今日は毎月開催している社内勉強会の開催日。帰社してまっすぐに勉強会の行われている会議室に向かいドアを開けた瞬間に、最後のプレゼンが終了した拍手の音。…間に合わなかった…。

今月のテーマは「広告」。この大きなテーマについて、プレゼンターは今年の新卒入社組のOさんとK君、そして1年先輩Oさんの若手3名。さて、どんなプレゼンになるのか。少しの不安と大きな期待を抱いていたのですが、会場の拍手の音を聞いて、3人とも上手くプレゼンができたことを確信できました。

参加していた先輩社員達の表情からも、若手達のプレゼンの内容が予想以上の出来だったことが読み取れました。でも、きっと今日のプレゼンで一番充実していたのは、OさんとK君、先輩のOさんの3名に間違いありませんね。

プレゼンというアウトプットの場をよりよいものにするために、必要なスキルもあるのでしょうが、まずはインプットにどれだけ手間ひまをかけたか、が重要。どんな仕事にも共通しますが、事前準備が仕事の質を左右します。その意味でも、今日のプレゼンに向けて、若手3名が一生懸命に準備して今日の勉強会の場を迎えたことが伝わってきます。

もうひとつ、昨日話を聞いたさとなお氏(今週だけで7本の講演をこなすとか)がプレゼンを上手くなるコツとして、数をこなすこと、とも話していました。インプットとアウトプットと場数。Oさん、K君、先輩のOさんはいい経験ができたのでは。

今日は残念ながらわたしは参加できませんでしたが、次回の勉強会は必ず参加します。
研修委員会のみなさんへ、来月の予定を早めに立ててくださいね。よろしくお願いします(笑)。



今日は久しぶりのアカデミーヒルズ。『明日の広告』(アスキー新書)の著者さとなお氏が、「ソーシャルメディア時代のコミュニケーション」と題してご登壇。 ソーシャルメディア時代の企業と顧客の関係というこれからますます重要になるテーマについて、さとなお氏自身の考えを直接聞いてみたいと思い出かけてきました。もうひとつ、さとなお氏がどんなプレゼンテーションをするのか、にも興味がありました。

AIDMA→AISASを経ての、共感を背景にした新生活者消費行動モデル「SIPS」の話がキモだったのですが、「SIPS」については近々正式にリリースがあるといういうことで、それまではツイート禁止令が出ましたので、ここでは触れません(笑)。

ポイントは「ソーシャルメディア」の登場により、企業と顧客の関係にどんな変化が、どれほど大きく起きつつあるか、というお話。その一方で、さとなおさんが所属する大手広告代理店D社においても、「ソーシャルメディアはお金にならない」という現実もあり、社内でのソーシャルメディアに対する反応はイマイチ、みんな勉強をしていない、という話が興味深い。これは日本を代表するD社に限らず、旧来の広告代理店やメディア業界においては共通の課題ではないかと思われます。残念ながら、弊社においても…。

旧来のマスメディアや広告代理店の動きの鈍さに対して、「生活者がそこ(ソーシャルメディア)にいる」限り企業は無視できないということで、最近ではクライアントの担当者の方が勉強熱心のようです。

今日のお話では、ソーシャルメディアについていえることは、透明性(隠すことがリスクになる)、社会貢献が問われる、生活者の本音に対する傾聴…が大事になる。さらにツイッターにおいては、単なる情報はもちろんのこと、共感されない情報は価値を持たない。一方で「価値+共感」を持つ情報は、たとえフォロワー数が少ない人からも人づてに勝手に流れていく。「人というフィルター」を通じて「価値と共感を綴った情報」は伝播していく。

大勢の人にモテようとするのではなく、ひとりの人に愛される(コミュニケーションを大事にする)ことを目指す…ことが大切というさとなおさんのお話は、とてもわかりやすいものでした。ブランドストーリーを持つこと、みんなに好かれようとしないこと、顧客を裏切らないこと、目線をユーザーより下げること。

簡単なようですが、実際に徹底することは難しいことばかり。さらに、情報発信の主導権は、明らかに生活者に手渡されたということがよくわかりました。

つい先日までは、メディアを通じて情報を知り、口コミサイトなどで評判を確かめていたのに、今では、先にソーシャルメディアなどで評判を伝え聞いて、その後で検索やメディアを通じて確かめる…そんな時代に突入しています。検索エンジンも新聞や雑誌も、興味関心を醸成する役割から、情報の確認のための利用に移りつつある。

