2009年に見た公演は9本。
そのうち5本は、静岡音楽館AOI。

・12月 ジャパンギターカルテット(AOI)
・11月 ペーテル・ヤブロンスキー「ベートーヴェン・ピアノソナタ」(AOI)
・11月 ライ・クーダー&ニック・ロウ東京公演
・ 7月 志の輔落語(静岡市民文化センター)
・ 7月 サイモン&ガーファンクル東京公演
・ 6月 オペラ「ポポイ」(AOI)
・ 6月 SPAC「ふたりの女」
・ 3月 大萩康司ギターリサイタル(AOI)
・ 1月 ベルリンフィル八重奏団(AOI)



映画や音楽について、ライブでの体験を意識的に増やしはじめるようになったのは、ここ数年のこと。映画の場合はライブといっても、要は公開時に、劇場で、見知らぬ人(同じ時間に、同じ場所で、作品への関心だけを共有する不特定多数の人)と一緒に観ることではありますが…。

で、2009年を振り返ってみると、劇場で観た映画は22本。映画にとても詳しいkittsanさんも2009年の映画をブログで振り返っていましたね。kittsanさんおすすめの映画も、DVDで見てみようと思います。

【2009年に観た映画リスト】
・『パリ・オペラ座のすべて
・『リミッツ・オブ・コントロール
・『あの日、欲望の大地で
・『THIS IS IT
・『3時10分、決断のとき
・『キャデラック・レコード
・『宇宙へ。』〜NASAの有人宇宙飛行史
・『人生に乾杯!
・『おくりびと
・『20世紀少年』
・『湖のほとりで
・『マン・オン・ワイヤー』
・『ディア・ドクター
・『路上のソリスト』
・『扉をたたく人』
・『フロスト×ニクソン』
・『ミルク』
・『スラムドッグ$ミリオネア』
・『ベルヴィル・ランデヴー』
・『サ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』
・『マルセイユの決着』

未知の世界へ自分のドアを広げる上で有効な方法の一つが、ある程度の量を体験すること。2010年も時間を作って映画を観に行こうと思います。

邦画が元気といわれるわりには、こうして振り返ってみるとわたしは邦画を見ていませんね。しかも、話題になった『ディア・ドクター』も『おくりびと』も、途中で睡魔に襲われてしまって最期を覚えてません(笑)。
2010年は、邦画も見てみようと思います。


タグ :映画kittsan

昨日は、仕事納め。夜は忘年会を開いて、
2009年を社員全員で締めくくりました。

この1年間、しずおかオンラインを支えてくれた社外スタッフのみなさん
(ライターさんやデザイナーさん、カメラマンさんなど)
を招いての忘年会は2部構成で、なんと4時間の長丁場(笑)。

今年は、社内の全ての部署が出し物をして、
それを社外スタッフのみなさんに採点していただくという
企画だったのですが、
パフューム、モー娘から、のりピー、マイケルなどなど、
2009年に話題を提供した豪華ゲストが登場して
おおいに盛り上がりました。

私を含めて役員もバンドを組んで出演、
久しぶりに人前での演奏を楽しみました。

社外スタッフの方からは
「いまどき、こんな忘年会は珍しいですね」
と、お褒めの言葉(ですよね)をいただいたり、
「来年は自分たちも参加したい」
と、その場で1年後の忘年会への出演希望を受けるなど
なかなか好評でした。

出し物を披露する忘年会というと
一時代昔の日本の会社像を彷彿とさせますが、
日常の職場で見せている表情とは別の
社員それぞれの新たな資質?を垣間みることができて
社員も楽しんでいたようです。

「社内コミュニケーションを円滑に」
などと難しい顔をして言うよりも、効果的かもしれません。
そういえば、今年になって社内運動会を復活させた会社が増えている、
と、新聞の記事にもありましたね。

好景気も不景気も、いつまでも続くわけではありません。
その繰り返しそのものが企業活動であり、継続することが大切。
状況に過剰反応するのではなく、いい時も苦しいときも、
状況そのものを楽しめる気概を持っていたいものです。

社外スタッフのみなさん、社員のみなさん、
今年もありがとうございました。



80年代から90年頃の12月のこの時期を思い出すと、
クリスマスイベントやら忘年会やらパーティーやらがあちこちで企画されていて、
ハレの場に身につける冬物や、プレゼントなどを買い求めて
デパートをハシゴしたという記憶がある方も多いのでは。

