午後、「womo」1月号で登場していただく
調香師、新間美也さんのインタビューに同席。

調香師という仕事やご自身が調香師を目指したきっかけ、
フランス人と日本人の香りに対する付き合い方の違いなど
興味深いお話しを聞きました。

今日のお話しをすこしだけみなさんにおすそ分けすると、
フランス人は人とは違う自分だけの香りを探し、
日本人は誰かが付けていて自分も気に入った香りを
選ぶ傾向があるようです。
つまりみんなと同じ香りということですね。

また、自分の香りを選ぶということは、
自分探しの行為でもあるとのこと。
香りは奥が深いのです。

ちなみに香りをつける場所は鼻から遠い場所、
足首あたりがいいようです。

今日のお話しは1月号(12月発行)の
「womoーwoman of the month」のコーナーで紹介しますので
お楽しみに。

11月6日まで、静岡市駅ビル「パルシェ」5Fで「香りの展覧会2005」を
開催中。


午前中はITコーディネーターのWさんに会いに浜松へ。
最近話題のブログと地域ポータルについて意見交換。
地域ポータルにとってはネットだけでなく、
リアルとの距離感が大事。
今後ポータルは、より深化が進み分裂するのでは
という意見が新鮮。

夜は、富士宮市で「ふじのみや・ふぁいるず」という
フリーペーパーを発行している田邊社長と編集人の岡部さんが来社。
富士宮と静岡という違いはあるけれど、
地域フリーペーパーの運営について情報交換。


6月から市内の某専門学校で行ってきた
「実践フリーペーパービジネス講座」も今日で最終回。
完成した4チームのフリーペーパーを
学生達と一緒に見ながら講評する。

「自分たちでフリーペーパーを作る」という目標は同じでも
出来上がったフリーペーパーを見ていると
四者四様、テーマもデザインも内容もまったく違うことがおもしろい。

DTP等どんなにコンピュータが制作現場に入り込んできても
媒体というのは「人」が創っているということがよくわかる。

一番苦労していた取材が一番楽しかったという学生が
多かったのも印象的。

自分のつきあいたい人間関係だけでも日々を過ごせる学生にとって
見ず知らずの相手を探して、電話して、要望を伝え
そして、実際に出向いて直接話を聞いてくるという取材は
彼らの人生のなかで初体験の出来事。

取材前と取材後の彼らの変化が手に取るようにわかったのも驚き。
11月に静岡市内で4種類のフリーペーパーを配布する学生を見かけたら
ぜひ気持ちよくもらってあげてください。


明日から夏休みです。
今年は、いま「womoネット」で
「ぼのぼのベルリン日和。」というブログを書いてくれている
河村恵理さんに会いにベルリンへ、

「ぼのぼのベルリン日和。」
http://www.blog.womo.jp/cafekawamura/

そして19日からはじまるフランクフルト国際ブックフェアへ
行って来ます。

ベルリンは壁が崩壊した半年後に行って以来15年振り、
フランクフルト国際ブックフェアは初めてと、どちらも楽しみ。
帰ってからまた報告します。


午後、自負出版を予定しているアマチュア写真家の方と打合せ。
長年趣味で撮りだめた写真を一冊の写真集に編集し、出版する予定。
ご本人にとっては記念となる大切な本。
素晴らしい写真集に仕上がるよう
〈しずおかオンライン〉としても応援したい。

最近では写真集のほか、詩集、短歌、自分史など、
さまざまな内容の自負出版が増えています。
少部数の本であっても地元産の本が多いことは
その土地の魅力でもあります。

海、山、富士山などの自然環境に恵まれ、歴史文化、
そして多くの人が生活している静岡県には、
もっともっと地元本があってもいいはず。

これからはそんな地元本づくりのお役にもたちたいと思います。
上記の写真集ができあがりましたらまた紹介します。
お楽しみに。


午後は市内の某専門学校で「実践フリーペーパー・ビジネス講座」の講義。
30回という約束で始めた講座も残りあと3回。
目標は企画から構成、取材、原稿作成、デザインまで、
印刷以外はすべて自分たちの手で作ること。

8ページの冊子がようやくその姿を見せ、いまは形を整える作業。
デザインやコピーに多少(本当はかなり)の粗さはあるけれど
こちらの指示の下で無理にきれいに仕上げることより
最後まで自分たちの力で形にすることを経験してもらうことで
多くのことを学んでくれることを期待したい。

ただ、見た目にばかり関心が傾きがちで、
自分たちの媒体で「何を表現できたのか」について
十分に議論できなかったことが残念。

本来媒体を創るということは中身ありきで、
それを乗せる乗り物の形は中身に制約を受ける。
「なぜフリーペーパーなのか」「有代誌なのか」
「インターネットなのか」「ケータイなのか」
「この特集なのか」「この構成なのか」etc…
そこの議論は現実に仕事として関わっている人間においても
まだまだ十分ではないけれど。