そういえば、自分自身もツイッター等を始めてから、検索エンジンに頼る回数が随分と減った気がするなぁ。それに、ひとりの人に愛される、愛され続けることの大切さとコミュニケーションがいかに必要かも、最近ようやくわかりかけてきた…?(笑)



若い創業者

夕方から、ある若い起業家の方と会食。彼は、新卒入社後約3年間勤めていた某大手企業を辞めて、昨年独立したばかり。会社を辞める頃にお会いして話をしたまま約1年が過ぎ、つい最近、たまたま知り合いの事務所で彼とばったり再会。そして「久しぶりに話をしたいね、様子を聞かせて」ということになり、今日を迎えたわけです。

3年でよく会社を辞めたね(彼の勤めていた会社は優良企業というだけでなく、若者にとても人気の企業でしたから)というこちらの質問に対する彼の回答は、「それ以上勤めると、ズルズルと居続けてしまいそうだったから」とのこと。仕事も恋愛(?)も状況を変えるには、大変な勇気がいるもの。大別すれば、ここぞという時にリスクを取れる人と取れない人に分けることもできるのかもしれません。

独立してからの1年間は、商品企画、仕入れ先開拓、顧客開拓、日々の経理業務からホームページの制作まで、全部彼ひとりでやっている。「本当に全部自分でやっているんですよ。今日も自転車で営業先を回ってきたところです」と語る彼の表情には、若干の疲れと充実感が感じられました。

彼からは、私が創業した頃の話なども聞かれ、久しぶりに自分が独立した頃のことを思い出しました。自分の創業したころの話は、自分自身にとってはただの昔話。滅多に振り返ることもないのですが、そんな話をとても喜んで聞いてくれる若者がいることに、逆に私自身が新鮮な気持ちになりました。

こうしてふたりで会って話をする機会をもてたことにも感謝してくれたのですが、それはこちらもまったく同じ気持ち。彼の事業は、枝葉についてはまだまだ紆余曲折することもあるのでしょうが、幹の部分についてはしっかりとした理念をもっているようでしたので、きっと大丈夫。後は彼自身の頑張り次第。静岡の若い世代の方に、ぜひ成功して欲しいと思います。


今日は、午前から夕方まで「静大就職際」に参加。これから就職活動を始める3年生にむけて、しずおかオンライングループの会社説明をさせていただきました。静大OBで今年の4月に入社したK君とわたしの二人で、1回35分のプレゼンテーションを全部で6回実施。今年の就活生は大手企業志向、安定志向と聞いていましたので、どれほどの学生さんが集まってくれるのか心配もしましたが、おかげさまで予想以上の数の学生さんにお会いできました。数ある企業の中からしずおかオンライングループの話を聞きにきてくれたみなさん、ありがとうございました。

今日プレゼンテーションしてみての感想ですが、しずおかオンライングループの概要や事業内容、これから将来に向けての方向性、新しい仲間に期待する人材像など、35分という限られた時間で伝えるのは本当に難しいですね。

出版社として創業したしずおかオンラインですが、今ではフリーマガジンやウェブ、モバイル・スマートフォン、口コミサイトの運営、デジタルサイネージへのコンテンツ提供など、運営するメディアのカタチは多様化し、変化のスピードは早くなっています。

一貫しているのは、しずおかオンライングループの目的は「地域に根ざした情報を、求める人に、求められるカタチで提供すること」という理念の追求であり、その先に地域の活性化や魅力ある地域づくりに貢献できるはず、という思いです。…それら一番大切なことを、みなさんにしっかりとお伝えしたい。

きっと会場にきてくれたみなさんも、まだまだ知りたいこと、聞いてみたいことがたくさんあったのではないかと思います。

年明けからガイダンスや会社説明会などを開催しますが、その前にもっと話を聞いてみたい、先輩社員と直接話してみたいという方は、気軽にお問い合わせください。可能な限り対応していきたいと思います。みなさん同様、わたしたちもみなさんのことをもっと知りたいと考えています。


夜は、今年の4月入社の新卒メンバーとの恒例の読書会を開催。今月の課題は、各自が最近読んで興味をもった本の紹介。3人が取り上げた本を紹介すると、K君は『くさいはうまい』(小泉武夫著、文春文庫)、Oさんは『コンサルタントの質問力』(野口吉昭著、PHPビジネス新書)、Nさんは『スティーブ・ジョブズの流儀』(リーアンダー・ケイニー著、ランダムハウス講談社)。