その頃の若者の消費マインドに大きな影響を与えていた会社が、
従来の百貨店という業態にとどまらず
パルコや無印良品などの消費文化を創造し、牽引したセゾングループ。

「じぶん、新発見。」「不思議、大好き。」「おいしい生活」、
そして88年に糸井重里が書いた
「ほしいものが、ほしいわ。」
などのセゾングループのキャッチフレーズは、
記憶力にはからきし自信のない私も、よく覚えています。
素朴で楽観的に消費を楽しめた良き時代でした。

そんなセゾングループを率いていた堤清二と、
『下流社会』(光文社)の著者三浦展の対談をまとめた
無印ニッポン〜20世紀消費社会の終焉』(堤清二・三浦展著、中公新書)
を、興味深く読みました。

低成長経済が当たり前の世の中になって、
その変化が消費の現場に現れることはとても自然なこと。

ユニクロや無印良品に通低している
「これがいい」ではなく「これでいい」
という一種無欲な商品が支持されている理由が、
企業主導のモノづくりから、個人(消費者)主導のモノづくりへの
変化の現れであることなどが語られています。

わたしの身近にいる若い世代からはとくに、
バブル期をそれなりに楽しんだ同世代の方からも、
「あれがいい」「これが欲しい」「もっと欲しい」という会話よりも
「これでいい」「これで十分だ」という話が増えていますし、
そのいほうが“カッコイイ”という感覚も伝わってきます。

ユニクロは、無印良品が提示しようとした
「ファッショナブルでない部分がファッションになる」
ということを、無印以上に具現化している。

さらに、生活全体を扱おうとした無印に対して、
衣料に特化した(一時、野菜などを扱ったこともありましたが…)
ことがユニクロの普及を加速させている。

堤清二氏は本書の中で、商品そのものに個性が無くなりつつある中では、
消費過程そのものに個性を復活させる必要があり、
流通産業は商品の性格が変わる場所にあると語っています。

つまり“消費の現場こそ、商品に個性を与えることができる”
ということだと思いますが、
その点ではまさに消費の現場を取り上げることの多いフリーマガジンなどの
地域の小さな媒体には、まだまだ大きな役割がありそうです。

全国どこでも同じ商品が手に入る時代において
地方の個性、ローカリティをどのように考えるかは
地方にとって大きな課題。

「これがいい」から「これでいい」とはいっても、
いつもいつもお昼は「マック」、夜は「和民」、
衣料はユニクロで、家具はニトリかイケア…
では寂しい気もします。

消費の現場に個性を求めるということであれば、
「ここでいい」を満たしてくれる
地元のお店のリストを少しずつ増やしたいものです。

「有名なものはない」「都会にあるものはない」
でも、「それで暮らせる」「これでいい、この町で十分だ」
という価値観と自信をもちたいものです。

ちなみに、ユニクロがジル・サンダー氏と立ち上げた「+J」は、
限りなく「これがいい」に近い「これでいい」
ということでしょうか。



しずおかオンラインの前身、フィールドノート社の創業時期に大変お世話になったKさんから、突然お電話をいただきました。

Kさんは静岡市内で登山店を経営している方で(山男です)、わたしが会社を立ち上げて最初に出版した『静岡アウトドアガイド』というガイド雑誌に、創刊号から長い間広告を出稿してくれていたお客さま。

電話の内容は、Kさんが『静岡アウトドアガイド』の創刊号に寄稿してくれた原稿(誌面)のコピーが欲しいということでした。

私自身も久しぶりに『静岡アウトドアガイド』のページを開いてみたのですが、当時のお客さまの多くが、Kさんと同じように長期にわたって継続して広告を出稿してくれていて、現在のしずおかオンラインがあるのも、当時のお客さまの支えがあってからこそと、あらためて感謝したいと思います。

当時のお客さまは、広告効果を期待するというよりは、「若いヤツがなにかやろうとしているから助けてあげよう」という気持ちが大きかったのではないでしょうか。

そんなみなさんに、わたしは勝手にテーマを決めて原稿を依頼していたのですが、いま思えば、お客さまと一緒になって雑誌作りを楽しませていただいていたわけです。

ありがたく、そして、幸せな時代でした。

原稿は、閉店時間の夜9時頃にお店で受け渡しということが多かったのですが、週末のその時間のお店は、これから山に出かけるお客さまでいつも賑わっていました。
12月半ばを過ぎれば、スキーやスノーボードを積んだクルマもよく見かけましたね。

雑誌の性格上、登山やキャンプ、バス釣り、カヌー、サーフィン、ダイビングなどを趣味にしている方を数多く取材しましたが、いまと比べると、90年代中頃までは海や山、川などで、若者もオトナも、少年のように遊んでいる姿をよく見かけました。

