人間密着ドキュメンタリー番組
「情熱大陸」に、ナガオカケンメイ氏が出演していました。
「D&DEPARTMENT PROJECT」「60 VISION」「NIPPON VISION」など、デザインしないデザイン活動に取り組んでいるナガオカケンメイ氏の、日常の様子が少し垣間みられて、興味深かったです。
ナガオカ氏のデスクまわりは案外と雑然としているな…、とか、毎日スタッフ全員で朝礼をやっているんだ…、とか、クルマはM社製なんだ…、とか、テレビというメディアはそんな些細なことが映ってしまう。そこがテレビの面白さでもあります。
番組の中でナガオカケンメイ氏の活動について、グラフィックデザイナーの
佐藤卓氏がこんなコメントをしていました……▼「彼の活動は、デザインをしないで、
デザインの領域を広げている」
▼デザインリサイクルショップ「D&DEPARTMENT PROJECT」
http://www.d-department.jp/
▼ロングライフ 「60 VISION」
http://web.d-department.jp/project/60vision/index.html
▼NIPPON VISION
http://k.d.cbz.jp/t/wn2n/70n17rx0bdytk7y5w0
これらの活動を俯瞰してみると、
・デザインの流通
・デザインの復権
・デザインの発見
に関わる仕事で、デザイナーなのに確かにデザインを“生産”していませんね。
ナガオカケンメイ氏の活動を
出版や建築、ファッション、街づくりetc、
いろいろなものに置き換えてみると
そこにも、流通・復権・発見できるものが
見つかるかもしれないなぁ、
と番組を見ながら感じました。
ナガオカケンメイ氏の活動の中で
わたしが最もステキだと感じた取り組みが
▼リサイクル・ショッピングバッグ
http://web.d-department.jp/project/recycle_bag/index.html
です。
誰でも参加できて、コストがかからず、今日から始められる、
家の中を気持ちよく整理できて、ちょっと気持ちも満たされる…、
そんな要素をこれほどシンプルな取り組みで
実現したアイデアに脱帽です。
少し前、あるブランドのエコバックに客が殺到したニュースがありましたが、
うっかりしているとエコバックさえも消費活動に組み込まれてしまう…、
エコバック活動には共感しますが、
わざわざ“エコバック”という名のバッグを購入しなくても
家の中で眠っているバッグにガムテープを貼って
エコバックに再生してしまう、
しかも、それがカッコ良く見えてしまう、
それこそデザインの力の有効活用であると気づきます。
この活動を模倣するお店が
どんどん増えて欲しいものです。