7月3日から今日までの3日間にわたって開催された「リノベーションスクール@浜松」を見学させていただきました。リノベーションスクールは、遊休化した不動産の空間資源をリノベーションすることで、まちや地域の経営課題を解決する取り組み。補助金に頼らない民間主導の新しいまちづくりの活動です。民間の空きビル、空き店舗、空き家、空き地を活用した小さなリノベーションプロジェクトから、公園や道路、学校、公民館などの公共施設を活用する大きなリノベーションプロジェクトまで、対象はさまざま。北九州市小倉の事例をご覧いただくと、イメージがつかみやすいかもしれません。

 ・リノベーションスクール@北九州
 http://kitakyu.renovationschool.net/


「リノベーションスクール@浜松」には、地元の不動産オーナーや銀行員、建築家、学生など、約30名が参加。対象案件は、浜松市中区の繁華街にほど近い肴町と田町の3件のビル。参加者は3チームに分かれて、3つのビルのリノペプランを、各チームごとに知恵を絞って考えるというもの。プログラムディレクターの嶋田洋平氏を進行役に、メゾン青樹代表の青木純さん、建築士の宮崎晃吉さん、そしてグリーンズの小野裕之さんがユニットマスターとして各チームをサポート。最終日の今日は、3日間のリノベーションスクールの成果を発表する公開プレゼンが行われました。公開プレゼンの様子はYouTubeにアップされているようですので、興味のある方はチェックしてみてください。

 女性の手づくり作家さんを支援するシェアアトリエ案、学生が街と暮らす学生のためのシェアハウス案、ライブハウスに出演するミュージシャンがリラックスできるカフェ案など、いずれも収支計画まで考えられていて、実現可能性が高いように感じました。これからのまちづくりは、このような小さな活動が大きな力をもつのかもしれません。そんな予感を感じた「リノベーションスクール@浜松」でした。

リノベーションスクール@浜松



・静岡市主催「静岡市っていいとこ座談会」開催!
 http://schnavi.eshizuoka.jp/e1510294.html


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