東京都西国分寺のカフェ「クルミドコーヒー」店主・影山智明さんの著書『
ゆっくり、いそげ - カフェからはじめる人を手段化しない経済』(影山智明、大和書房)。「クルミドコーヒー」は、こだわりをもったカフェ運営に加えて、「クルミド出版」や地域通貨「ぶんじ」などの活動の拠点にもなっていて、地域に暮らす人たちに支えられている評判のお店(場)。
大学卒業後、コンサルティング会社McKinsey&Companyに勤務し、その後、ベンチャーキャピタルを創業した影山智明さんが、どのような考えのもとでカフェ「クルミドコーヒー」を運営し、さまざまな取り組みを実践しているのか、などに興味を持って読みました。
「ゆっくり、いそげ」は、これからの経済や社会を考えるときの影山智明氏の基本指針。ビジネス(グローバル資本主義)とスロー(降りていく行き方)のあいだで、“ゆっくりいそぐ”「クルミドコーヒー」の実践手法と、背景にある影山さんの考え方を、「特定多数」「贈与論と自由」「支援学と自己決定」「公共」「時間」などのキーワードを使ってわかりやすく整理しています。各章末のコラムを拾い読みするだけでも、それらのエッセンスは伝わるのではないかと思います。
「地域」や「共生」、「幸福」などに興味のある方にはおすすめの一冊。クルミドコーヒーの経済性も含めて、「幸福なローカルの一事例」にとどまらない普遍性、再現可能性を感じました。「不自由な共生」から「自由な孤立へ」そして「自由な共生」へ、という「公」と「共」と「私」の関係性のつくり方は、腑に落ちました。
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クリスマスが終わり、来週にはお正月を迎えて、そして、バレンタインデー。「womo」編集部では、2018年のバレンタインに向けて開発中の「
womoコラボショコラ」をはじめ、松坂屋静岡店さんで開催される「
ショコラプロムナード」で販売予定のショコラの数々を楽しめる試食会を開催しました。「womoネット」で、当日の様子を
レポートしていますので、ぜひ、ご覧ください。「womoコラボショコラ」&「ショコラプロムナード」の中に、あなたの「ほしいショコラ」が見つかるかもしれません!
・オリーブオイルを使ったバレンタイン限定ショコラづくり [vol.2 試食会編]
https://womo.jp/column/detail/28903/
・オリーブオイルを使ったバレンタイン限定ショコラづくり [vol.1 企画会議編]
https://womo.jp/column/detail/27681/

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雪化粧に覆われた冬の富士山。今朝は、宝永山から山頂にかけて赤く染まった富士山に、しばらく見惚れてしまいました。
フリーマガジン『イエタテ』冬号 【西部版・三河版】を発行しました。
巻頭特集は「
省エネ・エコ住宅特集」。遠州・三河の冬は風が強くて、体感温度が寒いですね。そんな冬でもあたたかく過ごせる最新の住宅を紹介しています。
第二特集は「リノベーション・リフォームリポート」です。住み慣れた実家のリフォーム・中古住宅+リノベーションは、アイデア次第で自分好みの住まいに作り変える楽しみがあります。新築だけでない、新たな選択肢としてのリフォーム&リノベーションはいかがですか。
フリーマガジン『イエタテ』冬号 では、ほかにも様々な住まいにまつわる情報を紹介しています。年末年始は、ぜひ、チェックして見てください。詳しくは下記ブログで!
・イエタテスタッフ日記
http://sumailabstaff.eshizuoka.jp/e1859288.html

軽井沢星野のバス停で下車し、落葉松やモミジの木立の中を歩いていると、台湾から来たという観光客に道を尋ねられました。行き先はわたしと同じ、「石の教会」内村鑑三記念堂。その手前にあるレーモンドが設計した軽井沢高原教会で写真を撮って、一緒に「石の教会」を見学しました。
「石の教会」は、フランク・ロイド・ライトの弟子でもある米国の建築家・ケンドリック・ケロッグによるもの。常に太陽の光が堂内に入るよう形作られた石とガラスのアーチが美しく、とても静謐な空間でした。彼の建築は、オーガニック建築と呼ばれるのだそう。石と緑と光が調和した、期待以上に素晴らしいものでした。写真は堂内に向かう通路(堂内は撮影禁止でした)。石畳を歩いているときに、白井晟一設計の石水館(静岡県立芹沢銈介美術館)を思い出しました。
台湾からの観光客は50代の主婦で、日本観光は4回目。今回は、ご主人も息子さんも台湾に残して、一人旅なのだとか。「朝6時半に成田空港について、まっすぐ“石の教会”に来て、軽井沢を見学してから、今日の夜は宇都宮に泊まるんです。明日は、日光です」と、話してくれました。海外の観光客の行動半径の広さには、いつも驚かされます。自分が海外旅行でどれほど移動しているかはすっかり忘れて。
将棋史上初の永世七冠を達成した羽生善治氏と、囲碁で初めて七冠を2度達成した井山裕太氏が、国民栄誉賞を同時に授与するという、うれしいニュース。写真は、9月に行われた高尾紳路名人に井山裕太氏が挑戦した第42期囲碁名人戦七番勝負、第2局の
大盤解説会でいただいた記念扇子です。高尾紳路名人の揮毫は「禮」(右)、挑戦者・井山裕太氏の揮毫は「躍」(左)。「躍」という一字に、負ければ七冠達成が遠ざかるという大舞台でも、新たな境地に向かって「自分が打ちたい手を打つ」という気迫が伝わってきます。
記念扇子は「次の一手」を当てるクイズでいただのですが、わたしがクイズに当たったわけではありません。わたしを含めて会場のほとんどの方が外れてしまったため、ジャンケン勝負でいただきました。この時の井山裕太六冠の一手は、解説の金秀俊八段と巻幡多栄子四段も驚く一手。このような局面での「定石」を逸脱した、まさに井山裕太六冠の「自分が打ちたい手」のひとつだったようです。
「成功への期待よりも、失敗を恐れる気持ちが勝って、次の一歩を踏み出せない」という臆病な気持ちは、井山裕太氏の「躍」の一字をみながら払拭したいと思います。今年のいい思い出になりました。
今年の春頃、エンジニアのA君にすすめられて読んだ一冊が、料理研究家 土井善晴氏の『
一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)。「お料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです」という最初の一行に、肩の荷を降ろして読み進められた読者も多いのではないかと思います。
「一汁一菜のような身体が求める料理は、作り手の都合で美味しくならない時もある。おいしい、おいしくない、もその時次第で良い」「外食などでは、舌と脳で感じるおいしさをもとめることが多いですが、毎日の食事は、身体が心地よいと感じるおいしさ、普通においしい」ことが大事という言葉が、ストンと腑に落ちました。
「一汁一菜とはシステムであり生き方。基本としての型を身につけることと、それを続けることが大事である」という著者のメッセージ。このメッセージにもう一つ、ぜひ加えてはいかがかと思うのが、「出された料理をきちんと食べきる」こと。日々の料理を普通においしく食べきることで、基本の型に磨きがかかる…そんな気がします。
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日本での食品ロス(食べられるのに捨てられている食品)は年間621万トン(H26年度推計)。 世界の食糧援助量の約2倍の量なのだとか。食品ロスを減らすため、毎日の暮らしの中でできることから始めましょう!
・「ふじのくに 食べきりやったね!」キャンペーン
https://machipo.jp/tabekiri
・「ごちそうさま!フォトコンテスト」
https://machipo.jp/tabekiri/search?kind=photo


