の、なくてなはらない仲間であるウェブデザイナーの稲葉君、お疲れさまです。わがままなしずおかオンラインからの要望を、常に「素直、プラス発想、即行動」で対応してくれる稲葉君には、しずおかオンラインの誰も頭が上がらないのでは。はっきり言って、稲葉君のこれからの飛躍がとても楽しみ。

この一年を振り返っての稲葉君のコメント「アイアーキテクトは、(進化の)スピードとコミュニケーションがスゴイ!(いい)」を聞いて、スタッフがこんな思いを感じながら働けるチームは、最高にしあわせだなぁ、とうれしくなりました。

一面では、若さが目立つアイアーキテクトの重しとなり、アイアーキテクトの目指す高いクオリティをロジックと技術力で支えてくれるプロジェクトマネジャーの近藤君。追手町ネットカフェでの近藤君の一言は、説得力がある。本当、みんなその一言にひれ伏しながら、ときには近藤君のユーモアに笑いをこらえつつ…。ロジックとユーモアをあわせもつ近藤君の活躍が、これからのアイアーキテクトの発展のエンジンになると期待しています。

一年前には3人でスタートしたアイアーキテクト社は、今期は上記5名(ゴレンジャーみたいだなw)でフルスタートを切ります。山本社長が振り返りで語った「アイアーキテクトは、3倍速かそれ以上のスピードで進んでいるよね」という言葉に、自信もってうなずくメンバーを見ながら、このチームがこれからどこまで進化していくのか、大きな可能性を感じました。

こんな素晴らしいチームの力を結集して、地域の生活者のみなさんにとって利便性の高い、日々利用していただけるサービスを実現していきたい。

2期目のSOLアイアーキテクト社も、どうぞよろしくお願いします。



海野 尚史 HISASHI UNNO

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