それと比較すると、最近の自転車やマラソンブームは、健康志向、エコ志向が感じられて大人な感じですね。

仲のよい家族が集まって、河原でバーベキューというのも手頃なレジャーでしたが、最近はそんな場も、郊外の洒落たカフェや居酒屋に移っているのかもしれません。

Kさんが寄稿してくれた誌面のコピーは、来年予定しているアウトドアイベントで使用するとのこと。いまから16年も前の誌面を、新しい方々に読んでいただけるのは、不思議な気分です。

そんな昔の原稿が今でも使えるのかな、とも思いましたが、書かれている内容は、山の魅力について語ったものでしたので、ちっとも古びていません。山の魅力は十数年では変わりませんから。
身の回りのものごとは、ものすごい早さで変化していますが、静岡県の恵まれた自然環境は、いまも当時とそれほど変わっていないのではないでしょうか。

「アウトドアにこそ、真実がある」とは、『静岡アウトドアガイド』創刊号の表紙に書いたキャッチコピー。

すこし気負いも感じますが、これから創刊する雑誌に込めた(賭けた)思いをそのまま言葉にしました。

それにしても、地方でアウトドアをテーマにした雑誌を出版したことに、いまさらながら若さといいますか、無謀さを感じますね(汗)。

背筋に冷や汗が流れます(笑)



TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」のメインパーソナリティ鈴木謙介(関西学院大学助教)氏の「ABCからCCCへ」というブログの投稿の中の、「CCCへの流れは、強烈なローカル性(ジモト意識)を生んでもいる」というコメントに興味をもちました。

「ABCからCCCへ」とは、“言葉通りには「青山ブックセンターから、TSUTAYAの営業母体であるカルチュア・コンビニエンス・クラブへ」的な状況に、文化的なものの存在感の中心がシフトしている”ことを表現しています。

「ABCからCCCへ」を引用(「Soul For Sale」より斜体部分が要約した部分です)してみます。

ABCのA=青山は、東京の「おしゃれな街」の代名詞だった。少し地域を広げて言えば、青山・表参道・原宿周辺というのが、昭和40年代頃から始まる紙媒体を中心とした文化の発信源だった…

B=書籍は、紙媒体が文化の中心だった頃、まさに花形の文化だった。単著作を頂点とするピラミッドがあり、雑誌誌面をたくさんのライターが飾っていた。けど、出版産業は90年代の後半から一貫して低落傾向にあり、広告費の総額で言えば、とうとうインターネットに追い抜かれてしまった。出版社を志望する文系学生はいまでも多いけれど、書き手になろうという人は少ない。

C=センター。この言葉は、色んな意味で「ネット以前的」な響きを持っている。中央集権という意味合いもあるし、何かを集約していることという意味もある…


「ABC」とは、「東京・に・文化・を・集約する」行為。
そして、「CCC」は、雑多な文化を日本中に広め、
一方でインフラとしてフラット化していく

他方でそこに強烈なローカル性(ジモト意識)を生んでもいる。東京から地方へ、書物から音と映像へ、集約から分散へ。
「ここに来れば何かが集められている」という、物理的な空間にモノが配置されることで価値を帯びるという、リアル店舗のもっとも重要な要素を体現する出来事なのだが、逆の見方をすれば「これはここにしかない」という形で、モノの流れに限界を作ることでしか、その付加価値性は生まれないということだ


わたしの印象では、「ABC」の活動は、日本の東京化のように見えて、地方の一部デザイナーや広告業界、多感な若者?をのぞいては、実は東京ローカルでの現象にすぎなかったのではないか、というもの。

一方で、CCCが提供する多様なコンテンツとインフラが、地方の多様な文化活動のどの程度の支えとなっているか、「強烈なローカル性(ジモト意識)を生んでもいる」かについては、いまのところ実感がありません。
どちらかというと、ABC以上に強固な中央集約的な流れが加速している気もします。

「ABC」と「CCC」の違いのひとつに、そこに“人”がどのように関わっているか、ということもあるのではないでしょうか。その点で、「ABC」に比べて「CCC」では“人”の関与よりも、システムの影響力が大きいのではないか。

「ここに来れば何かが集められている」「これはここにしかない」ということこそローカル性だとすれば、「ABCからCCCへ」のその先に、CCCのインフラを活用することで、「CCCから“S”CC(シズオカ・カルチャー・センター/静岡(地域)に、静岡(地域)文化を、集約する)へ」(“S”は各地域の頭文字を入れてください)というところまで行くことができれば、そこにローカル性が生まれるのかもしれません。
「CCCからSCCへ」の変化を起こすには、やはり“人”がポイントになるのではないでしょうか。



