ポートランド市内を数日間歩いてみて感じることは、市内に多くの個性的な地区があって、それらがポートランドに多様性と新しい文化を生み出す原動力になっているのではないかということ。荒廃していた工業地帯から洗練した街に生まれ変わったダウンタウンのパールディストリクトもその一つですが、郊外にも魅力的な地区がありました。中でもノースイーストにあるAlberta Street(アルバータ・ストリート)は、通り全体から文化的な多様性とアーティスティックな空気が感じられました。

一つ一つのお店は小さくて、インテリアやディスプレイなども手づくり感覚に満ちたお店が多いのですが、それは、若いオーナーたちが自分のクリエイティブな感性を頼りに新しいムーブメントを生み出そうとしている表れなのだと思います。静岡市でいえば、小鹿商店街のような場所に、若いアーティストや起業家が集まって、それぞれの夢の実現にトライアルしている、といったところでしょうか。

写真は、アルバータストリートのBollywood Theater(ボリウッド・シアター)という北インドの屋台料理のお店。この日は平日で、しかも雨が降っていましたが、お店は賑わっていました。この内装と店内の空気が、いかにもポートランド的。その下の写真は、人気カフェBARISTA(バリスタ)のアルバータ・ストリート店。

ポートランド・レポート5:Alberta Street(アルバータ・ストリート)。
ポートランド・レポート5:Alberta Street(アルバータ・ストリート)。

こちらはノースウエストエリアのNob Hill(ノブヒル)という地域。瀟洒な古い邸宅が集まる住宅地の並木道に、アルバータストリートとは対極の、スノッブで洗練されたショップが集まっています。そのほかにもクラフトビールのお店やバーなどが集まったミシシッピ・アベニューも、とてもおもしろい地区でした。

ポートランド・レポート5:Alberta Street(アルバータ・ストリート)。


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海野 尚史 HISASHI UNNO

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