火焔太鼓

火焔太鼓
今日は、節分。天気は快晴。吉田川沿いを平澤(ひらさわ)観音まで歩く。平澤観音のある平澤寺(へいたくじ)では、毎年2月3日に星まつりと節分会、豆まきが行われる。豆まきに飛び入り参加して、豆一袋、お餅一個、それからサイコロキャラメル4個をゲット。豆まきの後は、平澤寺本堂で開催された柳家花緑師匠の独演会を聞く。

演目は『火焔太鼓』、江戸の道具屋の話である。江戸の庶民は引っ越し(宿替え)の際に家財道具は近所の道具屋に入れ、引っ越し先の道具屋から必要な家財を引き出したのだそうだ。だから、当人たちは、最小限の荷物だけを持って新生活を始めた。いさぎのよい江戸っ子らしい。一方、上方落語の演目である『宿替え』では引っ越しにの際、櫓炬燵や漬物石から死んだ婆さんのオマルまで、何から何まで風呂敷に包んで持って行こうとする。あげくのはてには家の敷居も一緒に括っていて、荷車が動かないと笑いを誘う。こちらはいかにもしっかりものの関西人といったところか。

同じ江戸時代でも、上方と江戸では随分と庶民の習慣は違ったわけだ。帰ってから調べてみると、『宿替え』は江戸落語では『粗忽の釘』の名で演じられていて、柳家花緑師匠のおじいさんにあたる5代目柳家小さんの得意演目となっている。今日は節分ということで縁起のいい『火焔太鼓』で笑わせていただいたが、花緑師匠の『粗忽の釘』も聞いてみたい。
火焔太鼓


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海野 尚史 HISASHI UNNO

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