
4月の中旬、長浜港から高速船に乗って、竹生島へと向かった。竹生島は、琵琶湖北部に浮かぶ周囲2kmほどの小さな島で、全島原生林で覆われている。東南の一カ所が、高速船の船着場となっている。
その週末は真冬並みの寒波に包まれて、4月もなかばというのに気温は7度。昼頃から雨ということだったので覚悟してでかけたのだが、予報が外れてくれたのはありがたかった。それでもどんよりした雲に覆われた湖上の風は冷たく、さすがに乗客はみな、高速船の船室に籠ったままである。
一人甲板に出て、寒さに震えながら琵琶湖の景色を眺める。前方後円墳の原型とか、神の住む島ともいわれる竹生島の姿を、しっかり見たかったのだ。高速船の前方に見えてきた竹生島(写真真ん中左)の特徴的な姿は、前方後円墳というより、不謹慎にもひょっこりひょうたん島を思い出した。

船着場の目の前にある数件の売店を抜けると、石段の登り口がある。167段の石段を登ると宝厳寺の本堂が見えてくる。宝厳寺のご本尊は、江ノ島、厳島とともに日本三弁才天の一つに数えられる大弁財天。ご詠歌は「
月も日も 波間に浮かぶ竹生島 舟に宝を積むここちして」である。弁財天をお祀りしている竹生島を、湖上に浮かぶ宝舟と見立てた、昔話にでもありそうなきれいな歌。月の夜の金波銀波に浮かぶ竹生島を見てみたい気がする。

下の写真の手前が国宝の唐門、その奥に観音堂。観音堂に祀られている千手観音は、西国三十三ヶ所の第三十番札所に当たる。重文の舟廊下を抜けると都久夫須麻神社へとつながっている。拝所から琵琶湖にむかう鳥居へかわらを投げ、鳥居の間を通ると願いが叶うらしい。300円を払うと2枚のかわらを渡される。願かけは滅多にしないのだが、神の島ならばということで、珍しく願いを書いて投げてみた。1枚は首尾よく鳥居を通過したが、1枚は大きく外してしまった。投げる前にかわらに書いた内容を確認しなかったので、どちらが通過したのかわからないが、わからないほうがが気は楽である。

豊臣秀吉の御座戦「日本丸」の舟櫓を利用して建てられたと伝えられている舟廊下。
300円を払うと2枚のかわらを渡される。サインペンでかわらに願いを書く。
「
湖北は李朝白磁のようで、寂しいけれども暗くはなく、しっとりしていても湿っぽくない。長浜をすぎると高月という駅になり、そこから東へ入ればまもなく渡岸寺で、ほとんど観光客が訪れない境内の堂宇に貞観期の十一面観音がある…」
竹生島に行く気になったのは、白州正子が『かくれ里』の中で触れている琵琶湖湖北の魅力についての上の文章を読んだことがきっかけ。彼女は、湖北に点在する千手観音や十一面観音像などの巡礼に旅立つのであるが、ぼく自身はいまのところ、仏像に魅入られてはいないし、十一面観音にときめくこともない。それよりも“李朝白磁のよう”というたとえに興味を惹かれた。“李朝白磁”のような土地とは、どんな風景なのかと。
で、李朝白磁のような湖北のどこを目的地としようかと迷った末、西国三十三ヶ所のひとつである竹生島に決めた。湖北にかぎらず今回がはじめての近江体験だったが、近江は歴史も古く、奥が深い魅力のある土地であることは実感できた。帰路、長浜から彦根を過ぎ、近江八幡へと向かうときなど、下界に降りてきた気分になったほどである。竹生島では、李朝白磁という例えを実感することはなかったのが残念だが、湖北に限らず近江には別の季節にもう一度来てみたい。

