読者・ユーザーが求めているもの
夏休みも終わり、今日から9月。土曜日ということで出社はしませんでしたが、かわりに静岡県立大学大学院主催の社会人学習講座に出席。ビッグデータ分析について一日勉強してきました。夏休みの宿題として、7月に出版された『ビッグデータの衝撃』(城田真琴著、東洋経済新報社)を旅行中に読んではおきましたが、分散コンピューティングやHadoop、クラスタ分析、協調フィルタリングなど、今日あらためて説明を受けて、ようやくほんのすこしだけそれらがつながりました。

上の画像は、実際に講義の演習で、Twitterから最新ツィートを抽出したときの画面。昼時だったこともあり、ランチのことや、雨振り(関東は雨だったそう)だから午後は何して過ごそう、とか、1秒間に数十のつぶやきが次々と流れてくる。サンプルをピックアップして分析するのではなく、どうすればこれらのツィートをまるごと分析できるのか、というのが今日のテーマ。

弊社ではwomo編集部などが読者アンケートや座談会などを開いて読者の声を紙面に活かすように努めています。これからもアンケートや座談会は重要なものとして実施していきますが、アンケートや座談会でわかることは読者のほんの一部にすぎませんし、その限界を感じることも多い。自分を振り返ってみても、アンケートなどは、見栄をはったり、無難な回答をしがちですし。それに誰だって、自分のことで本人が自覚できていることは、ほんの一部なんじゃないでしょうか。そんなこともあって、行動履歴をまるごと分析して、そこから現れる特徴の中に、客観的にその人のことをよく表している要素が見つかるんじゃないか、そんな気がしています。いずれにしても、大量のデータをまるごとぜんぶ分析する環境は整ったようです。そこからどんな価値を引き出し、読者やユーザーのみなさま、そしてお客様にフィードバックしていくのか、考えてみたいと思います。


同じカテゴリー(しずおかオンライン)の記事

海野 尚史 HISASHI UNNO

アーカイブ