毎回読書会で感じるのは、その本を読んだきっかけや、読んでみての感想などを話しあうことで、それぞれの興味関心のあり方や、嗜好、いまの状況などが伝わるものだな、ということ。私が取り上げたのは、昨日アップストアで発売されたことをツイッターで知り、夜中に購入してみた『ブックビジネス2.0』の電子書籍版。12月の課題図書としてみんなで読むことにしました。3人がどんな感想を持ち寄るのか、いまから楽しみです。

今日お会いした学生さんが入社するのは2012年。そのころには、しずおかオンラインでも電子書籍を紙の本と同じように、きっと普通に出版しているのではないかと思います。今は、とても刺激的で可能性が多い時代ですね。



今日は静岡市美術館で開催されたセミナー「ピーター・バラカンの音を見る。アートを聴く」に出かけてきた。第1回目の「音楽が生まれるときースタッフ・ベンダ・ビリリとともに」は抽選で外れてしまったのですが、今回は運良く当選。今回のゲストは、藤枝市出身の脳研究家で、私自身は糸井重里氏との共著『海馬ー脳は疲れない』で知った池谷裕二さんでした。テーマは、「脳が感動するとき」。

好きな音楽を聴いたり、リズムに乗って自然と体が動いてしまうとき、脳の中では何が起きているのか、音楽の好き・嫌いとは脳的(?)にはどう説明できるのだろう…そんな素朴な疑問をもって出かけてきました。

多くの人が心地いいと感じるリスムは身体的な影響が大きいという話や、幼少期の出来事が嫌いな音や色などを作ることがある、という話はとても興味深いものでした。テンポであれば、心拍数や歩く速度に近いほど心地いい。また、好きになる要素の中には、先天的なものや身体的なものに加えて、学習することで満たされる知的要素も大きいようです。

好きなものを増やして人生を楽しもうと思ったら、もっと学べ、ということかもしれませんね。

昨日は、浜松支社のKさんの結婚式に出席。浜松の結婚式では、浜松まつりの練りが披露されると聞いていましたが、期待通り昨日も新郎新婦の隣組?のみなさんが練りを披露してくれました。わたしは初体験でしたが、あのラッパの音が1日経った今でも頭の中をぐるぐる回っている(笑)。単純な旋律ですが、力強く繰り返されるラッパの音を聞きながら、Dr.ジョンの「アイコ・アイコ」を連想してしまいました。音楽的にはまったく関係ないのでしょうが、セカンド・ラインのビートにのっている気分に近い。

ラッパの音を聞くと(中には、「浜松まつり」という言葉を聞いただけで?)体が反応すると話す浜松出身のみなさんの気持ちが、ほんの少しですが理解できたような気がします。あのラッパの音を聞いているときの僕の脳は、確かに感動状態だった。クセになりそうな、心地いい体験でした。

浜松での結婚式は、とても楽しい式でした。Kさん、本当におめでとう。男前のご主人とお幸せに。

冒頭で触れました「音楽が生まれるときースタッフ・ベンダ・ビリリとともに」の映画「ベンダ・ビリリ」は、静岡市のシネ・ギャラリーで今月26日(金)まで上映しています。




『静岡ジモトリップ』
■価格:980円

■版型:AB判 116ページ

■発行日:2010年11月12日発売

■販売:静岡県内主要書店・コンビニにて販売
■発行:しずおかオンライン






[お知らせ]静岡県内の「ちょっと近場でいいところ」を紹介する、静岡県内限定のガイド本が本日発行となりました。静岡人による静岡人のための、週末ちょい遊びスポット450箇所を掲載しています。ご近所感覚で遊べる、食べる、買うスポットを中心に、地元に住む人しか知らない・行かない通な店まで、とことん地元を掘り下げて紹介しています。

しずおかオンラインでは、これまでも数多くの静岡県内のガイドブックを手がけてきましたが、『静岡ジモトリップ』ほど地元目線に徹した本ははじめて。わたし自身も一読者として大いに活用したいと、いまから楽しみです。

内容は、静岡エリアはもちろんのこと、藤枝・焼津、浜松、掛川・袋井・磐田、富士・富士宮、沼津・三島・御殿場の各エリアまで、超地元ネタ満載。K-MIXパーソナリティの宮本淳子さんや高原由香子さんも、それぞれ浜松市鴨江地域や富士市岳南鉄道沿線を取材レポートしてくれています。こちらもお楽しみに。

静岡県内の書店・コンビニで販売していますので、店頭で見かけましたらぜひ手に取ってみてください。



ブログを見る時の楽しみのひとつが写真、というのはわたしだけではないと思います。eしずおかブログでも、アクセス上位の、人気の高いブロガーさんは、上手に写真で見せている方が多いですね。

