「日本版DMO」という言葉を聞く機会が増えました。先日も静岡経済研究所主催で「観光新潮流 DMOへの期待」というテーマの話がありました。「DOM」とは、「Destination Management/Marketing Organization」 の略。2015年11月に観光庁が打ち出した新しい観光地域づくり組織を指す言葉です。

官民連携の観光推進組織ですが、従来の観光協会との一番の違いは、“地域経済が広く潤うこと”をはっきりと打ち出していること。特徴としては、地域の観光マーケティング機能を義務づけていること。イメージとしては、民間発想よりの観光版農商工連携?

行政や観光協会がこれまで把握できていなかった、「来訪者の消費額調査」「来訪者の満足度調査」「来訪者のリピーター率調査」などが必須事項。それらの調査により、地域に「どんな人が」「どんな人と」「どこから」「何回」来ているのか、「何にいくらお金を使ったか」…などがわかります。

地域の観光客の実態とニーズを計数で把握できることは、効果の期待できる地域観光振興策を実行するうえで、大きな一歩。これまでそのような観光客の基礎データがなかったことが不思議でもありますが、まずは今年度から、各DMO団体からどのような調査結果が報告されるのか…注目したいと思います。

現在、静岡県内で登録されている組織は以下の通り(2016年6月22日現在)
・静岡県中部・志太榛原地域連携DMO(県中部5市2町)
・伊豆市産業振興協議会(伊豆市)
・静岡ツーリズムビューロー(静岡県全域)
・浜松・浜名湖地域DMO(浜松市・湖西市)
・美しい伊豆創造センター(伊豆半島13市町)


下記は観光庁のHPで掲載されている日本版DMOの役割を表した図観光庁HP
静岡県には「どんな人が」「どんな人と」「どこから」来ているのか…。



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静岡県には「どんな人が」「どんな人と」「どこから」来ているのか…。



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