もちろん、憲法記念日にあわせて公開されたわけではないと思いますが、映画『
ミルク』を見ながら、……思い出したこと▼ご存知の通り映画『
ミルク』は、
米カリフォルニア州初のゲイ公職選当選者であり、
同性愛者の権利を求める運動の先駆者でもある、
ハーヴィー・ミルクの伝記映画。
マイノリティであるゲイ達が、選挙を通じて
市民権を獲得するまでが描かれています。
憲法はもちろんのこと、
世の中で“正義”とか、“道徳”だとかと
呼ばれているものは、
実はとっても宙ぶらりんの不安定なもので、
右に行ったり、左に行ったり…
都合に合わせて違う顔を見せるもの、
ののようです。
ハーヴィー・ミルクたちに立ちはだかる
対立候補の演説や講演のセリフの内容と
彼らを支持する多くの市民の姿を通して
…考えてしまいましたね。
そして、今あるルールも、
ずっと前から、そこにあったわけではなく
誰かが勝ち取ってきたものであり、
そしてそのルールは、これから先も
約束されているわけではない。
あたりまえのことですが、
普段はすっかり忘れてしまっていることを、
ショーン・ペン演じるハーヴィー・ミルクが
思い出させてくれました。
ときどきでいいのですが、
そんなことを思い出す、あらためて考えてみる時がないと
私のようなテキトーな人間は、
ズルズルと流されてしまいそう…。
この映画、憲法記念日に合わせて
公開されたかどうかわかりませんが、
タイミングは悪くないですね。
■静岡シネ・ギャラリーで上映中
http://sarnath.co.jp/eiga/etop.html
■you Tube
http://www.youtube.com/user/MilkSupervisor