11月30日(火)開催予定の「ビジネスブログ講座」(eしずおかブログ主催)では、「コンパクトカメラでプロカメラマンのように写真を撮る!」をテーマに、初級者向けの写真撮影テクニックを学びます。

最近のデジカメでは、プロ顔負けの写真が撮れるほど、機能は充実しています。問題は、その機能を使いこなすこと。今回は、コンパクトデジカメを使った実践的なテクニックの習得を目指します。この機会に、お持ちのカメラを使いこなしてみたい、基本を学んでおきたいという方におすすめの講座です。

(ここからは講座のご案内です)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

普段みなさんが使用しているデジカメで、ウェブに映える写真を撮るコツを、プロカメラマンが実践的にお教えします。

「ブログに写真をアップしたいけれど、思うような写真が撮れない」
「店の商品を撮影したものの、構図やピントがイマイチ」
こんな悩みをお持ちの方に、おすすめです!

講座で使用するのは、あなたが実際に使っているコンパクトデジカメ。
カメラをお持ちいただき、会場で実際に撮影を行いながら、
効果的な光の使い方や構図の工夫などをわかりやすく解説します。
また、あなたの撮影した写真を事前に送っていただき、
それに対して講師がアドバイスをするコーナーも設けます。

思うような写真が撮れると楽しい!
ブログに写真をアップするのが楽しくなる!
ブログの印象も変わる!

本を見てもわからない撮影のコツやポイントをお教えします。
カメラ初級者の方にこそ受講いただきたい内容です。

★講師★ カメラマン 森島吉直(株式会社しずおかオンライン)
フリーマガジン「womo(ウーモ)」、ウェブサイト「もしもしグルメ」、
住宅情報誌「家を建てるときに読む本」などの撮影を手がけています。

★講座内容★
・参加者の自己紹介、ブログ紹介
・参加者による撮影の実践(屋内での商品撮影です)
・構図や光に関する基本講義
・参加者が撮影した写真に対するアドバイス
・再び、参加者による撮影とまとめ

------------------★ ブ ロ グ 講 座 ご 案 内 ★-----------------

■内容    デジカメのカンタン撮影術
       「コンパクトカメラでプロカメラマンのように写真を撮る!」
■日時    平成22年11月30日(火) 14:00-16:00
■場所    株式会社しずおかオンライン 3F会議室
       静岡市葵区追手町3-11 静岡信用日生ビル  
■料金    受講料3,000円 ※当日、会場にて回収させていただきます(現金のみ)
■定員    最大15名(最少催行人数5名)
■申込締切  11月24日(木)17時まで
■お問合せ  電話 054-275-3330 ブログ講座担当係まで

------------------★ お 申 込 み は こ ち ら ★-----------------

下記の必要事項をコピーしてメール本文に貼り、
こちらのアドレスまでお送りください。

【お送り先アドレス】
yagi@esz.co.jp

【メールの件名】
11月30日ブログ講座参加申し込み

【必要事項】
■ご指名(よみがな)
■領収書の宛名 ※ご記入のない場合、ご氏名にて作成いたします
■連絡先メールアドレスおよび電話番号
■運営ブログURL
■ご使用のコンパクトデジカメのメーカーと機種(おわかりになれば)
■写真・撮影に関して困っていること、聞きたいこと
■メールに、写真データを添付してお送りください。
 点数は2~3点、写真サイズは自由です。 
 当日、講師によるアドバイスをいたしますので、「どうもうまく撮れない」
「具体的な撮影方法を知りたい」という写真がベストです。
 お送りいただいた写真は会場のスクリーンに映しますのでご了承ください。
 また、メール1通につき、添付データの容量は8メガ以下としてください。
 複数の写真を、何通かに分けて送っていただいても結構です。



10月31日に静岡市静岡音楽館AOIで開催した「womo静岡ウェディングカフェ」の来場者アンケートがまとまりました。出展していただいた企業様、そしてご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

毎回イベント開催時は、会場が賑わうほどお客さまが来てくれるかな、とか、挙式を控えているみなさまに有益な情報提供や、行ってよかったと思える体験をしていただけるかな…などなど、期待と不安があります。来場者アンケート結果を見るまでは、ちょっと心配…。


ということで、今日は10月31日に開催した「womo静岡ウェディングカフェ」アンケート集計結果のご報告です。

当日来場してくれたみなさまの概要は ↓

 ・来場者総数 151名
  カップルでの参加 51組
 ・来場者平均年齢 男性30歳、女性28.6歳
  25歳から30歳の方が約6割
 ・挙式予定あり37%、未婚者48%、既婚者15%
  (既婚者と回答した方は、付き添いで来た友人が多いのでは)

