自分の中にある自覚していない偏見や差別意識。どこにでもいるような普通の女性が、職場や家庭で当たり前のように背負わされる理不尽を描いた韓国のベストセラー小説『
82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)。
物わかりのいいリベラルな人間にみえる主人公の夫や、主人公が通う精神科の専門医の言葉に垣間みえる偏見は、自分も彼らと同じくらい無神経なことをしていることに気づかせてくれます。日本の女性との共通点も感じられる主人公キム・ジヨンはさることながら、主人公の母親の韓国的なパワフルさ、バイタリティも印象に残りました。映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は、10月9日(金)から
静岡シネ・ギャラリーで上映されますね。
・静岡シネ・ギャラリー公式HP
http://www.cine-gallery.jp/nextmovie_1.html#109