「もうそろそろ日本を離れたいんだ」と話してくれたのは、オーストラリア人の白人青年イーサン君。日本に来て3年。ネット動画の配信サービスを手がける外資系の大手IT企業に勤めている。ツテもなく、日本語の読み書きもまったくできないまま来日。3年間で3回転職し、ようやく今の(恵まれた?)仕事にありつくことができた。そこにいたるまでの苦労話を聞いたばかりだったので、先の言葉に「なぜ?」と聞き返してしまいました。
理由は二つ。ひとつは、今の会社のサービスに自分自身が信頼を持てないこと。ふたつめは、東京に暮らして3年経つのに、日本人に受け入れてもらえない(と感じている)こと。とくに、後者が大きな理由のようでした。「東京暮らしの3年間で、電車の中でも、カフェでも、誰からも声をかけられたことがない。自分は、ここでは透明人間のように感じる」と。外見で判断され続けることのストレスがいかに大きいかなど、日本に暮らす外国人の気持ちを、とくとくと話してくれました。
イーサン君と出会ったのは、熱海のゲストハウス「まるや」。初めて出会った外国人と、このような話ができるのも、さまざまな人が宿泊(交錯)するゲストハウスならでは。多様性や寛容性に富む地域(場)ほど価値創造力が高い、と唱えるリチャード・フロリダの説に従えば、ゲストハウスは、(小さな場ではありますが)いわゆる宿泊施設とは一味違う“場”を提供しているのかもしれません。
そんなイーサン君も「大阪はいいね。関西は、外国人でも居心地がいい」とのことでした。大阪は、クリエイティブ都市度が高い?
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『クリエイティブ都市論』(リチャード・フロリダ、ダイヤモンド社)の序文を読み始めて、そういえば半年ほど前に読んでいることを思い出しました。内容以前に、何を読んだかも覚えられなくなってきました…。
静岡市美術館で開催中の「デンマーク・デザイン」展へ。会場には、フィン・ユール、モーウンスン、ウェグナー、ヤコブセンの作品が…。北欧のインテリアデザインは人気がありますが、こと椅子に関しては、デンマークに名作が多いですね。
人気のヤコブセンのアントチェアは、デザインの完成度もさることながら、成型合板の曲木技術を使うことで、背と座面を一体にした世界初の椅子なのだそうです。暮らしの中の豊かさにおいて、デザインの果たす役割の大きさを実感します。製造やサービス産業の均質化が進み、コスト競争に陥りがちな中で、これからの時代は、デザインを含むクリエイティ産業が力を持つ、というリチャード・フロリダの提言を思い出しました。
最後の展示室には、実際に座り心地を体験できる作品もありました(写真)。ウェグナーの「パパベアチェア」(一番右側)は、私の体型にぴったり。とても座り心地がよかった。本物に座る機会は滅多にないので貴重な体験でした。展示数は少なかったですが、ヤコブセンのテキスタイルもいいですね。
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「10年前に比べてイベントは増えたけど、忙しくなるばかりで売上にはつながらないんですよ。このところ参加していません」と語っていたのは、静岡市の中心市街地(通称「おまち」)で衣料品販売の店舗を経営しているオーナーさん。最近は、一年を通じて、大小さまざまなイベントが開催されるようになりました。 SNSの普及も後押しして、にぎわいが可視化されやすくなった、という背景もあるかもしれません。一方で、イベント疲れを感じている(投資に見合った成果を実感できない)関係者の声は、どうしても埋もれがち。
地方再生、活性化、まちおこし、にぎわい創出 etc…、「地方再生にまつわる施策は、失敗の歴史だった」という視点からまとめられた『
地域再生の失敗学』(飯田泰之ほか、光文社新書)。本書は、地方都市の維持、経済振興のための実効性のある政策を考える上で前提となる現状をわかりやすく整理しています。地域再生に不可欠な地域経済の活性化とは? 経済・財政・コミュニティの関係性を理解して、その成果指標を定義し、共有することの必要性は、誰も異論がないと思います。本書の「当該エリアの平均所得の向上」という定義も、明確でわかりやすい。
誰にとっても良い(反対されない)「地域内の合意」を優先する意思決定プロセスそのものが、他地域との競争環境を無視した活性化施策を導いている、という指摘にも同意される方が多いのではないでしょうか。「もう今まで通りのことはやらない」と強く決意できるかどうか、そこからがスタートのようです。
平日朝8時の熱海の商店街は人通りもまばらでしたが、夕方になると商店街を散策する観光客が数多く見られました。
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日本の町並みを特徴づけているのが、さまざまな色やカタチ、構造・工法、素材からなる住宅群。毎年何万棟もの家を建てる大手ハウスメーカーから、地方・地域に根づいた工務店(年間数棟から数十棟)の家、個性が売りの建築家の家、そして分譲住宅などなど。狭い住宅地の中に、これほど多種多様な家々を観察できるのも日本ならでは、です。
これら現代日本の住宅の歴史、特に建築家が手がけてきた住宅建築を、模型や図面、写真、映像などを使ってわかりやすく展示している「日本の家 1945年以降の建築と暮らし展」(東京国立近代美術館)に出かけてきました。
日本の住宅建築におけるターニングポイントは、第二次大戦後の住宅政策によるものだったとか。実物大模型が展示されている日本住宅建築の名作の一つに数えられる「斎藤助教授の家」(清家清、1952年)は、当時の住宅融資で定められていた広さの範囲内で快適に過ごせる家をいかに造るか、という実験的なものだったということは今回初めて知りました。素朴に、新しい時代の家を自由に設計していたわけではなかったのですね。
写真は、建築家藤本壮介氏の設計によるT邸の模型。変形のワンルームを、薄いベニヤでさまざまな角度で仕切ることで、居間や書斎、ピアノ室、こども部屋などの空間を作っている。各部屋は家の中央側が開かれていて(つながっていて)、家の中にいながら、プライベートとパブリックがゆるやかに併存している。家族の新しい関係性が表現されているようで、新鮮でした。
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こちらは今建てられている最新の「静岡の家」を紹介する雑誌、フリーマガジン「イエタテ」です。
巻頭特集【〇〇目線でみる家づくり特集 】
パパ目線、ママ目線、設計士目線などそれぞれの視点で
家づくりへの思いをきいてみました。
第2特集【モデルハウス特集】
秋はモデルハウス巡りにぴったりの季節です。
ぜひ実際に体感してください!
