かわるもの かわらないものかわるもの かわらないもの

昼休みに、駿府町の「ギャラリーとりこ」さんへ。
今日から始まった遠藤加奈さんの個展におじゃましてきた。
遠藤さんは一時期、しずおかオンラインでデザインの仕事をしてくれていた方で、
その後は、自分自身の作品を創り、年に数回、展示会を開いている。
展示会の案内をいただくたびに、遠藤さんの継続する力に感心する。

写真(上左)は、会場真ん中に展示されている陶器で作られた薔薇の花。
作品の名前は、「かわるもの かわらないもの」。
生花は、枯れる。陶器の薔薇もカタチあるものとしていつかは壊れるが、
古い梯子に咲くいくつもの薔薇の花は、さらなる「再生」をイメージしている、
とお話してくれた。

2月の個展「KANA ENDO 1/3「つたえる」 @ボタニカ」とは
雰囲気がガラリと変わって、とても静謐な雰囲気。
かわるもの かわらないもの」展は、22日(日)まで開催しています。

今日のお客様。
昨年創業したクリエーターズオィス・ビアンコネロ
向笠哲司さんと山西幸奈さんのおふたりが来社。
かわるもの かわらないもの

すでにご存知の方も多いと思いますが、おふたりは
「みんなえがお、わたしえがお。」をコンセプトに、
プライスゼロ・プロジェクト」を展開されている。

高いデザイン性と、長く使用される保存性の高いフリーペーパー
[P0]NOTEBOOK(ピーゼロ・ノートブック)を企画したり、
「ボールはともだち、みんなともだち」を合い言葉に、
小さなお子さんたちに無料でサッカーボールを配る
[P0]SOCCERBALLに取り組んでいる。

ノートやサッカーボールを、フリーメディアとして再定義するアイデアがおもしろい。
デザイナーとして歩んできた向笠さんが実現しようとしている「プライスゼロ・プロジェクト」は、
グラフィックのデザインにとどまらず、新しいメディアのデザインであり、
ライフスタイルへの提言でもある。

デザイナーの役割や領域は、時代とともに変化するものですが
それをまさに体現している。
デザインという仕事の「かわるもの かわらないも」を
自分の軸としてもっているからこそ、変化もできる。

いつお会いしても明るい笑顔と、こちらの想像を超えた発想と発言で
驚かせてくれる山西さんは「プライスゼロ・プロジェクト」の一番の伝道師。
これからの展開が楽しみである。

エスパルスとコラボした[P0]PROJECTのオリジナルサッカーウェアを
プレゼントしていただいた。


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