古典

新静岡セノバにジュンク堂ができて、書店めぐりの選択肢が広がった。
静岡の街中にある戸田書店、谷島屋書店、ジュンク堂、
それぞれ棚の作り方に違いがあって、
それが思いがけない本との出会いにつながることが楽しい。
そんな期待を胸に棚を渡り歩く時間は、ささやかだけど幸せである。

ところが、家に帰っておもむろに本を取り出し数ページ読み始めて
「…え、こんな内容だったんだ…?」とか「これはすぐにでも“ブ”行きか」
という出会いもあるもので、
モノが何であれ「買い物モード」が降臨している時は危険。
不思議なことに中身を全部読むことができる本であっても…である。

さらに不思議なことは「買い物モード」にスィッチが入っていることを
本人は自覚しているのに、同じ間違いを繰り返してしまうことか。
まぁ、そんな懲りない人はわたしぐらいなのだろうが。

…で、今日は『古典落語 志ん生集』(ちくま文庫)、
向田邦子との二十年』(久世光彦著、ちくま文庫)、
ビリー・ワイルダーのロマンティック・コメディ』(瀬川裕司著、平凡社)
の3冊を購入。

志ん生に、向田邦子に、ビリー・ワイルダー。
3人とも、それぞれの世界で古典に入る作品を残した人たち。
今日はいい買い物だった。なかなか充実したラインナップじゃないかな。

この週末は、志ん生の「品川心中」から読み始めて、
次にビリー・ワイルダーの「アパートの鍵化します」、
最後は向田邦子の「待ち合わせ」の順で、古典をつまみ読みしよう。

戸田書店、谷島屋書店、ジュンク堂と書店は増えたけど
ぼくの棚めぐりの黄金ルートはいまだに変わっていない。

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