国立新美術館で開催された「安藤忠雄展ー挑戦」を見てきました。建築家の展示会にもかかわらず、建築関係と思われる人だけでなく、一般の若者、女性、外国の方など、会場はとても賑わっていました。
写真は、屋外展示場に原寸大でコンクリートで再現された『光の教会』。十字架のスリットから柔らかで力強い光が入ってくる緊張感に満ちた空間でした。実物と違ってスリットにはガラスが嵌まっていないので、風も入ってきます。普通の展示では客が来ないかもしれないからと、実物大の建築物を建ててしまうところが安藤忠雄らしい。
今でこそ、安藤建築といえばコンクリート打ちっ放しの建築ですが、最初は、知人から建築設計を頼まれたものの、予算があまりにもすくないために、コンクリートで建てたとのだと、どこかに書いていました。その人のスタイルがどのようにして生まれるのか。きっかけはどこにでもあるということでしょうか。個人的には、美術館や公共施設などの大きなものよりも、個人の住宅などの小さな建築に安藤建築の魅力を感じました。
・あなたの家づくりを応援します「イエタテ相談カウンター」
http://www.esz.co.jp/service/media/ietate_counter.html

静岡県内の書店員さんと図書館員が選ぶ第6回「
静岡書店大賞」の受賞作の発表会と授賞式に出席しました。今年の静岡書店大賞の小説部門大賞は、伊坂幸太郎氏の『 AX(アックス)』(KADOKAWA)、児童書新作部門の大賞はふくながじゅんぺい氏の『うわのそらいおん』(金の星社)、児童書名作部門大賞はわかやまけん氏の『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)、そして、映像化したい文庫部門大賞は小坂流加氏の『余命10年』…でした。
いずれも、県内の書店員さんや図書館員さんたちが、静岡県民にぜひ読んでほしい一冊として選んだ作品。これから県内書店の店頭で受賞作品が並び始めます。ぜひ、手にとって読んでいただきたいとおもいます。
しずおかオンラインでは、各種観光ガイドブックを編集発行する出版社でもありますが、同時に、静岡県内の書店に本を配本する書店流通事業も行なっています。地元の方に届けたい本や雑誌を作ったのだけれど、書店でも販売したい、という方は、お気軽にお問い合わせください。
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12月最初の週末、地域デザイン学会主催「第1回ローカルメディアフォーラム」に参加してきました。会場は、荻窪の六次元というお店。「梵天」という有名なジャズバーの跡地をリノベーションしたブックカフェで、村上春樹がノーベル文学賞候補にノミネートされた際、日本の中継地となっているお店としても知られているようです。
その六次元に、全国各地の地域メディアに関わっている関係者が集まり、「<コミュニティ×メディア>世代を超えたコミュニティが集う場づくりと、地方におけるクリエイティブの役割」についての事例研究。内容は、ヘキレキ舎代表小松理虔氏による「地元いわきの企業の広報戦略を担うヘキレキ舎の仕事」、『ローカルメディアのつくりかた』著者影山裕樹氏による「コミュニティと事業を生むメディアづくりの最前線」、マガジン航発行人仲俣暁生氏の「出版史におけるローカルメディアの位置付けとこれから」、そして、地域デザイン学会理事長原田保氏による「地域振興に役立つメディアの存在価値とは」など。「金継ぎから読書会まで、関心で集う場・6次元の今」についての「6次元」代表ナカムラクニオ氏の話が、生活圏における場(店)の役割の可能性が感じられて、興味深いものでした。

今日から12月。青葉公園のイルミネーションが始まると、“おまち”が、師走の気分に包まれていくのを感じます。『womo』12月号では、「
静岡で楽しむクリスマス」を特集しています。 あわせて「womoネット」でも、イルミネーション・スポットや贈り物、クリスマスケーキ、イベント情報などをセレクトして紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください。イルミネーションスポットの写真は、“ あの場所が、こんなにキレイに !! ” と驚きますよ。
