静岡市葵区鷹匠2丁目の住宅街にある小さなランドマークビル「パサージュ鷹匠」。周囲の景観を引き立てる洗練されたデザインのパサージュ鷹匠は、90年以上も続く染物屋のご主人の望月誠一朗さんが、6年におよぶ年月を経て完成させました。

表通りと裏通りをつなぐ路地があり、ぶらりと散策を楽しめる回遊性の高い建物にさまざまな店舗が入居。最近では、近隣に個性的な店舗が次々とオープンするなど、鷹匠2丁目に新しい風を吹き込むきっかけとなっています。

「パサージュ鷹匠」が誕生した経緯や、東日本大震災の惨状を目の当たりにして古い建物だった染物工房を「パサージュ鷹匠Part.2」に建替えたこと、鷹匠の1丁目でも3丁目でもなく2丁目の魅力などについて、望月誠一朗さんにお話を伺いました。

 ・「パサージュ鷹匠」望月誠一朗さんのインタビューノート(第1回)
  http://interview.eshizuoka.jp/e1641453.html



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  ・静岡のみなさん、自分の「防災準備」についてあらためてチェックしませんか?
  【
ジブン防災静岡】「熊本地震。今、静岡の私たちにできること」
  






 『手づくりで、暮らしづくり』をテーマにした「こころ木造建築研究所」さん主催のイベントにでかけてきました。会場は、静岡市駿河区のYKK APショールーム静岡。衣・食・住の各分野で、自然素材や健康などにこだわりのあるお店が一堂に集まっていて、ジャンルは違っても共通の雰囲気、心地よい暮らしの空気が感じられました。

 「発酵ごはんおべんとう」のmadoiさんこと料理研究家の辻村円さんや、昨年秋にお月見の会でご飯の炊き出しをしてくれた安藤米店の長坂潔暁さんも会場に。そのほか、スィーツのアトリエ プティカランさん、自然農法野菜のLalala Planet plusさん、香りのお店シナージュさん、パンのお店ブランジェリ・モザイクさん、薪ストーブの伝兵衛堂さん、ONIWA Garden&Cafeの良知樹園さんなど。

 なかには、常設店はなく自宅で仕事をされている方もいましたが、最近はこのような“小商い”をされている個人の方に、個性的で魅力的な商品やサービスを手がけている方が増えていますね。そして、個人で頑張りながらネットワークでつながっていることも最近の特徴でしょうか。

 今日は、そのようなみなさんにまじって、「イエタテ相談カウンター」(写真左が河村さん、右側は酒井君)も出店させていただきました。

 ・「『スペクテーター34号』ポートランドの小商い」
  http://unno.eshizuoka.jp/e1573111.html










 静岡市葵区の蕎麦店「手打ち蕎麦 たがた」主人・田形治さんのインタビューノート【後編】を公開しました。田形さんは、2015年のイタリア・ミラノ万博に静岡県代表「チーム静岡」メンバーの一人として参加。イタリア人を前に、静岡抹茶を練りこんだ「そば打ち」の実演を披露。静岡発の「ちゅるりん麺」の試食も大好評だったようです。

 「イタリア人が知っている日本は、東京と京都と富士山の三つなんですね。その富士山の麓からやってきたというだけで“Oh!”となる。富士山の麓で育まれたお茶や駿河湾の食材は、彼らにしてみると、日本一美しい土地の食材というイメージで受け止められるわけです。日本人からみれば、アルプスの麓の食材みたいなイメージでしょうか。それは大きなアドバンテージですし、食べ物としての魅力が高いわけです…」ミラノ万博では、静岡県の優位性を実感できたことも大きな収穫だったようです。

 イタリアと言えば、スローフード運動発祥の地。「オクシズ在来作物連絡協議会」や「静岡在来そばブランド化推進協議会」の代表として在来作物の認知、普及活動にも取り組む田形さんに、日本の代表的なスローフードでもある「在来そば」についても語っていただきました。「在来そば」は、若草やイグサ、ナッツのような個性的な香りが魅力なのだとか。なかでも静岡の在来種は、木の皮の香りが特徴で、びっくりするほどおいしいそうです。

