芯にいる人はブレちゃいけない」と語っていた木滑良久氏(マガジンハウス取締役最高顧問)が1976年に創刊した雑誌「POPEYE」の最新号(12月号)です。特集は、「大人になれば。」。「もっと大人になれば、いまより楽しいことも、悲しいこともあるのだよ。」と、創刊から50年を経たいまも、ブレることなく、少年たちの指南役をかってでてくれています。
 12月号の表紙は、ロサンゼルスの大学教授ジョージ(コリン・ファース)ということが一目でわかります。ジョージはイギリス人。ダンスをするレコードは、Booker T & the M G 'sの「Green Onions」。トム・フォードの仕立てたスーツを着こなし、フランク・ロイド・ライトの弟子の建てた家に住み、同性愛の恋人を交通事故で失ってピストル自殺を企てるときは、遺書に「ネクタイはウィンザーノットで」と書き残すほどの美意識とスタイルの持ち主…。
 もちろん、それらすべては映画「シングルマン」のなかでのお話。2015年のポパイ少年たちのあこがれるの大人の男性のイメージに、ジョージが入っていることは新鮮な発見でした。それにしても、昔も今も、少年が大人になるのって、相応の努力が必要なことに変わりないですね。

「大人になれば。」




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「大人になれば。」





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