
晴。最高気温19度。
午前中は、マジソンアベニュー沿いにあるバーンズ&ノーブルの
ミッドタウン店(写真上)、午後はタイムワーナーセンター2階にある
ボーダーズ・ブックス&ミュージックのコロンバスサークル店(写真下)へ。
米国では日本よりも早くから出版業界のコングロマリット化が進んでいて、
書店業界も超大型チェーン店と独立系書店に二極化している。
今日出かけたバーンズ&ノーブルとボーダーズ・ブックス&ミュージック
の2社は、超大型書店チェーンの代表的な2社。
中でもバーンズ&ノーブルは米国内に800店舗以上も
展開している世界最大の書店で、
ニューヨークで1873年に創業されている。
店内には、30%から50%、中には70%も値引きしている
バーゲン本コーナーや、リーディングなどを行なうイベントスペースが
あったり、スターバックスやディーン&デルーカなどの
カフェコーナーなどが併設されている。

ボーダーズ・ブックス&ミュージックのコロンバスサークル店(写真上)と
同店の入っているタイムワーナーセンター(写真下中央)
日本のような再販制度のない米国では、仕入れた本の値付けは
書店が行なうので、このような値引き販売が可能なのだ。
書店が版元(出版社)から直接仕入れる場合、
仕入れ値は販売希望価格の60%から50%、つまり
粗利益は50%〜40%あたりが相場らしいので、
日本の書店の粗利益率25%〜20%というのは
経営的にはかなり厳しいビジネスであることには違いない。
カフェコーナーで読書したり、ノートパソコンでネット
(店内はフリーWi−Fi)をしながら勉強していたり、
コーヒーを片手に店内で本を立ち読みしたり、
中には床に座りこんで、じっくり読書している姿もあちこちで見かける。
また、雑誌と書籍の流通ルートが違う米国の一般的な書店では
雑誌は販売していないが、大手チェーンでは雑誌も扱っている。
そのほか、CD・DVDや文具コーナーもどこでも見かける。
このような大手チェーンやアマゾンなどのネット書店と競合する
地域の独立系書店の経営の厳しさは日本以上ではないかと想像する。
わたしが出かけたバーンズ&ノーブルのミッドタウン店は、
地下1回と地上2階の3フロアでしたが、
ユニオン・スクエア店の方が大きいようだ。
ボーダーズの帰り道、ロックフェラーセンターのスケートリンク。
このところ美術館や劇場など、人ごみにいることが多かったせいか
のどが少し痛む。インフルエンザでないことを祈りつつ、
ホテルの炊飯器を借りて白いご飯を炊き、みそ汁を飲んで寝る。