「富士宮やきそば」『B−1グランプリ』優勝
 B級グルメの初代王者に決定!

2月18日(土)・19日(日)の2日間、
『せんべい汁』で知られる? 青森県八戸市で開催された
全国各地のご当地グルメを集めたイベント
「B級ご当地グルメの祭典『B−1グランプリ』」で
みごと「富士宮やきそば」がグランプリを受賞しました

学会のみなさん、富士宮市のみなさん
おめでとうございます!

「地域おこし」を目的に
2000年に「富士宮やきそば学会」を立ち上げて以来
数々の話題を振りまいてきた「富士宮やきそば学会」ですが
全国区での優勝は同じ静岡県人としてもうれしいものです

学会公認「富士宮やきそば公式ガイド」を発行してる
〈しずおかオンライン〉としても
微力ではありますが「富士宮やきそば」普及の
お役に立てたかと思うとうれしいかぎり

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まだ「富士宮やきそば」を食していない静岡県民は
今年こそ富士宮市にドライブに出かけ
『B−1グランプリ』優勝の味を体験しましょう

〈しずおかオンライン〉は出版を通じて
これからも「地域おこし」のお手伝いに
取り組んでいきます

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       第1回『B−1グランプリ』出展料理・団体
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     都道府県名   料 理 名     推進団体・グループ名等
  1.北海道 富良野市 富良野カレー    食のトライアングル研究会
  2.北海道 室蘭市  室蘭焼とり     室蘭やきとり逸匹会
  3.青森県 青森市  青森生姜味噌おでん 青森おでんの会
  4.秋田県 横手市  横手やきそば    横手やきそば暖簾会
  5.静岡県 富士宮市 富士宮やきそば   富士宮やきそば学会
  6.福井県 小浜市  浜焼き鯖      御食国若狭倶楽部
  7.鳥取県 鳥取市  とうふちくわ    鳥取とうふちくわ総研
  8.福岡県 北九州市 小倉発祥焼うどん  小倉焼うどん研究所
  9.福岡県 久留米市 久留米やきとり   久留米やきとり学会
 10.青森県 八戸市  八戸せんべい汁   八戸せんべい汁研究所


  “ I am a part of all that I have met ”
  自分はこれまで出会ってきたすべての部分

  (アルフレッド・テニアン「果てしない広がり」より)


今日、2月22日はしずおかオンラインの前身ともいえる
フィールドノート社の創立日です

出版を生業にしていこうと決めた理由は
単純に?本?という媒体が好きであったこと、
ビジネスとしてコンテンツのニーズが高まると予測されたこと、
そしてもうひとつ「会いたい人に会いたい」
それができる仕事だと思われたこと

今振り返ってみると
周り(同業者だけでなくお客様からも)から
不夜城と呼ばれていた創業時代を乗り越えられたのは
三つ目の理由が大きかったように思います

当時売り出し中だった歌手の永井真理子さんはじめ
俳優の高樹沙耶さんなどの県内出身者の方々、
清水出身のJリーガー達、
おすぎとピーコさんなどのメディアを通じて
会いたいと思った人たち

そして、脱サラして自らジャズレーベル立ち上げたり、
バイクで世界一周した若者達や
一家を背負いながら自分の好きなお店や事業を興した
市井の人々etc…

忙しいあいまをぬって
その時々に興味を抱いた人に会いに行き
話を聞くことで多くのことを学び
自分の歩むべき道もはっきりと見えてきました

多くの場合はインタビューを申し込み、
承諾をいただいて会いに行くのですが、
いい取材ができるかどうかは準備次第

取材では対象者の懐に飛び込まなくてはなりません
ポイントは、会って最初に発する言葉と質問の構成

当時、取材構成の参考に読み返した本のひとつに
朝日ジャーナル編集長だった筑紫哲也による
「若者達の神々」がありました

今ではテレビの世界の人という印象が強い筑紫哲也ですが
新聞記者、雑誌編集者を経ているだけあって
インタビューの名人

古希となった筑紫哲也が
著書「旅の途中」の中で
これまで出会った人々とのかかわりを通じて
自分の生きた時代をまとめています

そして本文中で
自分が今在るのはこれまでの出会いのなせる技として
詩人テニソンの詩を紹介しています

  “ I am a part of all that i have met ”
  自分はこれまで出会ってきたすべての部分

しずおかオンラインは「旅の途中」どころか
まだまだ情報流通ビジネスの世界にこぎ出したばかり

これから出会う読者のみなさまやお客様とのかかわりが
私たちの財産です

今年も多くのみなさまとの出会いを楽しみにしています

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■『旅の途中』から
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人と会うことが職業の身にとって、
インタビューは最大の仕事であり試練でもある
完璧(パーフェクト)はありえない。
よりましなものにする永遠未完の努力があるだけだ

