出版社ディスカバーさんが佐々木俊尚氏の著書『電子書籍の衝撃』の刊行記念として、4月7日正午から15日正午まで「
デジタルブック版『電子書籍の衝撃』110円販売キャンペーンを行なっているということで、さっそくダウンロードしてみました。
なんといっても「110円」ですからね。これはお買い得です。
実はこのキャンペーンは、twitterのTL上で知りました。
「『電子書籍の衝撃』110円キャンペーン」開始後、ディスカバーのサイトにアクセスが集中(が原因のようです)し、不具合が発生してしまった。
そのことに対するユーザーさんからの厳しい声、ディスカバー・スタッフからの
お詫びと
状況報告、干場社長のメッセージ等がtwitterのTL上に一時流れていて、偶然それを見つけてこのキャンペーンを知ったわけです。
トラブルの発生直後はどんな展開になるのか予測のつかない状況でしたが、ディスカバースタッフや干場社長の誠実で迅速な対応(コメント)、そして著者である佐々木俊尚氏が自らTwitter上で冷静な呼びかけを書き込むなどして、いつしかユーザーもサイトの復旧をやさしく見守るような雰囲気が醸成されていったように思います。
自社の商品やサービスの不具合があっという間に公共の場に広がり、企業の対応の様子まで公開(中継)される時代であることを再認識しました。そしてtwitterの登場で、情報が伝播するスピードはさらに加速しました。同時に、企業の側が誠実に、そして適切な対応に取り組めば、その様子も公開され、その姿勢はユーザーにもストレートに伝わります。
もうひとつディスカバーさんの対応を眺めながら感じたことは、今回は干場社長はじめ、ディスカバーのスタッフのみなさんが、ソーシャルメディアに対するリテラシーが高かったからとれた対応だったのではないかということ。それに著者が佐々木俊尚氏であったこと。そのことはとても重要なポイントだと思います。
今回のキャンペーンの顛末については「
「電子書籍の衝撃」の次の衝撃」というタイトルで、干場社長もご自身のブログに投稿していますので、興味のある方はご覧ください。
結果的には、ディスカバーさんの適切な対応がユーザーさんの理解を得て、(14日の締切を待たなければわかりませんが)ダウンロード数も目標数を超えるのではないかと思います。
…ということを自分のブログに書いているわたしも、ことの顛末を眺めた後にしっかりダウンロードした一人というわけです。
出版各社のネット対応については今月の5日に
マガジン航で
「出版社のネット戦略を取材して」というレポートが報告されています。
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/04/05/publishers_strategy_for_the_net/
それでは、PCとiPhoneで『電子書籍の衝撃』を読み比べてみようと思います。