「10年前に比べてイベントは増えたけど、忙しくなるばかりで売上にはつながらないんですよ。このところ参加していません」と語っていたのは、静岡市の中心市街地(通称「おまち」)で衣料品販売の店舗を経営しているオーナーさん。最近は、一年を通じて、大小さまざまなイベントが開催されるようになりました。 SNSの普及も後押しして、にぎわいが可視化されやすくなった、という背景もあるかもしれません。一方で、イベント疲れを感じている(投資に見合った成果を実感できない)関係者の声は、どうしても埋もれがち。
地方再生、活性化、まちおこし、にぎわい創出 etc…、「地方再生にまつわる施策は、失敗の歴史だった」という視点からまとめられた『
地域再生の失敗学』(飯田泰之ほか、光文社新書)。本書は、地方都市の維持、経済振興のための実効性のある政策を考える上で前提となる現状をわかりやすく整理しています。地域再生に不可欠な地域経済の活性化とは? 経済・財政・コミュニティの関係性を理解して、その成果指標を定義し、共有することの必要性は、誰も異論がないと思います。本書の「当該エリアの平均所得の向上」という定義も、明確でわかりやすい。
誰にとっても良い(反対されない)「地域内の合意」を優先する意思決定プロセスそのものが、他地域との競争環境を無視した活性化施策を導いている、という指摘にも同意される方が多いのではないでしょうか。「もう今まで通りのことはやらない」と強く決意できるかどうか、そこからがスタートのようです。
平日朝8時の熱海の商店街は人通りもまばらでしたが、夕方になると商店街を散策する観光客が数多く見られました。
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