『womo浜松版』が創刊5周年、『womo静岡版』は8周年を迎えることができました。毎号『womo』をご愛読いただいている読者のみなさまに感謝します。
昨日は、JR浜松駅前と遠州鉄道の新浜松駅で、浜松支社のスタッフや『womo』の松村編集長と一緒に、『womo』の街頭配布に参加。スタッフはピンクのポロシャツを、わたしは『womo』のロゴ入りジャンパーを着て、出勤途中のOLさんに最新号の『womo』を手配りしました。
『womo』スタッフには見えない男性(わたしのこと)に声をかけられて戸惑った方もいたと思いますが、思いのほか多くの女性に快く受け取っていただき、ちょっとほっとしました。浜松の女性はやさしい!!これからも、みなさんに喜んでいただける地域の身近な情報を、スタッフ一同でお届けしていきます。引き続き『womo』をよろしくお願いします。
womoでは今年、浜松版が5周年、静岡版が8周年を迎えるにあたり、「
womoにまつわる素敵エピソード」を募集しています。womoを見て出かけたお店やイベントでの出来事、記事のこと、ある人との出会いなど、いろいろなエピソードをお待ちしています。
抽選で総勢48名様に豪華プレゼントが当たります。
エピソードの一部は『womo』6月号にて紹介させていただきます。応募はコチラから↓↓


『womo』5月号が発行となりました。今号は、昨年に続いての特集「
womo女子リアル本音白書」。仕事のこと、お金のこと、自分自身の今とこれから…。300名のwomo読者に聞いたアンケート結果を公開しています。たとえば、
“携帯はスマホ派 YES 70%”↑(昨年は40%)、“女子会予算は 1回5000円!”↑(昨年は3000円)、“今、幸せです YES80%”(幸せ度、高い)などなど。
女子会の予算が160%も増額してることにちょっと驚きましたが、予算だけでなく、街に人(女子)が戻りつつあるとすれば、景気回復につながる良い傾向。こんなところにもアベノミクス効果?が現れつつあるのか。スマホの質問では、ダウンロードしているアプリの数なども聞いています。地域におけるこのような具体的なデータはなかなかないので、わたしもこれからじっくり読み解こうと思っています。
「
womo女子リアル本音白書」は、等身大の静岡女子の胸の内やライフスタイルが浮きぼりになっているだけでなく、2012年との調査結果と比較することで、この1年のwomo読者(静岡女子)の変化も読み取れます。個人の方はご自身と比較していただいてもいいですし、ご商売されている方はお仕事でも参考にしてみてください。
>>>詳しくはこちら→
womo副編ブログ望月麻希のブログ
「womoにまつわる素敵エピソード大募集!」
浜松版が5月号で5周年、静岡版は6月号で8周年を迎えます。いつもご愛読いただき、ありがとうございます。womo編集部では「womoにまつわる素敵エピソード」を募集しています。ぜひみなさんの心温まるエピソードを教えてください。抽選でプレゼントもご用意しています!どしどしご応募ください!
↓↓↓


先週から昨日にかけての3日間、新卒採用の面接を行いました。今年は県外から応募してくれた学生さんも多く、大学の授業の合間を縫って(実際は、就職活動の合間にしか授業にでることもできないのではないかと思います)駆けつけてくれたのだと思います。ありがとうございました。
県外からの応募者の中には、就活を始めてからしずおかオンライングループを知ったという方も多かったようです。就活サイトを入口に、企業ホームページで会社の事業内容や商品、概要を確認。そこで興味を持てば、
スタッフブログをチェックする。
就活サイトや企業ホームページではなかなか知ることのできない、社員の生の声や職場の雰囲気を感じ取ったり、自分の力が発揮できそうな会社かどうかイメージできることが、志望企業を選ぶ際に大切になりますが、そのような情報を得る手段としてスタッフブログは、今では必ず見られていますね。毎年この時期に実感します。コミュニケーションや情報拡散で力を発揮するフェイスブックやTwitterなどのSNSもありますが、情報が整理されてアーカイブされる点でブログの機能が活かされます。
「
社員の方のブログを読んで、わたしも一員になりたいと思いました」と面接の場で言葉で伝えてくれたのは3名でしたが、きっと他にもそのような学生さんは多かったはず。ブログをみて“ここは違う”というのもありだと思います。
しずおかオンライングループでは、新卒採用だけでなく、即戦力として力を発揮してくれるスタッフも募集しています。興味のある方は、ぜひスタッフブログもチェックしてみてください。わたしたちと一緒に、地域情報の流通事業を通じて地域活性化の支援に参加してみたいという方の応募をお待ちしています。
・中途採用情報はこちら →
http://www.esz.co.jp/recruit/index.html
・しずおかオンライングループ〈スタッフブログ〉