  ・手打ち蕎麦 たがた」主人・田形治さんのインタビューノート【後編】
  http://interview.eshizuoka.jp/e1638192.html












 2012年に公開されたドイツ映画「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」では、高価な皿に盛られた美しい料理が、料理の域を超えた別ものに見えました。それから、料理が生まれるプロセス、戦場のような厨房で、鍋やフライパンの上で一工程ごとに素材が料理に変身していく瞬間瞬間は、まるで手品か化学の実験を観ているような気分に。

 2015年公開の、世界最高のステーキを見つける旅(世界一おいしいステーキ・ベスト10を決める)を追いかけたドキュメンタリー映画「ステーキ・レボリューション」では、よい牛肉とは何か、それを育てる肉牛飼育のさまざまな現場や、旨いステーキ(そういえばここ数年は「肉」ブームでしたね)についての世界を描いていて、「肉」を見る目が変わったような…。レストランや料理を描く映画は、映像を通して自分の知らない食の世界を味わえることが楽しい。といっても、料理するわけではないですし、ステーキも食べにいってないのですが…。

 先日まで公開されていたスウェーデンのドキュメンタリー映画「99分,世界美味めぐり」(原題「フーディーズ」、@静岡シネ・ギャラリー)は、グルメブロガーでもある5人の美食家(フーディーズ)が、ニューヨークやコペンハーゲンにある最先端の人気レストランをはじめ、世界各地の一流レストランを食べ歩くというドキュメンタリー映画。

 この映画でも、シェフたちの仕事ぶり、厨房の様子を垣間みることもできましたが、ブロガーに接するシェフの態度や料理に対するコメントが興味深かった。どんなに一流レストランの料理も、いまではSNSの影響を避けることは難しいようです。その現場に立ち会っている気分の99分。見終わって、外食する楽しみ、レストランに望むものって何?という、そもそもの疑問が湧いてきました。

 この夏、静岡シネ・ギャラリー公開予定の『ノーマ、世界を変える料理』(デンマークのレストラン「ノーマ(noma)」のシェフ、レネ・レゼピに密着したドキュメンタリー映画)では、さて、どんな料理、レストランが描かれるのでしょうか。



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・【インタビューノート】「手打ち蕎麦たがた」主人・田形治さんに食の祭典「ミラノ万博」でのお話を聞きました。








 天才、ときには奇人という形容詞付きで語られてきた編集者花森安治が、「とと姉ちゃん」の中でどのように描かれるのか、楽しみ。人々の記憶に残る仕事をしてきた編集者は、ふつうの人の価値基準からはどこかズレていたり、一見特異に映るのですが、関係ないと思っていたモノやコトに上手に補助線をひいてつなげることで、「そういうことだったのか!おもしろい。新鮮」など、新たな気づきを与えてくれます。

 珍スポット、路傍の現代詩、地方発ヒップホップ、カラオケスナック、独居老人……。「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一氏も、特異な仕事をしてきた(わたしのなかのスーパー)編集者のひとり。

 『ROADSIDE USA 珍世界紀行 アメリカ編』(アスペクト)刊行時には、都築響一トークショー にもでかけて「デザイナー十訓」オリジナル湯呑みを手に入れた。そのときのことは下記ブログにも書いています。

 ・「ロードサイドの神様を探して」
   http://unno.eshizuoka.jp/e697051.html
 ・「死んでも入稿、死んだら校了」
   http://unno.eshizuoka.jp/e697420.html


 その都築響一氏が『圏外編集者』(朝日出版社)の中で、編集者稼業に足を踏み入れるきっかけとなった「POPEYE」や「BRUTUS」でのアルバイト時代の話から、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか、を語っている。ページはそれほど割いていませんが、当時のマガジンハウスの編集部について、これほど冷静に振り返って語った人は少ないのでは。

