「2010年代の出版を考える」
2月1日に東京・阿佐ヶ谷ロフトAで開催された出版イベント「2010年代の出版を考える」に行って来ました。出演したのは、フリー編集者の仲俣暁生氏、ブロガー「情報考学」の橋本大也氏、語研(出版営業)の高島利行氏、ポット出版代表/版元ドットコムの沢辺均氏。

数日前には、アップルから噂のタブレット「iPad」が発表されたばかり。これからの出版のあり方や、出版業界に関わるプレーヤーの変化、電子書籍や電子読書の未来を考えるには、とてもよいタイミング。

会場では「Twitter社会論」(洋泉社)を出版してTwitter伝道者になりつつある津田大介氏が公式にtsudaったり、Ustreamとニコニコ動画の生中継が行なわれるなど、運営方法としても2010年代を意識させられるイベントでありました。

デジタル時代の出版業界に関わるプレーヤーの組み合わせと役割は、見直しが始まったばかり。当日会場から「自分たちの仕事(紙媒体の編集や既存の出版流通など)は今後どうなるのか」という質問に、仲俣氏(だったかな)が「これまでも出版界は、写植屋や製版屋を潰してきた」と答える場面もありました。プレーヤーそのものの入退場もありうるでしょう。

2010年は、「中心的なプレーヤーは読者と著者。その他はすべて“エージェント”であることを忘れるべきではない」ということを再確認する一年になりそうです。


「2010年代の出版を考える」関連リンク

・Ustream(当日の様子が視聴できます)
http://www.ustream.tv/recorded/4371842
・「「2010年代の出版を考える」イベントレポート | ポット出版」
http://www.pot.co.jp/news/20100202_145251493916565.html
・「津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ」
http://togetter.com/li/4588
http://togetter.com/li/4599

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