昨日は、牡羊座の社員の誕生日会。鷹匠の
欧和食堂 Caravin(キャラバン)で開催しました。今年はアイアーキテクトの新人・大保君が初参加。浜松からはビューティーチームの宇田さん、流通の荒木さんもかけつけてくれ、賑やかな誕生日会となりました。みなさん、あらためて誕生日おめでとう。ラム酒の効いたチョコレートケーキもおいしかったなぁ。
集英社の季刊誌「kotoba」の春号で「本屋に行こう」特集を組んでいる。川本三郎や池澤夏樹の書店論、岡崎武志や坪内祐三、福岡伸一の理想の書棚などの話は、プライベートな書斎を覗き見しているような気分にさせてくれる。おもしろい。同じ時期、玄光社からは「KYOTO図書館紀行」という、京都にある図書館を厳選して紹介するガイドブックが発行された。ガイドブックが必要なほどの数の個性的な図書館があるのかと思ったが、京都には、国際マンガミュージアムをはじめ、京都芸術センター図書室、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川図書館、京都御苑森の文庫、京都精華大学情報館など、魅力的な施設があるのですね。次回京都に行く時には、図書館も候補に入れておこう。
しずおかオンラインでは、出版だけでなく書店への配本業務も自社で行っている。書店営業の矢部君が、書店を歩く面白さや静岡県内の書店の現場をレポートしてくれているので、ぜひご覧ください。
(矢部君のコラム「一冊入魂」【日刊いーしず】)
そんな中で今一番注目されている図書館といえば、佐賀県の
武雄図書館でしょう。「TSUTAYA」が指定管理者となってリニューアルした話題の「TSUTAYA」図書館である。「世界で最も美しい書店20」の中に、日本で唯一選ばれた代官山蔦屋書店のノウハウが、店作り…ではなくて、図書館運営の随所に活かされているという。365日朝9時から夜9時まで開館。もちろんスターバックスがあり、入口では雑誌が平台に並び(販売コーナー)、DVD4万5千枚、CD3万枚がレンタルできる。4月1日の開館から14日間の来場者数は、5万4千人(16日付朝日新聞)だそうである。
wikiによれば武雄市の人口は5万人(赤ちゃんも含めて)なので、この数は驚くべき数字ですね。Tカードも利用でき、もちろんポイントもつく。はたして来場者は図書館に行こうとしているのか、「TSUTAYA」に行こうとしているのか、出口調査をしてみたいところである。
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【静岡人の二択】家の緑茶、茶葉はどうしてる?
投票はこちらから ↓ ↓

夜、しずおかオンライングループの社内勉強会。3月に続き、インターネットのビジネス活用講座の2回目。講師は、ノキオの中原さん。「ITを上手に使える会社になるには?(実践編)」と題して、GoogleアナリティクスやSEO対策の基本をおさらいし、O2O(オンライン to オフライン)の最新事例などについてみんなで学ぶ。
webメディアの運営に限らず、広告やセールスプロモーションの現場でも、GoogleアナリティクスやSEO、最近ではO2Oなどの知識がなければ、会話に参加できない雰囲気がある。そんな時は、競技に参加する以前に、土俵にも上がれていない、置いてきぼりにされた気分になる。そんな経験のある出版人や広告人は多いのではないか。今回の勉強会では、最低限知っておきたい数字を、ピンポイントで知ることができたのがよかった。
今日の勉強会に参加して、ここは一念発起して、わたし自身も苦手意識を払拭しようと心に決めたのだ。いますぐにできることとして、自分のブログにGoogleアナリティクスを設定するところから始めてみよう。
企画運営してくれたグルメチーム稲葉さんとアイアーキテクト田中さん、お疲れ様でした。
中原さん、ありがとうございました。今回も中原さんのトーク、冴えてました(笑)。
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『静岡 こどもとおでかけ 2013』が発売となりました!
家族みんなで「遊ぶ」「食べる」「学ぶ」が
楽しめるガイドブックです。
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書店・コンビニで発売中ですが、
こちらからも購入することができます。
『先生、聴診器が耳にあたってませんが…。』

