今日は「womo6月号」の発行日。
静岡・浜松市内で配布しています。
womo」は今月号から表紙のイメージ
記事ページのデザインをリニューアルしてみました。

リニューアル号の静岡版特集は「葵タワー大解剖!」
浜松版は「浜松NEW OPEN&最新ニュース!」です。

静岡・浜松市内の情報を1件でもたくさんお届けしつつ、
それら1件1件の大切な情報が誌面に埋もれてしまわないように
見やすさ、発見しやすさ、を心がけて新しい誌面に刷新しています。

編集現場では「お店の魅力を読者のみなさんにもっと上手く伝えるには
womo誌面のどこを改善すべきか…」、
そんな議論の末にでき上がったリニューアル第1号です。

6月号の「womo」は新しい「womo」のスタート号。
これからもっと読者のみなさまに喜んでいただける誌面を作っていきますので
ぜひみなさまからのご意見、ご感想を聞かせてください。

これからの新生「womo」に活かしていきます!



2年ぶりにブログのデザインを変えてみました。
しずおかオンラインの運営している5つのサイトとスタッフブログ(右カラム下)へのリンクを加えたり、ブログ記事横にTwitterのリツイート・アイコンと、右サイドバーにTwitterのツイート表示(右カラム上)を追加してみました。

これまで以上に地域ネタについても書いていきたいと考えて、ヘッダーを地元静岡市の玄関口の写真にしてみましたがいかがでしょうか。この場所は市内の方ならどこで撮影した写真か、きっとおわかりになることと思います。とはいっても写真には手を加えてありますので、???と感じられる方もおられるかもしれませんね。

ブログを書き始めて5年、地域ブログサイトを立ち上げて3年。いまでは企業においても、個人においても、ブログはすっかりあたりまえの情報発信ツールになり、最近ではTwitterと併用しているかたも急速に増えています。

デザイン変更にともなってこのブログからもTwitterへの導線ができたので、わたし自身も試行錯誤しながら、地域の中小企業様・店舗様におけるブログとTwitterの効果的な使い方を模索してみたいと思います。

すでにお気づきだと思いますが、ブログの名前も「U’s fieldnote」から「unnote」とコンパクトに。
これまでブログの名前に使用してきた「fieldnote」は、文化人類学等で現地調査する時に記録する野帳(フィールドノート)のこと。93年に東京から静岡に戻って出版社を起業した時の社名でもあります。地域の魅力を自分の足で探し、触れて、自分の言葉で伝えられる出版社でありたいと、野帳(フィールドノート)という社名にしたわけです。

これからは「unnote」がわたしのフィールドノート代わり。会社や仕事、ネットや出版、地域のさまざまな魅力や出来事、個人的な興味関心などをメモしていきますので、時々「unnote」を覗きにきてみてください。

下記は、2007年に今の事務所に引っ越して来たときの記事。
一番下の写真が、93年創業当時のフィールドノート社の事務所です。
http://unno.eshizuoka.jp/e32847.html

ちなみにこのブログのデザインは、先週追手町ネットカフェの講師をしてくれたSOLアイアーキテクト社のI君。若手ウェブデザイナーとして売り出し中です。



先週の水曜日に開催された追手町ネットカフェ。5月のテーマは、最近話題の「電子書籍」。iAのウェブデザイナーI君が「電子書籍」について、とてもわかりやすく講義してくれました。I君、おつかれさまでした。

予約開始数日で予定の供給量を超えたアップルのタブレットiPadや、日本仕様の販売が待たれているアマゾン・キンドルをはじめ、今は電子書籍を読むためのデバイスが話題の中心という気もしますが、参加メンバーからは、「過去にもいくつかの電子書籍を読むためのデバイス(シャープ「ザウルス文庫」、パナソニック「ΣBook」など)があったのに、なぜ今回はこんなに盛り上がっているのか」という、なかなか鋭い質問もありました。

「電子書籍」が利用者に受け入れられるためには、

・読みたい本が豊富に揃っている、と同時に、
 自分の興味関心に応えてくれそうな良い本との出会いが期待できそう。
・読みやすさと使いやすさ。いつでもどこでも自然体で読め、
 難しい操作なしで誰でも感覚的に利用できる。
・本の購入費、蔵書の維持管理費が安い。

などが期待されていると思います。

また、購入した自分の蔵書を、いつでもカンタンに探し出せることや、電子上の書棚に美しく収納しておきたい、読んだ本についての感想を誰かと共有したい、というニーズなどもあるのではないでしょうか。