各種体験では、ドレス試着やハンドマッサージ体験が人気。
また一度に、気になる式場やドレス、引き出物、紹介状のサンプル、エンゲージ・マリッジリングなどの情報を見たり、入手できることも「womo静岡ウェディングカフェ」が喜ばれている理由にあがっていました。

来場者の中で、すでに式場が決まっている方の式場を決めた理由については

 1位 式場の雰囲気
 2位 プランナーさんが良かった
 3位 スタッフの対応

…と、思いのほか式場スタッフの対応が決め手になっていることも、アンケート結果から浮かび上がりました。
式に招待した大切なお客さまを気持ちよく迎えてくれるスタッフがいる式場がやっぱり安心…という気持ちが伝わってきます。

他にも「womo静岡ウェディングカフェ」で入手したい情報や、今後のイベントへの期待・要望などもたくさんいただきました。

次回「womo静岡ウェディングカフェ」は、新年早々1月に静岡市と浜松市の2会場で開催予定。さらに魅力的なイベントになるようwomoスタッフ一同で取り組みますのでご期待ください。




以前このブログでもエントリーした、ドイツ在住の日本人作家・多和田葉子氏が一時帰国。長泉町のIZU PHOTO MUSIUMで開催中の木村友紀「無題」のトークイベントにゲスト参加すると聞いて、でかけてきた。念願だった多和田葉子氏の詩の朗読も行なうという。

イベント開催時間より少し前に会場に到着。今日のイベントの主役である現代美術作家・木村友紀作品展を見る。木村さんの作品を見るのは、今回が初めて。海外旅行先の蚤の市等で手に入れた写真などを素材に、写真を平面のまま、額に入れたまま見せるのではなく、写真をテーブルに置いて、写真の上にモノ(石なんかですね)を置いて3次元空間を想像させたり、壁にかけた写真の前に花を配置して展示空間に奥行きを創るなどの手法が新鮮。繊細な写真に、石などのゴツゴツしたモノを置いたり、水分を発する植物を写真に接して配置するなどは、写真家にはできない(きっと、やってほしくないだろうなぁ)表現でしょうね。木村さんの作品は、時間やイメージが広がる、というか、歪むような錯覚感がおもしろかった。

今回は、木村さんからトークイベントの相手として多和田さんをリクエストしたのだそう。トークイベントの後に、すこしだけ多和田さんとお話しすることができました。うれしい!大学卒業とほぼ同時にドイツに渡り、以来ずっとドイツ(主にハンブルクと2005年からはベルリン)を拠点に執筆活動をしている多和田さんに、作品を書く時にどんな読み手を想像しながら(場合によっては想像しないで)書いているのか、聞いてみました。ドイツ語での作品も発表していますが、日本語で書く時に、多和田さんの記憶の中の日本人と現代の日本人は同じではないかも…と、素朴に尋ねてみたかった。

多和田さんの回答は、「自分の中にいる、もう一人の自分が読者」という返事。そして「暮らしている場所や国、言語が違うことで表層的な反応は違うかもしれないけど、この同じ時代に生きる人として、心の奥底で感じていることは同じだと思う…」。

ご本人は「わたしの読者は、二千人ぐらいかな」と言っていましたが、最近、読者層が急に広がっているように感じるのですが…、と聞いてみたところ、確かに読者層の広がりはご本人も意識しているようでした。

イベントの中で、「ジンシンジコ」(字はわからないので、とりあえずカタカナで)という詩と、もう一遍は、日本語とドイツ語で朗読。

会場で、初期の作品で翻訳本だけが海外で出版されていて、日本では出版されていない『Das Bad』(日本語タイトルは「うろこもち」。ドイツ語と日本語で書かれている)を購入。じっくりと味わいながら読もう。



今日は、静岡県立大学で開催された業界勉強会に参加。30名程の学生のみなさんにしずおかオンラインという会社について、お話させていただきました。会場に来ていたのは、これから就職活動を迎える大学3年生。この春に静岡県立大学を卒業して、しずおかオンラインに入社し、今では浜松支社のwomo営業として活躍してくれている中澤梓実さんも、私と一緒に学生のみなさんにプレゼンテーションしてくれました。きっとわたしの話よりも、先輩である中澤さんの就職活動体験談や、入社一年目の仕事現場、苦労話などが、参考になったのではないかと思います。

会場には県内の大手有名企業も数多く参加していたのですが、例年以上に地元大手企業のブースが賑わっていたように見受けられました。

しずおかオンラインは創業時も今もベンチャーですから、将来の安定性や待遇、各種制度の充実などについては約束できませんが、変化の早い時代の中で、自分の力で何かを成し遂げてみたい、という学生さんには向いているかもしれません。

