今日から3月、夜は今年2回目の読書会。今回からOさんとNさんと開いている読書会と、しずおかオンラインの新卒読書会を合同で開催することになっていた。…が、直前になって新卒池戸君から「原稿の締め切りが間に合いません」と申し出があり、池戸君初回欠席。

社内に参加希望者を募った際に手を挙げたMさんが、今回初参加。新メンバーで、しかも紅一点ということもあってか、OさんとNさんのちょっとうれしそうな表情を見て、ぼくもうれしくなる。テキストは『スペンドシフト〜〈希望〉をもたらす消費』(ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ、プレジデント社)。

スペンドシフトとは、文字通り消費のパラダイムが大きな枠組みで変化しているという意味。「理念に根ざした消費」「量より質、見た目より実質」「収入の大きさよりも、時間をどう使うか」「自分を飾るよりも、自分を賢くするための消費」「地元で消費、地元に納税」などのキーワードで、90年代以降から米国でおこりつつある消費の現場の変化を紹介している。

「行動する消費者」が「購買力」を「投票権」のように行使することで、社会に希望をもたらしつつある…という。『womo』をはじめ、しずおかオンライングループのメデイアも、読者やユーザーさんの毎日の暮らしに、ささやかな希望、ちいさな幸せをもたらすものでありたい。

興味深かったのは今回初参加のMさんの発言。 彼女が担当している「ふじのくに魅力ある個店」でおつきあいのある静岡県内の地元店舗の店主さんからも、似たような変化について話を聞いているという。 本書で紹介されているものはすべて米国の事例なのですが、Mさんの発言によって、みんなの思考がデトロイトやダラスから一瞬にしてに富士宮に飛んだ。

いろいろな仕事、環境のメンバーが同じ本を読み、語ることで、毎回、一人の読書では想像もしなかった点と点がつながったり、思いもよらない発見がある。これが、読書会のおもしろさかな。

希望をもたらす消費
・『ふじのくに魅力ある個店に行こう』静岡県内で頑張る魅力的なお店が集まるコミュニティです。地元に希望をもたらすお店を紹介しています。
 → http://www.f-koten.jp/

読書会の新年会が、わたしの都合でのびのびになっていた。ということで、今日は随分と遅めの新年会。読書会が終わってOさんとNさんに「では、これから行きましょうか」と声をかけたところ「えっ、新年会は先月やりましたよ。海野さん、随分と飲んでたじゃないですか」と、ふたりはあきれた様子。そういえば3人でO村バーに行ったような、カウンターで飲んだような…。


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