ギャラリーをやっている知人から、ピアニストの「
フジ子・ヘミングの絵が素敵ですよ」と以前から聞かされていたのですが、5月に訪れた神戸でふらりと立ち寄ったギャラリーで、たまたま彼女の作品を見る機会がありました。
![神戸で買った小さな青い画集](//img02.eshizuoka.jp/usr/unno/nekotati0.JPG)
↑「猫たち」(パリ)と題された作品。
長い間、孤独とともに暮らしてきた彼女の心を癒してくれた猫たち……▼その時に購入した小さな画集
『青いバラの夢』(講談社)には、和洋の色彩感覚が溶け合って描かれた137点の絵に、彼女の言葉が添えられている。
![神戸で買った小さな青い画集](//img02.eshizuoka.jp/usr/unno/machina2.JPG)
↑彼女のお気に入りの1点。
「マッチーナ」(1974・ストックホルム)には、
こんな言葉が添えられている。
「神様に聞いてみないとわからないけど、人はみな、
その人なりの運命が決まっているのかもしれない。
教会でもらったカードに
『遅くなっても待っておれ。それは必ず訪れる』
とあった。そして、奇跡が起きたの」
![神戸で買った小さな青い画集](//img02.eshizuoka.jp/usr/unno/warauinu.JPG)
↑「歌う犬」(2001・パリ)。
幸せそうに歌う犬の表情とピアノに向かう青年の絵にはこんな言葉が…。
「フジコは天才だ、いつか必ず認められる」と、
私を励ましてくれたオペラ歌手の青年がいた。
ある時、彼はカラヤンの前で歌ったが、
カラヤンは気に入らず、意地悪く酷評されてしまった。
そのあと、青年は海へ泳ぎに出たまま帰ってこなかった。
なぜは、片方の膝から下がなかったこのギリシヤ青年は
とても純粋で、やさしい人だった。悲しい思い出よ」
![神戸で買った小さな青い画集](//img02.eshizuoka.jp/usr/unno/41sqxqc7vnL._SL500_AA240_.jpg)
↑『青いバラの夢』(フジコ・ヘミング著、講談社)