それらを実現するためには、コンテンツとしての電子書籍、ハードとしてのデバイス、本の購読・管理システムが、全体としてひとつのプラットフォームとしてシームレスに機能することが不可欠。

さらには、そのプラットフォーム上に、新しい出版システムや、広告配信機能、ソーシャルネットワーク的な機能なども重ねられていくと考えられます。

いずれにしても出版社や流通業者・団体、デバイスメーカーの都合ではなく、
「これは便利」「使いやすい」「この価格ならまた買いたい」など、
利用者自身が今回の「電子書籍」ブーム?が定着するかどうかを決めていく。

「書棚から溢れている本は、さっさと処分したら」と奥さんから冷たく言い放たれ、「この本は、あそこにもあったよ」とうっかり同じ本を購入してしまい、娘に見抜かれバツの悪い思いをしたり…、わたしにとっての「電子書籍」は、そのあたりの問題を解決する手段のひとつとして福音になるかもしれない。

追手町ネットカフェは、今年から始まったネット関連情報・知識の共有を目的とした自主勉強会。毎月ウェブ制作会社iAのスタッフが交替で講師役を務めて開催しているのですが、もうひとつの目的に「スタッフが講師役を勤めることで自ら学ぶ」ということがあります。

「ネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行」と、株式会社はてな代表の近藤淳也氏が自著『へんな会社のつくり方』の中で書いています。追手町ネットカフェも講師役が参加者に「知恵を預ける」と同時に、多くの「利子」を返してもらえるような場になるのではないかと期待しています。



先週の話ですが、韓国の旅行代理店の静岡支店長を勤めていた韓国人のS君が釜山支店に異動するということで開かれた送別会に、飛び入り参加させていただきました。S君は富士山静岡空港の開港に合わせて静岡に支店をだした韓国の旅行社の初代静岡支店長。現在29歳。それ以前は韓国から静岡大学に留学中の学生だった。

支店長とはいっても静岡支店のスタッフはS君だけ。一人で静岡県庁やら県内・県外の旅行社やら宿泊施設やら、航空会社との折衝を行なうだけでなく、韓国から静岡を訪れる旅行客のツアコンまでこなしていたという。さらに静岡だけでなく、マーケットの大きい東京にも仕事の場を広げていった。

今回初めてS君と面と向かって話をしながら、静岡支店長時代のS君のそんな仕事ぶりを聞かせていただいた。まあ、いわゆる「働きマン」の部類に入るだろう。

送別会の当日、私は所用があり遅れて参加したのですが、
そんな私へのS君の第一声が次の質問でした。

「せっかく社長さんにお会いできたので、最初に聞いてみたいです。
 社長になって一番苦労することは何ですか?」

名刺交換して、乾杯したかどうだったかというタイミング。
ほぼ初対面に近い若者からこんなにストレートな質問を受けたのは初めてである。

同時に「彼は本気なんだな」と伝わってきた。
何が「本気」かわからないが、とにかく「本気」であることは、
まっすぐこちらを見て答えを待つ彼の表情をみればわかる。
こんな時はこちらもきちんと答えなければいけない。

ちょっと間をおいて答えたわたしの話と、
彼が最近読んで感銘を受けたというサムスン会長の本の中での答えが
幾分重なっていたらしく(彼の気遣いを感じますね)、
頷きながら聞いてくれた。

そして今度はこちらの番だ。わたしからS君への最初の質問は

「S君の将来の夢は何? 社長になりたい?」

S君の答えは想像どおり
「社長になりたいです。先日、うちの社長にもそういいました」(これはすごい)
「そしたら、社長はきょとんとしていました」

「どうして社長になりたいの」

「今のままでは、私の会社はいずれ限界がきます。
 わたしが社長になれば、この会社をさらに飛躍させることができます。
 そのためにも社長になりたい」
「旅行者の行き来は、韓国と日本だけでなく、
 中国と韓国、中国と日本、台湾と日本、台湾と韓国…、
 アジアの旅行者はいますごい勢いで動き始めています…」
「サムスンの会長も書いていましたが、会社を成長させるには……」
それからしばらくはS君によるマネジメント学の講義に

そんなS君にちょっと意地悪な質問もしてみた。
「韓国の若者は、みんな自分の夢をS君みたいに話すの?」

S君によると、韓国の男の子は自分の夢について語り合うことはあまりないらしい。
少なくともS君のまわりの男の子達は。
それよりも、言葉じゃなくて行動で見せようとするという。

