未開の地
先週の金曜日に開催したNPOふじのくに情報ネットワーク機構(FINO)定例会の記念撮影である。慰労会でも温泉旅行でもなく、メンバーはそれぞれの会社できちんと仕事をこなしてから職場を後にし、夕方、天神の湯(静岡市)に集合したのだ。

理事長であるわたしのリーダーシップに疑問を抱いた事務局のみなさんが、会員が一緒に温泉で汗を流し裸の付き合いをしてから議事に入れば、より活発な議論を促進できるのではないかと、粋な企画を考えてくれたのである。事務局の狙いは的中し、議論が盛り上がったことは写真の表情をみればおわかりいただけると思う。各社からは今回初参加という若手メンバーもいて、新鮮な定例会となった。事務局のみなさん、おつかれさまでした。

この日の議題は、FST秋野さんによる「富士通のソーシャルクラウドの取り組み」、ジャストプレーヤー滝社長による「HTML5によるビジネスの可能性」、ハンズ長田社長による「Googleとのつき合い方」など。曲金の天神の湯で、浴衣を着てくつろいだ地域IT企業の面々ではあるが、話の内容はグローバルなのである。みなさんのお話を聞きながら、環境の変化に目を凝らし耳を澄ませば、目の前に未開の地が広がっていることを実感した夜となった。

会場を出ると、外は随分と涼しく感じられた。電車で帰るのは止めにして、王若琳の「 Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」を聴きながら歩いて帰ることにした。そういえば、英語と中国語で歌う王若琳が、最近、日本語も勉強しているという記事を少し前に目にした。王若琳もきっと、自らの未開の地をめざしているのだろう。そろそろ来日?…楽しみである。

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