昨年に続いて今年で2回目の開催となった「静岡インキュベーションフェスタ2009」にいってきました。SOHOしずおか、CCC(静岡市クリエーター支援センター)静岡市・清水産業・情報プラザに入居されてているSOHO事業者のみなさんと、地域企業との“縁結び”のイベント。

現在のように変化の早い時代は、社内ですべてを解決するのではなく、各分野のプロフェッショナルの方々とプロジェクトを組んで臨む、という方法が有効ではないでしょうか。そして、新しい事業にチャレンジする際には、SOHOしずおかさんや、CCCさん、静岡市・清水産業・情報プラザに入居されているSOHO事業者さんは、地域企業において、身近で頼りになるブレーンであり、パートナーだと思います。

「激動の時代を生き抜く経営者に伝えたいこと〜ボクがライブドアの社長になった理由」というテーマで行なわれたライブドアホールディングス代表平松庚三氏(小僧COM株式会社代表取締役)の熱い基調講演は、それこそ破天荒の試みを成した自信が感じられる力強い講演でした。

“Marketing Yourself”自分自身をマーケティングする、という姿勢のもとで、自分自身が自分のプロダクトマネージャーになり、自分の商品価値をいかに上げるか。

ソニーでも、アメリカン・エキスプレスでも、AOLでも、インテュイットでも、常に“自分が希求するゴールと自分の才能とのギャップ”と闘ってきた平松氏自身の経歴と、60歳を過ぎて富裕層SNS「小僧COM」を創業するまでの道のりは、まさに、平松氏のビジネスマインドの基本にある“Marketing Yourself”の体現にほかなりません。

ライブドア社長をホリエモンから引き継いだ時は、まさに“出会い頭”の出来ごとだったようです。世間は“火中の栗を拾った”とみましたが、平松氏がそれでも社長を引き受けたのは、常に心の準備ができていたこと、そして、それをやれば自分の商品価値が上がる、つまり“自分にとってチャンス”である、と瞬間的に判断したから。そして、結果は正解でした。

いつでも“準備ができている”状態に保つこと、瞬間的に自分の価値を判断できること、そして自分で決めること

この三つは、これから創業を目指す方だけでなく、ビジネスで何かを成したいという方には大切な要素だと思います。

小僧COM」のキャッチコピーによれば、“50,60はハナタレ小僧”そして“30,40はヨチヨチ歩き”だそうです。わたしも、まだまだこれからです。


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