 「賃貸宇宙」「珍日本紀行」「夜露死苦現代詩」「着倒れ方丈記」「東京右半分」「地球のはぐれ方」「独居老人スタイル」「TOKYO STYLE」など、都築氏の手がけた本のタイトルをならべてみただけで、彼のスタイルというか、世界をみるスタンスが伝わってきます。

 「ほしいのは外見の美しさよりも中身の濃さ」「ほんとうに新しいことに遭遇した時は、いいとか、悪いとか判断ができない。でも、出会った瞬間にこころがざわつく」「伝えたいことは100%伝えたい。だから、1センチ角以上の余白は禁止」「編集に“術”なんてない」「日本の最前線=ストリートはつねに発情している」「多数決で負ける子たちが、“オトナ”になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる」などなど。本書について、自らを「著者」ではなく「語り」としたところにも、彼の一貫した姿勢が現れている。









 静岡で活躍している旬の方にお話を聞く「インタビューノート」を更新しました。
 今回お話をお聞きしたのは、昨年8月のイタリア・ミラノ国際博覧会(万博)に、「チーム静岡」のメンバーとして参加した田形 治さん。静岡の「在来そば」を味わえる貴重な蕎麦屋さんとして知られる「手打ち蕎麦たがた」(静岡市葵区常磐町)を経営しながら、オクシズ在来作物連絡協議会会長、静岡在来そばブランド化推進協議会代表として、静岡の在来作物、在来そばの普及活動に取り組んでいます。

 寿司、てんぷら、ラーメンなど、海外でも人気の日本食ですが、2014年の12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて、さらに注目されているようです。ミラノ万博での日本館は、並ぶことが苦手といわれるイタリア人が入館に最大9時間も待つほどの人気だったとか。

 田形さんは、ミラノ万博会場でそば打ちのパフォーマンスを実演。おなじ麺類でも、ラーメンと違って、見た目も味もジミな印象の蕎麦は、はたしてイタリア人に、その魅力をわかってもらえたのか気になるところです。パスタと比較されても、ちょっと困りますし…。

 「インタビューノート」では、“食の祭典”として開催されたミラノ万博での現地の様子や、スローフード運動発祥の国イタリアで、田形さんが「蕎麦」にどんな可能性を感じたのかについてお伺いしました。

   ・「手打ち蕎麦たがた」店主 田形 治さん
    http://interview.eshizuoka.jp/e1635242.html





 しずおかオンラインにも、今日から新しく7名の仲間が入社しました。県内出身者だけでなく、北海道や徳島県出身の新人(一年先輩には茨城や三重県出身者もいます)もいて、社内も確実に地方色豊かになりつつあります。

 地域に密着した媒体を運営する上で、地元だけでなく、県外出身者の目線もあわせもつことは、視野も広がり、より多角的な情報発信をするうえでとても大切なこと。彼ら、彼女たちが、自分たちの目線や言葉で情報発信できるようになることが、いまからとても楽しみです。そう遠くない日に、留学生もしずおかオンラインの仲間として受け入れていきたいですね。

 新人を迎え入れることと並行して、しずおかオンラインでは2017年度の新卒採用活動も佳境に入ってきました。今週は、静岡市で2回の会社説明会を開催。明日と明後日は東京で開催します。明日と明後日、東京でどんな学生さんとお会いできるのか、こちらも楽しみです。参加予定のみなさん、会場でお待ちしています。

 毎年、新卒採用の面接で「入社したら実現してみたいこと」として提案、要望をいただくアイデアが、男性版「womo」。今日、ようやく待望の「Men’s womo」をリリースできました。こちらは、入社2年目、3年目の若手社員が中心になって実現した企画。こういうサプライズは、周囲を楽しくしてくれて大好きです。わたしも今日まで内容を知らされていませんでした。「womoネット」では『Men’s womo』制作秘話も紹介していますので、ぜひ、チェックしてみてください。

 ・『Men’s womo』制作秘話
  https://womo.jp/column/detail/14583/









海野 尚史 HISASHI UNNO

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