聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築』(松隈章著、コロナ・ブックス)を読んで、いつか実物をみたいと思っていた住宅「聴竹居(ちょうちくきょ)」。先日ようやく訪ねることができました。その日は雑誌の取材が入っていて内部は見学できませんでしたが、幸いなことに、取材の立ち会いで現地に来ていた「聴竹居」の所有者・竹中工務店の広報部のH氏と聴竹居倶楽部事務局長のT氏から、いろいろとお話を聞かせていただきました。

「聴竹居」は、京都府大山崎町の天王山の麓に、建築家・藤井厚二が今から約90年前(1928年)に建てた5回目の自邸。庭に面した窓ガラスの桟が洒落た縁側(サンルーム)はゆったりとしていて、とても心地よさそうでした。「家は一度建てると二度目を建てたくなる」とよく聞きますが、人生で5回も自邸を建てた人はなかなかいないと思います。環境共生住宅の先駆けといわれ、「日本の気候・風土にあった日本人の身体に適した住宅」を追い求めた建築家の自邸。今年になって国の重要文化財に指定されたことで、取材や見学者も大変多いそうです。今度は予約して、内部も見学したいと思います。

日本の気候・風土にあった日本人の身体に適した住宅。





日本の気候・風土にあった日本人の身体に適した住宅。



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