K-MIX (静岡エフエム放送)の人気番組「
ひとみ・ひろかずの人生各駅停車」が
本になりました。
タイトルは『
先生、聴診器が耳にあたってませんが…。』である。
念のため、もう一度繰り返しておきたい。
タイトルは『
先生、聴診器が耳にあたってませんが…。』。
ぼくはこの番組を聞いたことがありませんが、本書を数ページ拾い読みして、
すっかりこの番組のファンになりました。本当です。
久保ひとみさんと土田先生(御殿場市の整形外科医)が、
医療のこと、教育のこと、暮らしのこと…、
身の回りのあるあるトークをユーモアを交えて繰り広げています。
(きっと)番組の魅力である二人の小気味いい会話も再現。
久保ひとみさんのファンの方はもちろんのこと、
K-MIXリスナーの方にもおすすめの一冊ですよ。
『先生、聴診器が耳にあたってませんが…。』
■著者:土田ひろかず、久保ひとみ
■価格:1,000円(税別)
■四六版 304ページ
■発行:しずおかオンライン
■2013年4月17日発行
静岡県内主要書店・コンビニなどで発売

このところ、青山二郎と小林秀雄の間を往ったり来たりしている。青山二郎のことはブログにも何度か書いたが(
青山二郎の話はこちら)、二人の友情はよく知られていて、青山二郎について書かれた本には、必ずといっていいほど小林秀雄が登場する。
小林秀雄については、『芸術新潮』の2月号で特集された「
小林秀雄 美を見つめ続けた巨人」を読んだり(
小林秀雄の話はこちら)、図書館で見つけた小林秀雄の講演録をiPhoneに入れて繰り返し聞いているのだが、4月4日発売の季刊誌『考える人』(新潮社)でも「
小林秀雄 最後の日々」という特集を組んでいて、その付録が、なんと79年に行った最後の対談を収録したCD。対談の相手は、青山二郎と小林秀雄の二人と青年の頃から親交のあった評論家の河上徹太郎。
一瞬“呼ばれているなぁ”と思ったが、実はそんなことではなくて、小林秀雄没後30周年にあわせて、小林世代の読者を抱えている各誌が特集を組んでいるわけである。小林秀雄に反応する主な読者は、きっと、ぼくよりひとまわりもふたまわりも上だと思うが。
今日は、付録の対談CD(小林秀雄も対談相手の河上徹太郎も、すっかり酔っぱらっているところが、またいい)を聞く。二人の肉声を聞きながら、書き起こされたテキストを比べてみるのも楽しい。
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白い花が青空に映える花水木(ハナミズキ)。

午前中はプールへ、1500メートル。昼過ぎ、今日から始まった草間彌生「
永遠の永遠の永遠」展を見に静岡県立美術館へ。初日なので混み合っているかと心配したが、20代のカップルが少し目についた程度。若い人たちはみんな「彌生ちゃん」と呼ぶんだね。
「反復」が特徴でもある草間彌生作品を見ていたら、李 禹煥(リ・ウーファン)を思い出した。数年前、同じ会場で、同じような大きさの作品を見ている。ミニマルで計算され尽くした緊張感が持ち味の李 禹煥作品に対して、草間彌生の作品はポップで躍動感に溢れている。共通しているのはどちらの作品からも、「無限」の広がりが感じられるところ。
・
李禹煥美術館に出かけたときのこと〜
「張り」と「余白」と「記憶」と
帰りに県立図書館で「
羽生善治 100年インタビュー」のDVDを借りる。対局中に、ここぞという場面で集中する時の気分は、“
すこしずつ海に潜っていく感覚”なのだそうだ。そういえば、村上春樹は物語を紡ぎ出す時は、“
井戸の底に降りていく気分”と語っていた。今週末の書店には、村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」がオブジェのようにそびえているのだろうな。
一番右のオブジェの頭から二本のシザーハンズが!