20代の若者から、こんなにまっすぐ自分の夢の話を聞いたのは本当に久しぶり。
それがどんな夢であれ、若者が自分の将来を希望を持って話す姿は気持ちがいい。
大人と呼ばれるようになった者には、輝いてみえる。不思議なことにこれ本当。
そして、目の前の若者の国籍なんて関係なく、
うれしさと応援したいという気持ちが湧いてくる。

「S君は、どうして自分の夢をこんなにもはっきりと話そうとするの?」

「自分の夢を言葉に出すことで、夢に近づける気がするんです」


『静岡時代』編集部のみなさんを中心にスタートしたインターネット学生新聞
シズオカガクセイ的新聞』が、11日付の朝日新聞で紹介されました。

『シズオカガクセイ的新聞』↓↓
http://gakuseinews.eshizuoka.jp/

オトナにとっては見慣れた地域社会も、
学生のみなさんの視点や考え方を通して眺めてみると
とても新鮮に映ります。

学生のみなさんの鋭い切り口、若者らしい勢い、そしてユーモアetc…
県内の大学生が自ら記者となって取材した
そんな魅力あふれる記事を、
ぜひみなさんも読んでみてください。

既存のメディアが発信する姿とは違う
新しい静岡が見えてくるはず。

とはいっても、まだスタートしたばかり。
シズオカガクセイ的新聞』の発展がとても楽しみです。

最近の記事から
・「あのやわらちゃんが…
・「県立大、知られざるトイレ事情

※『静岡時代』編集部のブログはこちら 
      ↓ ↓
http://shizuokajidai.eshizuoka.jp/



1年の1/3があっという間に過ぎてすでに5月も半ばに。
今日は月1回行なっているしずおかオンラインの幹部会議。
iPadの予約開始日だからというわけではありませんが、
会議の中でネットメディアや技術の変化のスピードの話がでました。

個々の変化への対応はいろいろな意見があるとおもいますが、
企業(人)としての変化への対応はいたってシンプルだと思います。

・環境変化に適応し続ける

そのためにも、

・個人として組織として勉強し続ける

あたりまえのことですが、そんな地道な努力を怠らないことが
不可欠ではないでしょうか。

変化に適応した商品やサービス、企業はお客さまに支持され、
自己都合で商品やサービスを作り続けてしまう企業
(しずおかオンラインもそうならないようにしなくては)からは
お客さまが去っていく。いたってシンプル。

もちろん変化にあわせて何もかも変えなけれいけないわけではなく、
同じ商品やサービスを長期間提供し続けるために
変化の中での自社の商品やサービスの再定義を繰り返す、
ということも変化への適応ということだと思います

一見、変化のスピードは年をおうごとに早く感じられますが、
よく見てみると、川の表面のスピードは早いのに
川底の流れはゆったりと流れているようにも思います。

…ごく当たり前の話になってしまいました。


GWの後半、3日から5日にかけて静岡市の井川にある静岡県県民の森へ、キャンプにでかけてきました。3日の朝、いつものように98年版の『静岡発キャンプ場ガイド』(発行:しずおかオンライン)を取り出して、いくつかのキャンプ場に電話してみたところ、当然ですがどこも予約がいっぱい。で、GW中でも予約がとれたキャンプ場が県民の森だったというわけです。

98年版は93年から毎年春に発行していた『静岡発キャンプ場ガイド』の最終版。静岡県近郊のキャンプ場が280カ所紹介されていて、各キャンプ場のレイアウト図、設備、テントサイトの広さや土質、レンタル用具、周辺の観光レジャー情報等がコンパクトにまとめられていて、いまでもキャンプ場探しは本書に頼っています。

県民の森で過ごした3日間は、天気快晴。自然環境も素晴らしく、とても静か。場内は必要最低限の設備がきちんと管理されていて快適。のんびりと贅沢な休日を過ごすことができました。

井川峠や笹山峠などに、ハイキングを楽しんできました。

県民の森は、GW中でも人影はまばらでしたが、今時は何かと至れり尽くせりのサービスを提供する施設が好まれるのでしょうね。



“ニュースを書かない”ヤフー・ニュースの編集現場について書かれた『ヤフートピックスの作り方』(R&D本部メディア編集部奥村倫弘著、光文社)に対して、書いたニュースをいかにしてヤフー・ニュースに取り上げられるか、という視点で書かれたものが本書『ヤフートピックスを狙え』(新潮新書)。『ヤフートピックスの作り方』を読んだついでと言っては何ですが、とりあえず上下(表裏かな)セットのつもりでこちらも読んでみました。発行日も4日しか違いませんし(前書が4月16日、本書が4月20日の発行)、発行元は別ですが、タイミングを合わせることで“ヤフー・トピック”を話題にしようという働きはあったのではないかと想像します。

