eしずおかブログのニュースコーナーに、朝霧ジャム報告をアップしました。
記事の内容を下記にも転載します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝霧JAM2010レポート ー第1回ー
毎年10月初旬に富士宮市朝霧高原で行なわれている野外音楽フェスティバル「朝霧JAM」が、今年も9日(土)、10日(日)の二日間に渡って開催されました。朝霧JAMは、今年で10回目の開催。「eしずおかブログ」編集部では、富士宮市を中心に地元に根付いたフェスティバルを取材してきましたので、今日から3回にわけて報告します。

9日(土)、天気予報では大雨注意が報じられる生憎の空模様。会場に到着したのは、朝8時過ぎ。この天気では来場者数が減ってしまうのでは?と気になったものの、開場時間の9時には、バックパックやクーラーボックスなどのキャンプ道具を手にした若者たちが、続々と入場してくる。事務局のスタッフに聞いたところ、来場者数は例年並みの約1万3千人という。安くはないチケットをがんばって手に入れた音楽ファンは、大雨注意報程度では諦めないのだ。

朝霧JAM2010レポート ー第1回ー

朝霧JAMの楽しみのひとつは、ステージの目の前でのキャンプ、という人も多いのではないか。開演の午後2時頃には、メインステージ前のキャンプサイトは、ほぼ満席状態に。1〜2人用の山岳テントからファミリー用の大型ドームテントまで、色とりどりのテントが会場を埋め尽くす風景は、毎回見慣れた風景ではあるが、壮観そのもの。天気がよければ、キャンプサイトの背景に富士山が見えるのだが。

富士山を見慣れた静岡県人の自分が見ても、富士山を背景にした朝霧JAMの特設ステージとキャンプサイト、そして美しい緑の芝生の光景には、毎回見とれてしまう。首都圏をはじめ県外の、富士山そのものが新鮮な人には、朝霧JAMのこの風景は、想像以上に特別なものに映っているに違いない。自分自身を含めて静岡県人こそ、富士山のありがたさを、普段はすっかり忘れているのだ。

会場は、メイン会場となるレインボーステージとサブステージのムーンシャインステージの2つのステージを中心に、その周囲にキャンプサイトや売店等が配置されている。レインボーステージの両サイドには、富士宮市を中心に地元の食材で地元の味を手軽に楽しめる富士山人食堂(これは出展している飲食店の総称)がずらりと並び、メインステージとサブステージとの間に、キッズランドとインフォメーションエリアがあり、ここにはボランティア受付や、来場者のサポートを行なうキャンプよろず相談室、オフィシャルグッズを販売する朝霧ランドなどの売店などがある。

朝霧JAM2010レポート ー第1回ー

場内を歩いていると、このイベントが地元のボランティアスタッフによって支えられていることを実感する。両ステージを行き来する中間地点で、来場者に声をかけてリストバンドをチェックするスタッフも、インフォメーションエリアの事務局のスタッフも、会場へ誘導するスタッフも、その多くは地元富士宮のボランティアのみなさんである。今年で朝霧JAMも10周年、ボランティアチームもこの10年で世代交替しながら、イベントとともに地元にしっかりと根付いているのだろう。

午後2時、「COOL WISE MAN」の演奏で開演。続いて登場した加藤登紀子は、この日がジョン・レノンの誕生日であることにも触れながら熱唱。海外アーティストが多い朝霧JAMですが、加藤登紀子や二日目の「シオン」など、ベテランに出会えるのも野外フェスの楽しみのひとつ。加藤登紀子のころから雨はしだいに激しくなるが、観客は雨合羽を着てステージ前で楽しんでいる。ハナレグミでさらに盛り上がった初日は、トリを務めたマヌ・チャオ(個人的にも今回の朝霧JAMで一番楽しみにしていた)で最高潮に。激しい雨の中で素晴らしい演奏を聴きながら、朝霧JAM2010の初日は終了。

下の写真で演奏しているのは、STEVE NIEVE BAND。ドラマーの男の子が曲の合間にフロントまで飛び出して、ヴォーカルも兼任。なかなかカッコイイドラマーでした。このバンドは、たしか2曲もエスビス・コステロのカバーを演奏していたので、帰ってからネットで調べてみると、キーボードのスティーブ・ニーブは、コステロのバックバンド「The Attractions」のメンバーだったことが判明。

朝霧JAM2010レポート ー第1回ー

同じカテゴリー(地域)の記事

海野 尚史 HISASHI UNNO

アーカイブ