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将棋の第71期名人戦7番勝負・第1局は、森内俊之名人が挑戦者の羽生善治3冠を破り、先勝した(
昨年静岡市で開催された名人戦前夜祭の報告はこちら)。webマガジン「
ケイクス」では、名人戦に会わせて2本の連載が始まった。ひとつは「観る将棋ファン」を自認する梅田望夫氏と加藤貞顕編集長の 将棋対談。加藤氏は今回の名人戦を控え室で観戦し、観戦記を朝日新聞に書くことになっている。もうひとつは、将棋棋士・加藤一二三九段による羽生善治論。第1回目は「
私がなぜ今、『羽生善治論』を書いたか」である。どちらも、今回の名人戦を一層楽しめる好企画である。
「ケイクス」というwebマガジン(
「cakes (ケイクス)その1」にも書きました)は、ユーザーごとに可変するインターフェイスが特徴的だが、それに加えて企画そのものに今、勢いがある。編集者・岡田育さんの「
ハジの多い人生」は、ぼくのお気に入り。佐藤和歌子さんの「
晩酌歳時記」については、彼女の魅力が上手く発揮できていない点で大いに不満であるが…。今後の展開に期待したい。
書き下ろしに加えて、提携する雑誌記事の転載も多いけど、ユーザーとしてはコンテンツが充実していることは悪くないし、一般紙の記事はやはりよく書けているものが多い。有料記事を読むには、150円(週)かかるので、それが安いか、高いかは人によると思う。週刊の漫画本か、月刊紙から切り替えたと思えば、まあ許容範囲かな。まだ成功事例の少ないwebマガジンの可能性を拓く試みとして「ケイクス」は、しばらく目が離せない。
名人戦第2局は、今月23、24日に静岡県富士市で行われる。こちらも、もちろん注目なのだ。
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●4/19開催☆「センチュリー静岡×womo プレミアム合コン」
女性は完売しました。男性チケットは若干数あり!


スタジオや電波塔などが不可欠なテレビやラジオは、装置産業でもある。最近、利用者を集めているインターネット・メディアは、半自動化された仕組みを使って情報を配信している。いずれも情報を載せる装置や仕組みが用意できれば、あとはコンテンツづくりに専念できる環境が整うわけだ。それにひきかえ、雑誌というメディアは、発行された時点で、まるで砂の城のように、すべてがリセットされてしまう。いまどき珍しいほどに、手作りの工程に支えられている人間くさいメディアなのだ。
毎回、ゼロ合目から山頂に向けて登山しているようなもの。一冊発行できたからといって、次回が楽になるわけでは少しもない。だから、企画も、熱意も薄れていく。2号目以降は、体力的にも、精神的にも、金銭的にもどんどんきつくなっていく。そして、いつの間にか、最初はあんなに熱く語り合ったメンバーさえも離れていってしまう。
出版に携わる人たちの間で使われる“3号雑誌”という言葉は、いうなれば“3号雑死”。創刊して3号ほどで休刊・廃刊する雑誌がいかに多いかを物語っている。好きだとか、実現したい企画があったから…、だけでは続かないのが雑誌というメディアなのだ。一時ブームだったフリーマガジンのピークは、2001年から2005年(日本情報紙協会)で、それ以降、創刊点数は低空飛行が続いている。
なぜ、こんなことをくどくどと書いたかといえば、ピークを過ぎた2006年に創刊されて以来、着実に読者をつかみ、地域にも浸透しつつあるフリーペーパーを、静岡県内の大学生たちが作り続けていることを知ってほしかったのだ。タイトルは『
静岡時代』。“ゆとり世代”で“内向き思考”であるとか“保守的”とか、世間では分の悪い報道をされがちな今の大学生が、実はいま頑張っている。
【日刊いーしず】4月の「
インタビューノート」では、『
静岡時代』(NPO法人静岡県大学生大学院生ネットワークしずおかGENTEN)の鈴木智子さんに、大学生が作る雑誌作りの現場や苦労、これから目指すことなどをお伺いした。“今の大学生って、なかなかやるじゃないか”と思っていただければうれしい。
鈴木さんと初めて会ったのは、彼女が大学3年生の頃。その時はぼくが『
静岡時代』の取材を受ける側だった。編集部の仲間入りをして、念願の雑誌作りに携わり始めた頃の鈴木さんは初々しく輝いていた。今では社会人としての視点も加わり、学生を支える立場から『
静岡時代』のあらたな可能性を感じている、と語る彼女からは自信も感じられて、これからの活躍が楽しみなのだ。
◆日刊いーしず「インタビューノート」 鈴木智子さん
◆ウェブ版「静岡時代」 シズオカガクセイ的新聞
◆「静岡時代とは?」編集部ブログより