たましいの場所

たましいの場所

今日読んだ一冊。
「たましいの場所」早川義夫(晶文社)

元歌手、元書店主、ふたたび歌手という経歴の早川義夫の最新エッセイ。
特別な何かではなく、自分の思いを淡々とありのままに語る
その語り口が魅力。
「面白くないのは、自分が何者かを語らず、自分の心を見せず、
ただ、上からものをいう文章だ」という彼は、
上でもなく横でもなく、深く深く水面下から日常を見上げている。
飾らない文章だからこそ心に響く。
読みながら「年をとるのもわるくはないな」と思う。

「H」という歌の歌詞を自分の娘に添削させることが
世の中のどれだけの父親にできるだろう。


今日はサールナートホールで「Dear フランキー」を見る。
とても地味な作品ですが、必要以上に情報を提供することなく
見る側の想像する自由を残してくれているところがいい。
それにしても、自分の住む街に「世界で一番好きな場所」と
いえる所があるのはうらやましいですね。


上映時間はこちら
http://www.womo.jp/modules/event/schedule051008.html
サールナートホールのクーポンはこちら
http://www.womo.jp/modules/event/coupon4.html


午前中は「womoネット」編集会議。

「eしずおか」から「womoネット」にリニューアルして4ヵ月。

いまでも多くの方に利用していただいていますが、

できればもっともっと見てほしい使ってほしいというのが、わたしたちの願い。

そのためにも静岡県内の女性の声に耳を傾けなくては。

トップページのデザインは見やすいですか?

リニューアルから始めたこの「womoブログ」はいかがですか?

今はないけれどあれば見てしまうコンテンツはありますか?


午前中は、〈しずおかオンラインの本〉編集長と出版計画の打合せ。
「読書の」「芸術の」「食欲の」と、何かと忙しい秋ですが
〈しずおかオンライン〉においては、秋は来年度の出版計画を固める
季節でもあるのです。

仕事柄ほぼ毎日、営業先名などの出先近くの書店さんに立ち寄ります。
弊社の出版物の売れ行きももちろん気になりますが、
そのほかにも、置かれている棚や平台の位置に変化はないか、
自社の出版物が乱雑になっていないか、
(なっていればさりげなく整頓させていただきます)
そしてお客様がどんな雑誌や本を手にしているか、
静岡県に限らず国内のどこかで新しい地域誌などが発行されていないか、
などをチェックします。

本づくりにはいろいろな考え方があると思いますが、
わたしは、自分のことよりもまず読者が必要としてくれる本かどうか、
を大切にしています。

今年は「静岡最強グルメ」「静岡まちナビ3区」「静岡日帰り本」をはじめ
改訂版を中心に出版しましたが、
2006年にはこれまでにない新しい本を出版したいと話し合いました。
静岡県内の読者のみなさまが「こんな本が欲しかった」といってくれるような本を
お届けしたいと思いますのでお楽しみに。

現在発行中の〈しずおかオンラインの本〉を知りたい方はこちらへ
http://www.womo.jp/modules/womo/index.html


週末は朝霧ジャム

週末は、朝霧高原で開催された朝霧ジャムへ。
到着した昼頃には、すでに会場一面は色とりどりのテントの海。
グループ、カップルが大小様々のテントでくつろいでいるその隙間に
持参したテントを張る。
一緒に行ったシャーマン三輪さんの
「だからもっと早く出発しなきゃって言ったでしょ」のひと言に深く納得。
朝霧ジャムはまだ歴史は浅いけど、
すでに静岡県内では最大の?野外音楽イベントといえるのでは。

会場内は、ステージの前でカラダをゆらしている人、
ビール片手に盛り上がっている人、
すでにでき上がって昼寝をしている人、
フリスビーをやってる人…
この勝手気ままなユルさが野外フェスの魅力ですね。

また子ども連れも思いのほか多く、
滑り台やお絵かき教室などのできる野外託児コーナーもありました。
大音響が鳴り響くなか、あやしい大人がうろつくなかで
好き勝手に遊んでいる子どもたちを見るのも悪くない。

場内の飲食店はその多くが地元富士宮のお店の出展だったり、
(もちろん「富士宮やきそば」も行列に並んで食べました)
二日目の朝にはみんなでラジオ体操をするなど、
地元色とイベントがいい具合にとけ込んでいるのも
朝霧ジャムならではか。

肝心の音楽はほとんど知らないバンドばかりでしたが
「STS9」や「THE STRING CHEESE INCIDENT」「AFRICAN HEAD CHARGE」
などのジャムバンド系?が好み。

富士山と青空と気持ちいい朝霧高原の風に包まれ、最高に気分のいい二日間でした。
「イベントは行って見なきゃわからない」というあたりまえのことを改めて実感。
帰りのクルマのなかで、今となっては無理な話ですが
「グレイトフル・デッド」や「フィッシュ」あたりを朝霧ジャムで見られたら
ビールもさらに美味しいだろうな、と勝手に想像する。


海野 尚史 HISASHI UNNO

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