後になってわかることですが、長い人生の中で、短期間に集中してこれほど多くの企業に直接出合う機会は、就職活動期間をおいてほかにはなかなかありません。とても貴重な期間。本業である勉強との両立は大変だと思いますが、今日しずおかオンラインのブースでお合いしたみなさんも、まずは業界や規模の大小、知名度の有無を問わずに、多くの企業を訪問してみることをお勧めします。

いろいろな企業を調べて、担当者の話を聞いて中から、しずおかオンラインを候補の一つに選んでいただけるとうれしいですね。



夕方、「大道芸ワールドカップin静岡」で賑わっている商店街を抜けて出先から帰社。会社の中期計画作りに参加しているメンバーと、会議室で、途中からはお腹も空いてきたので紺屋町の「四季の恵もり」さんに場所をかえて、しずおかオンラインの現状と今後について話をしました。金曜の夜にもかかわらず、夜遅くまで付き合ってくれたメンバーのみなさん、お疲れさまでした。

3年先の予測も難しい程、環境の変化が早い時代に、会社の中長期の展望をどのように描くのか…本当に難しいと思う。メンバーには、できるだけ率直に話をすること、だからこそ整合性が取れない内容であったり、具体性に欠けたりすることがきっとあるよ、中には意味不明のこともあるかも…と伝えました。

メンバーと別れて帰宅。風呂に入りながら自分の話した(と思われる)ことを振り返ってみたのですが、やっぱり上手く話せていなかったことを反省。もう一度…、というか、普段からもっとメンバーと話をすることが大切だなぁと思う。事業について、会社の姿、社員の働き方、ひとり一人の成長…、これから先のこと。未来は予測するものではなく、自ら創り上げるもの。どう創っていくのかは、今日の時間の使い方にもつながっているわけで。

中期計画は3年毎に作成していて、その都度ヒアリングや社内アンケートを実施しています。まだまだ小さな会社ですし、日々顔を合わせているメンバーなので、社員同士が互いに何を考えているか、やりたいのか、いまの会社の姿をどうみているのか、わかりあっているような気がするのですが、実はそうでもないということが、毎回アンケートの集計を見ながらも実感。

いかに日常の目の前の業務ばかりに意識が奪われて、本質的な重要な課題を避けてしまっているか、先送りしていることか。これは、社長のわたし自身の今の一番の課題であります。


ここからお知らせ。
今日から静岡市葵区駿府町の「ギャラリーとりこ」さんで、弊社のカメラマン森島君が作品展「SOKO NI SAKUHANA」展を開催しています。「womo」や「日帰りナビ」「静岡で家を建てるときに読む本」をはじめ仕事で
撮影している写真とは違う、静岡の日常の風景を新鮮な視点で切りとった作品を展示しています。

わたしも昼休みに会場に出かけてきました。休暇を取って自分の作品展を開催する森島君を見ながら、こういう働き方、というか生き方は魅力的だと思う。作品展のウェブサイトはグループ会社藤本君が作り、作品展の案内のコピーはコピーライターの片桐さんが書いてくれている。東京で働いていた森島君が静岡で働くようになり、この場所で確実に自分のネットワークを広げている。

仕事とプライベートを切り分けて考える人もいる中で、森島君をみていると、仕事とプライベートが対になって螺旋状に展開しているように見える。かっこいいと思う。これもひとつのスタイル。必ずしもカメラマンに限ってできることではなく、きっとどんな仕事に携わっている人でも、自らの取り組み次第でできることではないかな。

森島吉直写真展
SOKO NI SAKU HANA Ⅰ
~ソコ ニ サク ハナ~

日時:2010.11.5(金) - 2010.11.7(日)11:00~19:00
会場:ギャラリーとりこ(OHNO CAMERA WORKS)telephone.054-252-2364
住所:静岡市葵区駿府町1-41

週末、「大道芸ワールドカップin静岡」を見に行く機会がありましたら、ぜひ「ギャラリーとりこ」にも足を伸ばしてみてください。入場無料ですからご安心を。



先月取材を受けた大学生が作る情報誌『静岡時代Vol.20』編集長の柴さんが、会社に見本誌を届けてくれました。『静岡時代』は、静岡県内の大学生のスタッフが自主発行している、静岡の街と大学生をつなぐ情報誌。eしずおかブログのニュース枠でも彼らの記事を読むことができます。

