この夏出かけた熊本では、夏目漱石が暮らした内坪井旧居を見学しました。ここは、漱石が住んでいた当時の場所に現在もそのまま残っている貴重な住宅。千駄木の通称「猫の家」(現在は明治村に移築)同様、広縁に腰を下ろして庭などを見ていると、そのまま根が張りそうな気持ちになります。耐震性や快適性、エコなどが重視され、最近主流になりつつある北国生まれの高機密高断熱住宅とは真逆の住まいですが、広縁や内と外の境があいまいな風通しのいい畳の部屋ほど、心地よく贅沢な空間はないなぁ、などとぼんやり過ごしてしまいました。昼でも明るすぎない書斎では、猫の背を撫でる漱石が出迎えてくれます。家の裏には、随筆家の寺田寅彦が書生として住まわせてくれと頼んだと伝えられる馬丁小屋も残っています。

 ・「漱石山房」
  http://unno.eshizuoka.jp/e1081704.html
 ・「我が輩の生まれた家」
  http://unno.eshizuoka.jp/e1030787.html

夏目漱石内坪井旧居

======遠州バザール==========
■イベント開催日時:
10月3日(土)・4日(日) 10:00~16:30(4日~16:00) 
■場所:浜松市総合産業展示館 
※入場無料
■オフィシャルHP:http://enshubazaar.com/index.html
■主催/遠州バザール実行委員会
静岡県浜松市浜北区平口5584-12(株)鈴三材木店 内 TEL.053-585-1000

夏目漱石内坪井旧居


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