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●4/19開催☆「センチュリー静岡×womo プレミアム合コン」
●5/25開催☆ゲストハウス リッチモンド×womo『womoコン』
雨の雫が瑞々しいコバノミツバツツジ。

春の嵐が過ぎ去って、今日はうってかわって快晴。日本平桜マラソンも、静岡まつりも、ミッキーのパレードも予定通り催されたらしい。よかった、よかった。
午前は水泳場に行くつもりだったが、整備中で使えないとのこと。かわりに、先日取材した
インタビューノートのテープ起こし、後半戦。今回は、静岡県内の大学生たちが作るフリーペーパー『
静岡時代』を発行しているNPO法人静岡県大学生大学院生ネットワークしずおかGENTEN理事長の鈴木智子さんに“今の大学生はすごいぞ”というお話をお聞きした。明日の昼、第1回目が公開されるので、【日刊いーしず】(
こちら)をご覧いただきたい。
先月の23日、暮しの手帖社社主の大橋鎮子さんが亡くなられた。93歳。4月1日になって報道され、訃報を知った。『暮しの手帖』といえば、名編集者で、デザイナーで、イラストレーターでもある花森安治が表看板である。最近では、松浦弥太郎氏のほうが有名かな(
松浦氏が編集長に就任したときのこと)。ぼく自身は『暮しの手帖』の読者とはいえないが、雑誌作りの仕事を始めたころ、過去に名編集者と呼ばれた人たちの手がけた仕事をたどった時期があって、中でも花森安治に魅かれた。
広告を一切入れず、他のどんな雑誌にも似ていない孤高の雑誌(にみえた)『暮しの手帖』の編集長ということもあるが、彼の手がけたコピーや雑誌デザイン、レタリングなど、その独創性と洒落た感覚が独自の世界を作っていて興味をもった。決して彼の、おかっぱ頭や女装風のファッションにだけ驚いたのではない。そして、不思議に思ったのが、個性の強い編集長・花森安治と社長である大橋さんの関係である。そして、年齢を重ねるごとにぼくの関心は、花森安治から社主の大橋鎮子さんへと移っていった。
大橋鎮子さんが25歳で出版社を立ち上げたことや、日本読書新聞の田所編集長に紹介されて花森安治と出会ったこと、『スタイルブック』を創刊し、その後『美しい暮らしの手帖』(後の「暮しの手帖」)へと続くことなど、ぼくはどの本を読んで知ったのだったか。結局、午後は、『
花森安治の仕事』(朝日文庫・酒井寛)や、大橋鎮子さんが90歳の時に出版した『
「暮らしの手帖」とわたし』(暮しの手帖社)を読み返す。
社主でありながら一編集者でもあった大橋さんが、花森安治に叱られたり、原稿を真っ赤に書き直させられたり、人前では常に花森安治の後ろにいたり…そんなエピソードから想像される彼女は、控えめで大人しく、花森安治に支えられた女性といったイメージをもたれやすい。でも、『
「暮らしの手帖」とわたし』を読み進めると、実は、本当に大切なことはみんな大橋さんが決めていて、彼女が用意した環境の中でこそ、花森安治は安心して雑誌作りに専念できたのではないか…、そう思えてきた。
それが社長の仕事でしょ、といういい方もできるし、自分で決断し実行することは、当たり前のことのように思えるが、では、社長になれば誰にでもできることか、といえば、そういうものではないと思う。
若くして父親を亡くした彼女は、小学生であったにもかかわらず、長女ということで戸主になる。以来、母親と妹たちの生活を支えようという意識が強くなる。女学校の時には、「歯磨き製造」の事業を始めたり(すぐに失敗)、25歳で出版社を創業したのもお金を稼ぐためであり、資金繰りが苦しくなれば銀行の元同僚にかけあって大金を借り入れしたり…、そのほとんどを自分一人で決めている。
エッセイから感じられる繊細さに加えて、編集者として、川端康成や天皇陛下第一皇女の東久爾成子さんに原稿を書いていただく場面からは、物怖じせず大胆で、何ごとにもまっすぐ向かう芯の強さが伝わってくる。そんな大橋さんの人柄が、生涯にわたり、ぶれることなく『暮しの手帖』を支え続けられた要因なのだろう。それにしても、90歳になっても編集部に出勤していたとは驚きである。

