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送迎デッキにあたる屋上広場は、一面が船の甲板をイメージしたウッドデッキ

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日曜日ということでお弁当持参の家族連れやカップルが多い

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向こうに見えるのは赤レンガ倉庫とみなとみらい21地区


日曜日は、横浜の関内に寄ってから「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」へ。

海外旅行といえば今では考えるまでもなく飛行機を連想するけど、船でももちろん行けるわけで、「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」には、出入国ロビーがあり、税関も出入国管理・検疫施設も立派に存在する。

現に1991年3月、ぼく自身も家人と二人でバックパックを背負い、ここ横浜港から上海行きの客船に乗ってヨーロッパを目指した。今では当時の桟橋の面影はなく、2002年に「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」がオープンしている。

横浜港大さん橋国際客船ターミナル
 http://www.osanbashi.com/

「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」の設計では、国際デザインコンペを開催している。そして採用されたのがイギリス在住の建築家アレハンドロ・ザエラ・ポロ氏/ファッシド・ムサヴィ氏の作品。

以前建築雑誌で横浜大さん橋のコンペに関して「国際的には大きな実績のなかった二人の作品の斬新さと、それを可能にしたのがコンピュータの高性能化による構造計算(設計?)云々…」とそんな内容の記事を読んだ記憶がある。

送迎デッキにあたる屋上広場には階段はなく、ウッドデッキと芝生のなだらかなスロープの丘で覆われた印象。新しい横浜である「みなとみらい21地区」と旧横浜を象徴する「外人墓地」や「山下公園」の間に位置し、周囲の環境も含めて開放感と機能性が上手く調和のとれた気持ちのいい場所に仕上がっている。新しい時代の建築表現のひとつの見本のような気がする。

はたして、建築界で「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」はどのような評価なのだろう。

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