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同じ状況を目の前にしたからといって、誰もが同じことを考えるわけではないところが、ものごとをややこしくしたり、おもしろくしたりします。
先週行われた、第42期名人戦第2局、高尾紳路名人対井山裕太六冠の一戦。初日の大盤解説会に出かけてきました。縦横19本の線上に黒と白の石が置かれていくわけですが、(解説者によれば、途中の)「こんなところで?」という場面で、高尾名人、井山六冠、それぞれが長考。
次の一手を予測する金秀俊八段と巻幡多栄子四段の解説一つ一つで、盤上に並ぶ碁石が違う形勢に変化して見える。さらに、立会の武宮正樹九段がやってきて、金秀俊八段や巻幡多栄子四段とは、また別の読みを解説するなど、小さな盤上ですが奥は深い。打ち手の大局観が対局を進める初日はおもしろい。
「この手はダメですか」と聞いた巻幡多栄子四段に対して、「(局所で)ダメかどうか気にするよりも、進む方向が大事です」と、金秀俊八段は即答。ユーモアも交えて解説する金秀俊八段と、初心者目線で質問してくれる巻幡多栄子四段の掛け合いも楽しい大盤解説会でした。この勝負、146手で白番井山裕太六冠の中押し勝ちとなりました。

9月15日、「イエタテ相談カウンター浜松店」がオープンしました!
https://www.sumailab.net/P22/A5/counter/
「家を建てたい」「家を買いたい」と考えているお客さまの希望に合ったベストパートナーを見つけるための、対面式無料相談&紹介サービス「イエタテ相談カウンター浜松店」が、浜松市(中区中央)にオープンしました。
浜松店では、約100社以上の住宅会社の情報が集まる「イエタテ」が、静岡県西部エリアの地元の工務店を中心に、みなさまのご希望にあった住宅会社を厳選してご紹介します。
「そろそろわが家もマイホームを…」とお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
こんなご要望にお応えします ↓ ↓
•地元の工務店のこと詳しく知りたい
•工務店とハウスメーカーの違いは?
•自分に合った住宅会社を見つけたい
•中立的な立場で希望に合った住宅会社を紹介してほしい
•まずは情報収集をしたい
•要望を整理してほしい
イエタテ相談カウンター浜松店
営業時間:10:00~17:00(予約優先)
セミナー内容や来店相談に関してのお問い合わせは
電話:053-525-7676 または、 お問い合わせフォームよりご連絡ください。
住 所:浜松市中区中央3-1-33 フォーレ三和 Ⅱ 1F
駐車場:2台有
昨日は、久しぶりの綺麗な夕焼け。「町の南側から夕焼けが見えるように、北側からも同じ夕焼けが見えるよ」というポニーボーイ(映画「アウトサイダー」)の言葉を思い出しました。
「成長したいけど、自分が何をしたいのかわからない」「技術は身につけたいけど、何を作りたいかわからない」「自分の意見は尊重してほしいけど、自分では決められない」…。学生の相談を聞いていると自信のなさを顕著に感じる、と話していたのは、大学で講師をしている私の知人。彼に、学生はいつ頃から自信をなくしはじめるのだろう、と聞いてみたところ、彼の返事は、大学に入学してから、でした。私の意見は、もう少し早く(根拠はありませんが)11歳頃から。若干の開きはありますが、10代が大切な時期という点では一致しているかな。
そういえば、映画「アウトサイダー」の最後の場面、ジョニーが亡くなる直前にポニーボーイに残す言葉が「Stay Gold」(輝きを失うなよ)。スティービー・ワンダーの同名のテーマソングとともに、印象に強く残っています。その時、ジョニーは16歳。ポニーボーイは14歳でしたね。