一期一会やりそこなったら後はない

インタビューに慎重なレニ・リーフェシュタールを能弁にさせて
「インタビューされる側に満足を与えたインタビューが、
した側にとって喜ぶべきことなのか、私には未だにわからない」

「外部」とのかかわりなしに生きることが不可能なのが
人間である以上、それを「外部」との絶縁、無関心で
実現することはむずかしい。むしろその正体を知って
“免疫力”を養い、参照したほうがよいと思う
情報とか知識とか経験とかは、そのための材料、
手段だと思った方がよい

本書で取り上げた人たちの多くは故人となったが、
それでも生きているかぎりは「旅の途中」だ…

本書に登場する人
長島茂雄、小澤征爾、美空ひばり、武満徹、黒沢明、
岡本太郎、水上勉、野田秀樹、阿佐田哲也、鴻上尚史
田中角栄、三木武夫、後藤田正晴、辻本清美、高田渡、
塩川正十郎、パバロッティ、ドミンゴ、ジョン・ルイス ほか


18日(土)は、静岡スタジアムエコパで行われた
サッカーの国際親善試合キリン・チャレンジカップを観戦

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すでにご承知のように久保と小笠原が得点をあげて
日本代表がフィンランド代表に2−0で快勝しました

当たり前ですが、スポーツ観戦は生が一番だということを
あらためて実感

目の前に広がる緑のフィールド、
応援団の迫力、得点時に会場を包むどよめきや
チャンスを逃したときに起こる落胆の声、
試合開始前の期待に膨らんだざわめきと
試合後に会場をあとにする観戦者たちの満足げな会話etc…
ひとつの試合がおこなわれるということは
セレモニーとしてそれらも含まれている

もうひとつは、普段私たちがいかにメディアの
制約の中でしかものごとを見ることができないか、
知らず知らずのうちにそれに慣らされてしまっているか
そんなことも考える

スタジアムに入ってしばらく自分の目線の置き所がわからず
落ち着かなかったのですが、
これもテレビというフレームの中でカメラが決めてくれる
枠の中だけを見ていればいいという
普段の怠惰な?視聴習慣とのズレのせいか
なんせ、会場では自分で何処を見るか決めなければいけない

よくよく考えれば
われわれの見聞きしている情報の多くは
何らかのメディアを通じてのものであり
そこには必ずフィルターがかかっている
生で観戦する心地よさは、
そんなフィルターから解放された心地よさでもある

2月の夜の寒空の下で焼酎の熱燗を抱えながら
サッカー日本代表の試合を見る贅沢も、
テレビカメラが設置された側のスタンドが
いかにガラ空きだったかも
当然テレビには映っていない


2007年度の新卒採用に向けた活動が
しずおかオンラインでも始まりました


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2月10 日に開催された合同企業ガイダンスに参加しました
有効求人倍率からみても今年は売り手市場とみえ
会場は例年より会場も広く出展企業も増えていました

地元の大手企業も数多く参加する中で
しずおかオンラインにどれほどの学生のみなさんが
興味をもってもらえるか少し心配しましたが
当日は約80名の学生さんに会うことができました。

しずおかオンラインでは地域情報の出版事業や
インターネット事業に加え、
最近では「womo」という女性対象のフリーペーパー事業の

認知度が上がったためか
会社説明に来てくれたほとんどが女子学生で
思いのほか男子学生が少なかったようです

それも学生さんに映るしずおかオンラインの
企業イメージによるものなのでしょう

しずおかオンラインでは、
業務は男性女性関係なく担当しています

たしかに「womo」のように女性読者向け情報誌の編集や
女性顧客の来店促進を期待するお客様への営業面で

読者の気持ちが理解しやすいであろう女性社員が
大変活躍していますが、
男性社員も負けないよう頑張っています

男性、女性関係なくひとりの人材として
私たちと一緒に出版事業やフリーペーパー事業、
インターネット事業を通じた情報流通ビジネスに
チャレンジしてみたいと思う方はぜひご応募ください

