わたしの知り合いの中で最高齢のWさんが主宰している集まりに出席。
この会は、毎回持ち回りで当番になった参加者が、テーマを決め、
1時間ほど話しをすることになっている。
前回3月のわたしが当番の時には、電子書籍について
お話させていただいた。
後半の1時間は、毎回、Wさんご自身が感銘を受けた本を紹介してくれる。
わたしは、多分にWさんによる本の紹介が楽しみで参加しているのだが、
それはWさんの取り上げる本が、わたし自身は、まず手にしないだろう
という本を取り上げてくれることが大きい。
今日は、久しぶりにWさんが当番ということで、
いつもの本の書紹介に加えて、本の一部を朗読して聞かせてくれた。
Wさんが、今日取り上げた本は3冊。
森鴎外「
高瀬舟」、藤沢周平「
山桜」、そして鴨長明「
方丈記」。
教科書で「方丈記」の一部を読んだことを除けば、みな未読の本。
幸せとは何かを考えさせられる「高瀬舟」と
1185年の元歴の大地震について記されている「方丈記」は、
今回の大震災を受けて選んだのだそう。
それぞれ魅力ある物語であることはもちろんなのですが、
それ以上に、Wさんの滋養のありそうな声(笑)による
朴訥とした朗読がとてもよかった。
同じ物語でも、一人で黙読するのと朗読では、
頭の中に立ち上がる物語がちょっと違って見えますね。