毎回編集会議に持ち寄った特集企画案の中から、採用されたスタッフが自ら編集長になって、自分の興味あるテーマについて取材、記事にしているそうです。…で今回、柴編集長がとりあげた特集テーマは、働くということ。キャッチコピーは、「仕事なんかしたくない」。柴さんの気持ちをストレートに表現している(笑)この特集でのインタビューを、柴さんの了解をいただいて全文掲載(一部加筆修正)させていただきました。

柴さんからのオファーは「今一生懸命働いている社長さんの若かった頃のホンネを聞きたい」というもの。実はわたしも、就職なんてしたくなかった学生の一人ですよ…というお話がこちら ↓ です。

インタビューを文字に起こしていただくと、自分の話していることがいかに論旨が曖昧か、突きつけられている気がしますね(汗)。

[以下、『静岡時代Vol.20』インタビュー転載(記事は柴亜理子さん)]・・・・・

「仕事なんかしたくない」
仕事に対する不安がどうしても拭えない。
この不安、どうしたら解消できるのだろう。
この街で働く社長さんに相談してみよう。
今は社長さんでも、この頃は不安だったのかな。


海野:柴さんのホンネは「できれば仕事なんてしたくない」ということですね。もし、一生仕事をしなくてもかまわないよ…といわれたら、柴さんは何をして過ごせると幸せですか?

柴 :仕事にはどうしても営利な問題が出てきてしまって、会社としての利益や効率を優先させなければいけないというところに、すごく矛盾を感じているので。そういうの関係なしに、ほんとに相手に尽くせるような、例えばボランティアとかをしていけるのだったら、そうしていきたいです。でもやはりそれだけでは生活もできないですし、仕事もしていかないといけのかなぁって。

海野:収益を上げることをどう捉えるか、そのあたりに柴さんが気にする何かがありそうですね?利益を上げる、儲ける…ことは罪悪感をともなう行為なのか。儲けるって何だろう?何が柴さんにそういう気持ち(後ろめたさ?)を起こさせるのだろう。

大学生の頃の僕もみなさんと同じように、就職活動はしたくなかった(実際に熱心ではなかった)。でも、世の中に早く出たい、という気持ちは強かった。「早く社会に出て、働きたい」と思っていました。

でもそれは、「世の中のためになりたい」とか、「人の役に立ちたい」っていう立派な気持ちからではありません。単に「自分の人生なんだから楽しみたい。自分が面白いと思えることができれば、それでいい」くらいの気持ち。

大学時代、友達と遊んだり、サークルやったりするのは、それはそれで楽しかったけど、その時の楽しさに、いつも何か満たされないものを感じていました。

実体がないのに盛り上がってるだけの、はかなさみたいな。心の中で、本当の楽しさって、もっと本気にならないと得られないんじゃないかって、いつも思ってたんですよね。それを一番実現しやすいのは、世の中に出て、自分が関わった何かの仕事に対して、その対価がお金なのか、「頑張ったね」って言葉なのかわからないけど、認めてもらうこと。
    
血縁関係とか友達とか、そういった人間関係の中ではなくて、全く1人で、全然縁のない世界に飛び込んでいって、自分が何かをやる。それに対して、何らかの評価をされる。そこに、今まで経験したことのない面白さがあるんじゃないのかなって。漠然と、そんな気がしていました。
    
会社の規模だとか、ネームバリューには全く興味がなくて、自分が飛び込む世界として、自分のやりたい世界が、そこにありそうかどうか。そんな“匂い”を感じられる場所かどうかが、僕が仕事を選ぶ際の判断基準でした。

そういう意味では、就職は、何かを達成するためのプロセスでしかなくて、目的でもないし、ましてやゴールでもないと思うんです。

柴:正直、海野さんは今、自分のやりたいことを達成できていますか?

海野:一部は達成できてるかな、と思います。でも、今になってわかるのですが、自分がやりたいことって、案外本人はわからなかったりするんですよ(笑)。自分がやりたいと思っていることと、本当にやりたいことは、必ずしも一致しない。それは経験上あります。

「そう思いたい」から、自分で自分自身に無意識のうちに思いこませてることって、あるような気がするね。それに、よく会社のスタッフとも話をするんだけど、「やっぱり好きなことをやりたい」っていうスタッフに、「じゃあ好きなことを、やりなよ。応援するよ…で、何が好きなの、やりたいの?」って正面から聞くと、意外と答えられなかったりする。自分が好きだって思ってることが、本当に好きなことかもわかんなかったり。それは僕自信も経験がありますし、同じような人はいると思う。