著者は、コピーライター・PRプランナーで「市ヶ谷経済新聞」編集長の菅野夕霧氏。本書を書くにあたって菅野氏はヤフーの奥村倫弘氏にも取材していて、ヤフートピックスの影響力の大きさについて書かれた第二章は『ヤフートピックスの作り方』と内容がほぼ重複しています。

本書で想定している読者は、タイトルどおりヤフートピックで取り上げられることを期待して情報発信している方々。有名人でもなく、事件・事故でもなく、はっきりいって世間的に無名の企業や個人がニュースとして取り上げられるには、それなりの理由が必要になりますね。至極当たり前ではありますが。

そんな主語が無名の記事でありながら、ヤフー編集部がとりあげたくなるニュース原稿を、いかにして提供するか、についてコンパクトにまとめた第三章以降が本書の主題となります。

実際に過去にヤフートピックスに取り上げられた事例や、それらの記事の共通項、表現ポイントの分類などは、ニュースリリースの書き方としても参考になりそうです。

著者も最後に触れていますが、結果としてニュースに取り上げられたとしてもそれが成果に結びつくためには、商品やサービスが「本物」であることと、「熱い人間」の存在が不可欠という点はごもっとも。

売り出したい商品やサービスのある中小企業や店舗、活性化に取り組んでいる商店街や自治体関係の方々で、広報を担当されている方は読んでみても損はないと思います。



GWの真っただ中。天気も良く、うまく時間が調整できれば東京千駄木ストリートの「一箱古本市」を覗いてみようと思っていましたが、そうもいかず。「一箱古本市」はまたの機会のお楽しみということに。

…で、家の用事を済ましてから、元読売新聞記者で、現在はヤフーR&D本部メディア編集部に勤めている奥村倫弘氏の著書『ヤフートピックスの作り方』(光文社新書)を読む。

月間45億PV、ユニークユーザー数6970万(2009年10月データ)というヤフーニュースの編集現場を紹介した本。『ヤフートピックスを狙え』(新潮新書)という本も同じく今月出版されていましたが、ヤフートピックスに取り上げられることは、コストをかけずに膨大なアクセスを集めることができる点で、多くの企業人、広報マンから注目されている。

ヤフーニュースには、約150社ほどの新聞社・出版社などの既存媒体社から配信される速報と、編集部員がセレクトして更新するトピックスの2つがある。

本書を読むまではトピックスも、媒体社から配信されたニュースをコンピュータが自動的に表示させているものと思っていましたが、実際は編集部員が記事を選んで、13文字の見出しを付けてアップしているのだそうです。

トピックスを更新する作業は3ステップ(意外とシンプルな作業)
 1、世の中の関心が高そうな記事を選ぶ
 2、そのニュースに関係するホームページを探してリンクをはる
 3、コンパクトな見出し(13文字)をつけて掲載する
 そして、モバイル3キャリアのヤフーニュース用に11文字の見出しをつける

コンピュータがニュース価値を定量化して配信するグーグルニュースなどをロボット編集部とすれば、元新聞記者、雑誌・書籍編集者、放送関係者など、既存メディアの第一線で働いていた経験のある方が多いヤフーニュース編集部は、想像以上に人間の手がかかっているようです。編集者の勤務体制も、365日24時間を3交代性でカバーしている。

とはいえ奥村氏によれば、人間の判断よりもロボット編集部の方が早く適切な記事を選択、更新する場面も増えているということなので、ヤフーニュース編集部でもロボット編集者の役割が増えていくのかもしれません。

ニュース価値を定量化するためのアルゴリズム(コンピュータを使ってある特定の目的を達成するための処理手順)は今後もさらに進化し続け、人間の編集者に残される役割は、政治ニュースをはじめ、情報を取捨選択するモノサシの設定などに収斂されていくのでしょう。

もうひとつ現時点でコンピューターにできないことといえば、現場に出向いて取材し、原稿をまとめあげる地道な取材活動ですね。新聞等の垂直統合型メディアの経営基盤がゆらいでいるなかで、取材記者の生活を支える新たな収益モデルの登場が求められてる?
ただし、これからの時代における取材記者の報酬や雇用の保証は、従来のように安定したものではないだろうと想像されます。

メディア経験者の就職先はますます狭き門になりそうです。



海野 尚史 HISASHI UNNO

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