
サンシャインコンベンションセンターTOKYOで開催された印刷・メディア業界のコンベンション「PAGE2011」(主催/JAGAT日本印刷技術協会)に出かけてきた。位置情報サービスを手がけているロケーションバリュー社の代表砂川社長による時間限定クーポンサービス「イマナラ」のビジネススキームのお話や、Paper&Co社が運営するweb本棚サービス「
ブクログ」と個人出版サービス「
パブー」の話など、興味深い事例を実際に運営している方から直接聞くことができて、なかなか有意義な一日。
Paper&Co社の吉田氏の話では、電子書籍は、出版することと、販売することは別。売れそうな企画だけが出版され、編集者によって質が担保され、書店営業の担当者が販売現場を常にチェックしている紙の本と違って、誰もが気軽に出版できる電子書籍は、その存在を知ってもらうことが大事。ということで、プロモーションの重要性を訴えていました。また、在庫経費が小さい電子書籍は「ベストセラーより10年売れ続ける本」という視点が必要のようです。
行き帰りの新幹線の中では、『穂村弘ワンダーランド』(沖積舎/高柳蕗子責任編集)を読む。短歌や詩集も、ベストセラーより10年売れ続ける本がいい。とはいえ、短歌や詩集はこれからも電子書籍ではなく、紙の本で読みたいもの。