今日の朝日新聞の読書欄。
2000年〜2009年の10年間に出版された本を振り返る
「ゼロ年代の50冊」というシリーズが始まった。
新聞や雑誌で書評をしている151名からのアンケートによって
ランキングされた50冊を紹介している。

ランキングに入った50冊の中で私の既読はこの6冊。
・「敗北を抱きしめて」(ジョン・ダワー/01年)
・「博士の愛した数式」(小川洋子/03年)
・「PLUTO」(浦沢直樹・手塚治虫/04−09年)
・「アースダイバー」(中沢新一/06年)
・「滝山コミューン一九七四」(原武史/07年)
・「エクソフォニー」(多和田葉子/03年)

ドイツ在住の作家多和田葉子氏はわたしのお気に入りとなり、
その後「アメリカ 非道の大陸」( 青土社/2006)
「溶ける街透ける路」( 日本経済新聞/2007)
「ボルドーの義兄」(講談社/2009)なども読んでいる。

一方で今回あらためて振り返ってみると、
発行時に読もうと思いつつ、いまだ未読という本を思い出す。
また、ランキングで知って読みたくなった本もある。

第1位のジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』(草思社/00年)は、
進化生物学者が世界発展の不均衡を「地政学、文明交流、人間の移動などを通し
人類学的に考察した」(池内了)一冊で、ランキングで初めて知ったもの。

小熊英二の『1968』(新曜社)やカズオ・イシグロの『わたしを話さないで』(早川書房)
山本義隆の『磁力と重力の発見』などは、発行時に読もうとして未読の本。
読みたい本、知らない本はたくさんあるが、はたして今から何冊読めるのか…
そんなことをつい考えてしまう。

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