あいにくの雨模様。予定していた会社の登山部の活動は中止となり、しずおかオンラインのカメラマン森島君が周智郡の森町で開催している写真展にでかけてきた。二日間の展示期間は、天宮神社の十二段舞楽の奉納と同日。展示作品は、地域のその年の幸せを願い、天宮神社・例大祭において奉納される十二段舞楽をテーマにしている。
・写真展「ひかりと写真の空間展 ~天宮の春~」
会場は、森町商店街の一角にあるお茶屋さん・堀内忠平商店内のお茶室である。お茶室は、四畳半もないほどの狭い空間だったが、和紙で作られた四角柱の照明など、光の効果により多面的な空間が演出されていて、写真の魅力が引き立っていた。
森島君によれば、静岡での撮影の仕事を通じて堀内忠平商店さんのご子息と出会い、そこから今回の写真展へと話が発展したという。さらに、森島君は島田市?出身の照明デザイナー・
フジタトモコさんに働きかけて、照明演出の協力を得ることができた。沼津出身の森島君と森町出身のご子息が静岡市でであい、島田市のフジタさんが加わって、今回の天宮神社・十二段舞楽の作品展の実現となったわけだ。
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写真展へはライターのKさんと出かけた。ぼくのクルマは雨漏りがひどく、このところの雨で助手席側は水が溜まっていた。Kさんを迎えにいく際、
クルマの中では長靴を履いて欲しい、と伝えたところ、一瞬(長靴ってクルマの中で履くものかよ…)といった空気が流れ、「…俺、長靴持ってないから迎えにいくよ」となった。雨の日に使えないクルマは、本当に使えないなぁ。梅雨入りを前に、困ったものである。

夕方から社員と一緒に駿府城公園へ。4月1日に入社した新入社員4名の歓迎会もかねての
しずおかオンライングループ恒例のお花見大会。と書きながら、“お花見の大会”って表現として???と思い、ググってみた。…とりあえず“お花見大会”という催しは、日本全国、あちこちで開催されている。ということで繰り返しになりますが、昨日はしずおかオンライングループでお花見大会を開催したのだ。
昨年は常盤公園で開催したのだが、やはり静岡の花見といえば駿府城公園である。暖かかったこともあるが、広々として気持ちがいい。もしかして400年前、家康公もここで花見を楽しんだかもしれない。それにこの春、駿府城公園“
今日の桜だより”を毎日(編集長が)発信してきたeしずおかとしては、打ち上げ…じゃなくて、公式お花見は、駿府城公園できれいに締めておきたいしね。素晴らしい花見大会を企画運営してくれた、新メンバーとなったリクリエーションチームS組のみなさん、おつかれさまでした。本当に楽しい花見大会となりました。
花見大会が始まる前は、しずおかオンライングループの全社会議を開催していた。四半期の振り返りが中心でしたが、その中で、入社2年目の内藤君がMVPを受賞したり、同じく2年目の稲葉さん、大石さんがチーム目標達成の表彰をされたりと、昨年のお花見で紹介された新入社員たちの成長を実感した一日でもあった。この一年間で三人とも、本当に逞しくなった。うれしいなぁ。
新入社員の成長は、彼ら自身のガンバリであることはもちろんですが、実は、それ以上に彼らを支える先輩たちの成長であると思う。今年の新入社員たちが来春どんな姿で今日を迎えているか、どこまで逞しく成長しているか、いまから楽しみである。先輩たちは、さらに力をつけているだろうな。みんな、期待してるよ。
しずおかオンライングループでは、現在も新しい仲間を募集しています。
募集職種は、システムエンジニア、webデザイナー、企画営業、事務スタッフなど。
詳しくは、採用サイトをぜひご覧ください。
こちらから ↓ ↓

