今日はシネ・ギャラリーで上映中の映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の続映最終日。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

1972年の2月に起きた連合赤軍によるあさま山荘立てこもり事件は、当時小学6年生だったぼくの記憶の中にも、自衛隊の背後に据えられたカメラの映像としていまでも強く残っています……▼当時、連合赤軍の動向をニュースを通じて知るたびに「同じ仲間のはずなのに、なぜ次々と犠牲者を生んでしまうのだろう」「小屋の中では何が起きているのだろう」「このままでは体制と闘う前に、仲間がいなくなってしまうんじゃないか」と、小学生ながら心配した記憶があります。“リンチ”という言葉を知ったのも赤軍関係の報道からだったか。

あさま山荘に立てこもった最後の場面で、2カ所印象的なシーンがありました。

ひとつは16歳の少年が最後に言った「こうなったのもみんなに勇気がなかったからだ」の場面。
ここで赤軍メンバーも観客も夢から目が覚めたのでは。

もうひとつは、あさま山荘で人質となった管理人さん(若い主婦)が、赤軍のメンバーから中立の立場をとってほしいと言われる場面で、管理人さんは約束する代わりとして自分からもこんな要求を出します。

「いつか裁判になっても、わたしを証人として呼ばないでほしい」

あのような状況の中で管理人さんは自分の将来を冷静に予測しえたのか、
それとも若松孝二監督が付け加えたセリフなのか…、
とても気になりました。

ストーリーとは関係ありませんが、
後日、日清カップヌードルのPRに一役買ったと言われる
自衛隊がカップヌードルを食べているシーンはありませんでした。

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