イタリアの5つ星ホテルや絶景レストランを取材する仕事を依頼され、イタリア縦断の旅に出た英国人中年男性二人組のロードムービー『イタリアは呼んでいる』(@静岡シネ・ギャラリー)。この映画を観て「そうだ イタリア、行こう」と一瞬でも思ったのは、わたしだけではなかったと思います。「実は、イタリアの観光プロモーション映画…でした」といわれても、すこしも疑いません。実際は、英国のテレビ番組のスピンアウト映画のようです。
 
 主人公のスティーブ・クーガンとロブ・ブライドンが、北イタリアのピエモンテから南のカプリ島までの道中に立ち寄るレストランの料理の一品一品が、そして宿泊するホテルのインテリアや窓から見える風景が、行く先々で華麗に変化して、まるで玉手箱のよう。南北に伸びる地形が、イタリアの多様な食と景観を形作っているのだとすれば、日本の地形も負けていません。次作は、日本政府観光局の予算を使ってでもスティーブとロブを日本に招待して、北海道から沖縄までドライブしてもらってはいかがでしょうか。ミニ・クーパーの変わりに日本独自規格の軽自動車…、たとえばHONDA S660あたりを提供して。ロブには、事前に日本映画も勉強してもらい、ヒュー・グラントやマーロン・ブランドの変わりに、寅さんや健さん、笠智衆などのモノマネも期待したい。

 今日から東京・ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2015」(主催:公益社団法人 日本観光振興協会/一般社団法人日本旅行業協会)に、しずおかオンラインも出展します。フリーWi-Fiを活用して市町の観光・防災情報を訪日観光客向けに五カ国語で配信するサービスを紹介します。外国人観光客が情報収集に使用しているスマートフォンを活用した観光サイトです。「ツーリズムEXPOジャパン」におでかけの予定がありましたら、ぜひ、しずおかオンラインのブースにもお立ち寄りください。

「イタリアは呼んでいる」、日本も…。





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