昨年末12月27日に放送された文化系トークラジオLife「文化系大忘年会2009」は分割してポッドキャスト配信されて、ついに二桁のPart.10に。Lifeパーソナリティのみなさんが、それぞれ2009年を振り返っています。
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「文化系大忘年会2009」part10(外伝3)ダウンロード
雑誌をはじめとるす既存メディアと広告の関係の変化、厳しい環境とはいえ0冊にはならない"雑誌"、変化し続ける東京と“変わらなくてもいいじゃん”という地方の怖さなど、パーソナリティのみなさんの個人的体験を背景にしたPart.10の話は、2010年を迎えるにあたってとても示唆に富んだ内容だったと思います。
雑誌や広告業界に身をおく人にとっては、広告の場所に不在だったエディトリアルの機能、メディアと広告の関係変化などの話は、2010年に舵を切る際のヒントになりそうです。
作り手(送り手)の独りよがりでは、メディアが成り立たない時代。最期の一誌に残る雑誌、消える雑誌の境界では、読者の顔が見えるか、コミュニティーを形成できているか、がクライアントからも問われるでしょう。ネットの活用は当たり前として、読者を可視化するリアル(タイム)イベントも増えそうです。
地方に生活する者においては、Part.10の最期に振り返りを語った、東京から関西に拠点を映したチャーリーこと鈴木謙介(関西学院大学社会学部助教)氏の話にリアリティを感じました。
地域を変える力を持つ地元人の「別に変わらなくていいじゃん」「満たされてますけど!?」という姿勢に対する鈴木氏の苛立ちに共感し、ボトムアップで変えていくための地盤作りとして、まずは自分自身がアプローチを変え、地方の人の心に届くしゃべり方を開発する、という鈴木氏の宣言が心強い。
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