その一方で、生活を楽しんでいるように見える人は、いろいろチャレンジしていますよね。今日のこの瞬間、自分がそれを好きか嫌いか…も大事かもしれないけど、それよりも、半年後1年後の自分が、それを好きになっていたいかどうか、を判断基準にして、今日何をするかの選択をしているような人のほうが輝いて見える。

今はその魅力はわからないけど、1年やり続けてみたら、すごく好きになってるかもしれない、ってことが世の中にはあると思う。食べ物とかでもあるじゃない。小さい頃にずっと苦手で嫌いだと思ってた物でも、食べ続けているとある瞬間に「あ、こんなに美味しかったんだ」って思うこと(笑)。

柴:仕事はしなきゃいけないって気持ちはありますし、仕事は楽しそうだなって気持ちも、もちろんあるんですよ。でも、何か縛られてしまうっていう気持ちと、自分が働いて、それからどうなっていくかが鮮明には浮かんでこなくて想像が出来ないというか、その見えない感じが凄く怖いです。

海野:不安があるってことですね。

柴:そうですね。

海野:でも、それはみんなあるんじゃないですか。社会人も同じ。就職してからも、この会社で、この仕事で、これからもずっとやっていけるだろうか、とか、別の部署への異動や転勤の辞令が出たらどうしよう…とか、女性であれば、結婚してからもこの職場でいままでのように働き続けられるだろうか…とか。社会人になっても不安はあるよね。というか、不安は一生つきまとうものと考えて、上手に付き合っていく方法をみつけるしかない。

会社や仕事が、自分に合いそうかどうか悩んでいても不安はなくならない。とりあえず食べてみる。早く食べてみれば、早くその味がわかる。不安を感じる期間が短くてすむじゃない?…で、実際に経験してみて、自分には合わないって思った時は、しばらく寝かせておく。すると、忘れた頃にもう1回、チャレンジしてみたくなることもある。きっとね。

僕は、仕事は心から楽しいものだと思っています。働くことがおもしろいかどうかは、仕事の内容だけじゃなくて、結果として、誰と出会えたかとか、何ができたかとか、何が満たされたか、そして、誰かが喜んでくれたか、ってことが重要であって、そこで自分なりの手応えを感じられれば、楽しいもの。人は、自分が考えている以上に、案外何でもやれる力を持っていると思います。

それに、働くことは遊びよりも、全然多くのものが自分に返ってくる。お金だけじゃなくてね。それ以上のものが得られるのが仕事だと思います。

柴:不安なのは私達がまだ学生だからってことじゃなくて、社会人になっても不安なものは不安なままなんですね。海野さんは、働いていて何か、身になったものが返ってきたなってことはありますか?

海野:まぁ、いろいろありますが、一番大きな報酬は「誰かが自分を必要としてくれている」っていう感覚かな。例えば、結果として収入が上がるとか、役職が上がるとか、権限が上がる。または自分の企画が通る、採用される、そういうことも大事だとは思いますが、それはやっぱり部分であって、それ以上に、自分の仕事を通じて、誰かが感謝してくれたり評価してくれること、他者に自分自身が承認されることが、自分に返ってくる一番大きなものだと思います。それがないと、誰も厳しい仕事をずっとやり続けられない。

先日も編集のスタッフと話をして、彼女がこういうこと言ってたんですよね。「私は、家族よりも友達よりも、仕事の中で、自分が評価される時が一番嬉しい。それができてるから頑張れるんです」30代の女性なんだけどね。働き続ける中で、そういう感覚を、みんな実感として気づいていくのではないでしょうか。

世の中は、自分でやってみないとわからないってことが圧倒的に多いと思います。自分の知らないことだらけ。自分の知ってること、または自分が知ってるつもりのことの方がほんの一部。自分が知ってるつもりだったことも、実はもっと多面的であったり。

先程は「自分が面白いと思えることをやりたい」と話しましたが、実は自分のやりたいことってなかなか見つかるものじゃない。自分がやりたいものがカタチとしてすでにある、というよりは、自分の目の前にあることの中に、やりたいものを探していく、気付いていくって言うのかなぁ。既にそれは目の前に存在しているのに、ただ自分が気づいてないだけ、ってこともあるんじゃないでしょうか。

柴:私は今まで、怖いなって思うことは避けて生きてきてしまったので、やっぱり仕事をしたくないってのも、どっか逃れたいって気持ちがあったんです。でも、それはやっぱりやってみないと、わからないのかなって、お聞きして思って、そうなると、なんかやだなって思ってるより早くやりたいなって思った方が自分自身も、楽なのかなって思いました。



海野 尚史 HISASHI UNNO

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