ここ数年で、ようやく「本当にやりたいこと、やらなきゃいけないこと」に取り組むことができるようになってきたという『
Baratee』編集長の孕石直樹さん。「下請け仕事ばかりで、おまえはそれでいいのか!」と、40歳を目前にしてもう一人の自分に問い詰められたことがきっかけになって、大きな選択をしたのだそうです。
一つは、デザイン制作会社の社長として、ナショナル企業の広告を手がけて賞を狙い、業界内でのポジションを高めていくのか、それとも、自分たちの媒体を作って自社発信をしていくのか。その時に孕石さんは後者を選択し、カッコイイ大人のための雑誌『Baratee』の誕生へと繋がっていったのだそうです。
「はたして自分は今のままでいいのだろうか?」と問いかける自分は、誰の中にもいるのではないかと思います。自分自身にそのような問いかけがされた時、素直に反応すればいいか、というと、現実はそう単純ではありません。
少なくとも、今目の前に自分のやるべき仕事があることのありがたさや、今の自分を必要としてくれる人のいることの幸せ、を理解できていること。そして、それらを捨てる覚悟を持てる人、捨てられる時だけが、新しいことへ一歩踏み出すことができるのではないかと思います。もちろん、それらを犠牲にしたからといって、自分の望むものを手にすることが保証されたわけではありません。あくまで、スタートラインに立つことだけ。
『Baratee』編集長・孕石直樹さんのインタビューノート第2回では、40歳を前にしてそのような決断をして、雑誌『Baratee』を育てた孕石さんの当時の心境などをお話ししていただきました。
・『Baratee』編集長・孕石直樹さんインタビューノート第2回
http://interview.eshizuoka.jp/e1706562.html
・『Baratee』編集長・孕石直樹さんインタビューノート第1回
http://interview.eshizuoka.jp/e1701345.html