高山君も待ってます ↓ ↓


ここは我が輩の生まれた家である。父は明治の文豪、夏目漱石。
先日、妻籠にでかけた帰り道(
妻籠から馬籠の記事はこちら)、愛知県犬山市の明治村に寄った。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計された帝国ホテルの中央玄関部も見ておきたかったのだが、お目当ては幸田露伴や森鴎外、夏目漱石たちの暮らした住宅。上の写真は、1887年ごろに建てられた典型的な和風中流住宅である。偶然にもこの家に鴎外と漱石が相次いで暮らし、鴎外はこの家で「
文づかひ」を、漱石は「
吾輩は猫である」を執筆している。下の写真は、幸田露伴の家。

昨今の住宅事情では、外断熱とか内断熱だとか気密性が重視されるようだが、そんなことはおかまいなしに、外と内とが一体となった開放的な和風住宅は、いまでも魅力が薄れない。暮らすには不自由があるだろうが、時々出かけて見学して楽しむ上では、季節感も味わえて申し分ない。
静岡市の興津から移築された西園寺公望の坐魚荘は、残念ながら修理中で見学できなかったが、実は、わざわざ明治村までいかなくとも、静岡県内にはたくさんの近代和風建築が残っている。うれしいことに、県内の『近代和風建築』を集めたガイドブックや電子書籍、ウェブサイトも配布、公開されている。興味のある方にはお薦めです。
近代和風建築については、eしずおかで見どころを解説をしているので、まずはここからご覧ください。
『近代和風建築』見どころ解説
≫ eしずおかおでかけ特集【しずおか近代和風建築さんぽ】

≫ ガイドブック『しずおか近代和風建築さんぽ』第1巻、第2巻


今日から4月、新年度のスタート。しずおかオンラインにも、大村さん、加藤さん、鈴木君、白田君という4名の新しい仲間が入社した。今年は入社式も行いました。
入社式といっても、新入社員が各自用意してきた資料を使った自己紹介(個性がでていて、なかなかよくできていた)と、社員と一緒に記念撮影(浜松支社の仲間は、お花見の時に撮りましょう)。その後、今日から社会人2年目となる先輩社員による「入社1年目の自分を振り返ってのプレゼンテーション」というシンプルなもの。それでも、特別なことは何もやってこなかった昨年までと比べれば、大きな一歩である。
中でも“
入社して最初の一年間にどんなことが待っているのか不安だった”という一年上の先輩たちの発案によるプレゼンテーションは、4名にとってはとても貴重な話だったと思う。このように、先輩から後輩へと受け継がれていく、一つひとつの積み重ねこそが会社の成長なんだなあと、わたしも気持ちを新たにした一日でした。
大村さん、加藤さん、鈴木君、白田君へ。
いまはまだ、ピンとこないかもしれないけど、一年上にこんなに素晴らしい先輩たちを持てて、君たちは本当に恵まれています。君たちも同期を大切にして、互いに支え合い、切磋琢磨してください。今日の気持ちを忘れずに、しずおかオンライングループの仲間として一緒に成長していきましょう。それから、一年後、君たちがどんなプレゼンテーションをするのか、楽しみにしています。
追伸
今日、4名の仲間を新たに迎えられたが、しずおかオンライングループでは、もっともっと多くの仲間を求めています。
SOLアイアーキテクトではエンジニアを…

しずおかオンラインでは、
企画営業、webデザイナー、webディレクター、営業事務、取材スタッフを、eしずおかでは
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≫詳しくは、しずおかオンライングループの採用サイトへ。
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