ゲストハウス“Nui”と”nedoco”

先日見たイタリア映画「はじまりは5つ星ホテルから」(@静岡シネギャラリー)は、実在する“ラグジュアリー”な5つ星ホテル(フランス、イタリア、スイス、モロッコ等)が舞台。主人公の女性の仕事は、高級ホテルのサービスをチェックする"覆面調査員”。普段は見ることのできない、というか、職業として存在することも知らなかった高級ホテル専門の覆面調査員が、ホテルのどんなところを、どんな方法で、どれだけ厳しく審査しているのか、その裏側を垣間みることができて、なかなか興味深い内容でした。

5つ星ホテルの対極といえば、アメニティもサービスも極力省いた素泊まり宿のホステルやゲストハウス。そして、私が利用する機会があるのは後者。最近は、古い和風建築やオフィスビルなどをリフォームした、イマドキのカフェ風デザインのゲストハウスも増えていて、(清潔でさえあれば、設備は気にしないので)時々利用することがあります。設備やサービスを競うわけではないゲストハウスの善し悪しを左右するのは、オーナーやスタッフの人柄だと思いますが、最近登場している新しいゲストハウスは総じてスタッフも若く、接客もこなれていて、居心地も悪くない。

上の写真は、この冬に利用した東京・蔵前のゲストハウスNui.(正確にはホステル)。江戸時代から続く玩具店の倉庫をリノベーションした施設で、客の過半数が海外からの旅行者でした。スタッフは20代後半から30歳ほどの若いメンバーが中心で、接客も気持ちよいものでした。残念だったことは、宿泊した部屋のコンセントが1個しかなかったことと、朝食サービスが朝9時からと遅く、楽しみにしていた焼きたてパンを食べられなかったこと。この2点を減点して、ゲストハウスとしては3つ星…かな。

そんなこともあり、富士山世界遺産登録効果で観光客の誘客を見込む静岡市にも、ホテルや旅館だけでなく、海外からの旅行者や若者向けのゲストハウスがあってもいいのでは、と関心をもっていたところ、先週インタビューノートの取材でお話をお聞きしたwebマガジン「シズオカオーケストラ」を運営する井上泉さんが、「ふじのくに⇄せかい演劇祭」開催にあわせて、期間限定のゲストハウス”nedoco”をオープンすると教えてくれました。ゲストハウス”nedoco”は、日帰りではなく、宿泊して演劇祭も静岡も満喫していただこうという企画。まだ若干名は予約できるようです。

参加宿泊施設には、”おとうけいさん”と親しまれているお寺「洞慶院」も。座禅体験もあり!

  ・ゲストハウス”nedoco”プロジェクトは、こちらへ↓↓
   http://shizuoka-orchestra.com/himitsu/spac2014/
ゲストハウス“Nui”と”nedoco”





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