人材採用係
http://www.esz.co.jp/company/recruit.html#link1

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しずおかオンラインが求めている人材とは 
(HPより抜粋)

しずおかオンラインは、出版やインターネットなどの
媒体制作のクオリティはもちろんのこと、
生活者とのコミュニケーションにとてもこだわっている会社です

しずおかオンラインが、個人に求めている資質とは

 「質の高いコミュニケーションを成立させる“考える力”」 

 「企画を現実に変換できる“行動力”」 

媒体に関わるスタッフとして、
“独創性”や“発想力”も重要な資質になります
そして、読者やクライアントのこと、商品のこと、時代や市場や生活者のこと…
これらのことを考え、理解し、本質的な課題を発見する力が、
本当に共感を得られる媒体を生み出す力になります

しずおかオンラインが求めているのは、
柔軟な思考と豊かな発想力を持っている人、
最初は単なる思いつきだったかもしれない発想を
企画へと構築していくことの出来る人
つまり“考える力”と“行動力”を持った人なのです

仕事に取り組む忙しい毎日に、
先輩たちの厳しい指導に、
そして充実した私生活・遊びにも、
色々なことに一生懸命頑張れる人を待っています


    最後は、「ふつう」に戻っていく


2月16日号の「クーリエ・ジャポン」のインタビューで
昨年5月からアメリカで暮らしている作家の村上春樹が

「僕はまったく普通の人間なんですよ。
そして、僕は普通の暮らしをしたいんです」
と答えています

村上春樹は海外暮らしの良い点として、
日本では難しい“普通”の暮らしができる
といっているわけですが

2月7日の朝日新聞では
『超バカの壁』『無思想の思想』で再び話題の養老猛司が
自分の本が売れてる理由として

「当たり前のことを言った本が売れるということは
世の中が当たり前ではない、ヘンだ、
ということなのでしょう」と答えています

養老猛司の言う「当たり前」は「ふつう」と
置き換えていいと思うのですが、
これまでの日本では当たり前で「ふつう」だったことが
近頃「ふつう」でなくなっていると感じる場面によく出会います

そんなあまりに当たり前すぎて省みられなかった
ありふれた「ふつう」とは何なのか

auの携帯電話INFOBARや無印良品の壁掛け式CDプレーヤーなどを
デザインした工業デザイナーの深澤直人が
著書『デザインの輪郭』の中で「ふつう」の価値について
興味深いアプローチを見せています

従来の文脈で使われる「ふつう」という言葉は
「ありきたり」とか「個性がない」など
どちらかというとネガティブな場面で使われがちですが、

深澤直人は、
「変えてしまおうとすることが間違い」であり
「いいふつう」にすることが生活レベルが上がること
だと語っています

「当たり前」であることや「ふつう」がもっている価値を
再定義しようとしている本書は多少観念的ではありますが
デザインは生き方に通じていることを発見できる
刺激的な一冊です。

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■『デザインの輪郭』の中から抜粋
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何の変哲もない風景の中にも、何かこう、輪郭があるとか
ものがあって、人が動いた跡があるとか、
見えないけど、たぶん僕らにはシェアしている何かがきっとある

僕は「意識の中心を探そうとしている」と
佐々木正人さんは言っていました
行為に溶けるデザインということは、そうしてしまう、ということです
人間は、自分で決めて働いているのではなく、環境に動かされている

白いご飯は毎日食べているけれども
「これがあれば私は幸せです」って
断言できるようなところがあるじゃないですか。
そういうのは、けっこうハイレベルな満足だと思います。

僕のデザインを見て、センサーが立つような感じでしょうね。
触覚がいっせいに立ち上がったという感じ、
その立ち上がった快感をみんなが味わっているんだと思います。

僕が到達した、先にあった今の姿というのは
僕が何かあるだろうなと思っていたものではなかったということです。
何もなかった。ふつうになってしまった。
大切なものは、いつも、あたりまえのところにある。


こんにちは、海野尚史です

「fieldnote〜」も書き始めてから約半年、

これまでの内容を振り返って

少し軌道修正しようかと考えているうちに

2週間も経ってしまいました

少しずつでが変わっていきますので

これからもどうぞお楽しみに


海野 尚史 HISASHI UNNO

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