CES(消費者向けテクノロジートレードショー)会場のセンターホール前で、夜空を指差しながら群衆がざわついている。月(写真左下の黄色い点)のあたりを見上げると、未確認飛行物体(UFO)が浮かんでいた。

こんな人気の多いところに現れるとは、なんと勇気がある…、じゃなくて、なんと不注意な未確認飛行物体だろうと思ったのだが、5分後にはぼくの目の前に、その飛行物体を操っている青年が現れて一件落着。
CESの会場にはソニーやサムソンなどの大手企業からベンチャー企業まで出展していて、さまざまな新製品を見ましたが、この日一番印象に残ったのは、この青年が会場の外で操作していた飛行物体。
インド映画『きっとうまくいく』の中で自殺してしまったジョイ・ロボが卒業制作で作った飛行物体とそっくりだったこともあるけど、それよりも、操作していた青年の、好きが高じて、とうとう自分で作ってしまいました的な自信に満ちた表情が印象に強い。モノかサービスかとか、規模の大小などにかかわらず、自分がつくりたいものは、個人の思いの強さから産まれていくんだなぁ、と、そんな現場を体験できたことが今日の大きな収穫。