今日テレビ静岡で放送された番組「テレしず通りパロパロ」
ご覧になった方もいると思いますが、
同番組にゲスト出演しましたしずおかオンラインのラーメン王子
ことマックス中澤が編集長を務めました
『静岡最強ラーメン』は、県内の書店で販売中です。
ネットからも注文できます。

『静岡最強ラーメン』
http://www.esz.co.jp/public/ramen08.html

番組内で紹介したお店のほか、
静岡県内のラーメン通のみなさんに評判のラーメン店を
厳選して紹介しています。

『静岡最強ラーメン』
■1200円
■B5判 116ページ




ご主人の大野仁志さんと素敵な奥様

第9回目「ブログる人々」の取材で、
静岡市葵区駿府町の大野カメラ店
「OHNO CAMERA WORKS」)
さんにお伺いしました。

ご主人の大野仁志さんがeしずおかブログを立ち上げたのが、
2008年5月。今から約1年半前のこと。

 ▶ブログ「Ohno Camera Works」
 http://ohnocameraworks.eshizuoka.jp/

ブログを書き始めるようになってから、
新しいお客さまとの出合いや、
お客さまと一緒に写真を楽しむワークショップをはじめたり、
「LIFE WITH CAMERA」の活動、
そして最近では、ギャラリーとレンタル暗室の「とりこ」
オープンするなど、
たくさんの楽しい変化が起きているそうです。

 ▶ギャラリー&レンタル暗室「とりこ」
 http://gallerytoriko.eshizuoka.jp/

そして、大野さんご自身も
ブログ前・ブログ後で何かが変わったようです。

年内には、第9回目「ブログる人々」に、
今日の取材をアップする予定ですので
楽しみに待っていてください。




(画像はyoutube「Sports Illustrated - Tablet Demo 1.5」)

MACタブレットのうわさが絶えませんが、
タイムワーナー社が発表した『Sports Illustrated』誌を使った
タブレットPC向けの雑誌イメージ
を見ると、
「こんなデジタルマガジンならハマるかも!?」
と思わせられました。

ハリー・ポッターにでてくる魔法新聞の動く写真も
たぶん魔法を使うことなく実現しているようです(笑)。

双方向の動画や画像のひとつひとつの技術は
目新しいものではありませんが、
すでにある技術をマッシュアップ?して
新しいカタチに描いてみせるのは、
米国が上手ですね。
デジタルマガジンの可能性を上手に映像化しています。

後は、どんなチーム編成で運営(取材、編集、更新etc)するのか、
そして収益をどのようにあげるか、ですね。

タブレットPC向け雑誌がいつ創刊されるのかわかりませんが、
MACタブレットの発売がますます待ち遠しくなりました(笑)。



▶しずおかオンライン:2011年3月卒業予定者【募集要項】
http://www.esz.co.jp/recruit/outline.html

静岡大学で開催された合同企業説明会に参加しました。
しずおかオンラインのブースには、
35名の学生さんが会社説明を聞きにきてくれました。

多くの優良企業が参加していた中で
しずおかオンラインという会社に興味をもっていただいたことは
とてもうれしいですね。

しずおかオンラインは、出版事業・フリーマガジン事業・
インターネット事業などのメディア事業と、

地域コンテンツや出版編集・ポータルサイト運営ノウハウを
活かして顧客の課題解決のサポートをするセールスプロモーション事業、
そして流通事業などを手がけています。

すべての事業に共通しているのは
地域へのこだわりです。

地域情報を地域の生活者(顧客)に
必要とする時に、手にしやすいカタチ(メディア)で
提供することが、
しずおかオンラインが取り組んでいるシゴトです。

地域情報の健全な流通を実現することが
地域活性化につながり、
生活者の豊かな暮らしに貢献することになると、
考えています。

しずおかオンラインの手がけるメディアやサービスは
すべて自分たちで考え、商品化しています。

常に新しいものを創造する産みの苦しみはありますが、
同時に大きな喜びと達成感を得られる
素晴らしい仕事だと思います。

そんな仕事に興味をもっていただいた方は
ぜひ会社説明会に参加してみてください。

会社説明会には、みなさんの先輩社員も参加する予定です。


▶2009年入社 先輩社員の声
http://www.esz.co.jp/recruit/voice.html

▶会社説明会の応募はこちらから
https://ssl.esz.co.jp/recruit/form01.html



今日の昼に放送予定(11時59分〜12時54分)の
テレビ静岡情報番組『テレしず通りパロパロ』Xmas特集で、

『womo』編集部から、ナイツさんと『womo』編集スタッフが
今年のクリスマスとっておき情報を紹介します。
テレビ・ケータイがお近くにある方は、
ぜひご覧ください!

テレビ静岡情報番組『テレしず通りパロパロ』Xmas特集
www.sut-tv.com/



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