「創造を続けるには、変わることだ」。これはIT起業家ではなく、“ジャズの帝王”マイルス・デイヴィスの言葉。静岡シネ・ギャラリーで上映中のドキュメンタリー映画『マイルス・デイヴィス クールの誕生』の中で、「自宅に昔のレコードは1枚もなかった」と語るマイルスの息子のエピソードからも、過去を振り返ることなく、生涯にわたり新しい音楽への挑戦を続けた姿勢が伝わってきます。演奏していたクラブ「バードランド」の前で言いがかりをつけられ、白人警官に殴られて連行されたのが1959年8月、今から約60年も前のこと。



womoネット」のコラムで “魂の震える音楽体験”と紹介されていた『FESTIVAL de FRUE 2018(フェスティバル・デュ・フルー2018)』(@つま恋リゾート彩の郷)に出かけてきました。FRUE(フルー)は初めてでしたが、ジャズ、ロック、ワールド、電子音楽など、ジャンルを超えたボーダーレスの音楽を演奏するミュージシャンが世界各国から集まった、とても個性的なフェスでした。

写真は、イランのパーカッショニスト モハマド・レザ・モルタザビィと、ドイツのバーント・フリードマンのユニット「YEK」 。まるで科学の実験をしているかのような顔つきでミキサーを操るバーント・フリードマンのシンセを聞いていると、頭の中がループするような不思議な感覚に!

自分のスマートフォンの中になく、サブスクリプションサービスからも「おすすめ」されたことのない未知の音楽のライブ演奏を楽しめる、とても贅沢な体験でした。ブルーノ・ペルナーダス(ポルトガル)、ライ・クーダーの息子ホアキン・クーダー(米国)を聴けなかったのは残念。飲食コーナーでは、静岡市馬場町のレストラン「シンプルズ」さんを発見。静岡型銘柄豚「ふじのくに 」の炭火プレートなど、久しぶりにシンプルズさんの料理も楽しめました。


・しずおかオンラインでは、第6回 IT勉強会 [ SOL-TECH ] を11月21日(水) に開催します。今回のテーマは、[Netlify] と [Python]  についてです。WEB/アプリ開発に携わっている方、興味のある方、ぜひお気軽にご参加ください。
https://www.esz.co.jp/news/190.html




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・しずおかオンライン第6回 IT勉強会 [ SOL-TECH ] 参加者募集!






2005年の創設以来、静岡県を拠点に音楽活動を行っているプロの室内オーケストラ「シンフォニエッタ静岡」。同オーケストラの創設時から芸術監督・指揮者として活躍している中原朋哉さんの「インタビューノート 」を公開しました。

プロのオーケストラを立ち上げるということ、そして、静岡という地方で運営し続けるということがどういうことか、興味を引かれました。

シンフォニエッタ静岡」は、演奏活動だけでなく、子どものためのコンサートやワークショップなどの教育プログラム、音楽交流を通じた地域コミュニティ活動にも熱心に取り組んでいます。オーケストラを立ち上げた経緯や想い、静岡という地方を拠点に活動するということ、演奏会の楽しみ方などについて、中原朋哉さんにお聞きしました。

・インタビューノート :「シンフォニエッタ静岡」芸術監督・指揮者 中原朋哉さん
  第1回 http://interview.eshizuoka.jp/e1888054.html
  第2回 http://interview.eshizuoka.jp/e1888056.html
  第3回 http://interview.eshizuoka.jp/e1888062.html





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「イエタテ相談カウンター浜松店」主催
『第1回土地探しフェア』開催!

・開催期間:4月21日(土)~4月25日(水)
 浜松市内の最新の土地情報を多数紹介します!
 売主物件多数。ウェブやチラシの出ていない情報もあります!

・イエタテカウンターHP
 https://www.sumailab.net/counter/seminar/hamamatsu/43/
・womoネット
 https://womo.jp/shop/47/event/5686/
・ブログ
 http://ietatehama.hamazo.tv/e7909894.html





  






昨日は、静岡音楽館 AOIで「聲明 鎮魂の祈り」を聞いてきました。「聲明 鎮魂の祈り」は、東日本大震災の被災者を励まし、犠牲者を追悼するための聲明で、生で聴く四箇法要は初めて。真言宗と天台宗の二つの宗派の僧侶約30名による聲明は、荘厳で力強く美しい。肉声による倍音の響きは、とても心地よく、セラピーを受けているようでもありました。

今日は「100分de名著」ブックス の『松尾芭蕉 おくのほそ道』(長谷川櫂、NHK出版)を読みながら、江戸深川を出発して松島へ。芭蕉はみちのくの歌枕の名所を訪ねることが楽しみだったようですが、それらの多くが廃墟となっていることに落としたのだとか。そんな中、松島だけは想像に違わぬ素晴らしい景色で出迎えてくれ、芭蕉の気持ちも晴れやかに。みちのくの歌枕の名所・旧跡は、その後、多くの人の手によって復されたように、東日本の震災被災地復興も着実に推進してほしいものです。

写真は、一昨年、東日本の震災被災地に視察で出かけたときの松島。あいにくの曇り空でしたが、湾の中には数多くの島が点在し、濃い松の緑に覆われていました。




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2019年新卒採用活動が始まりました。詳しくは下記をチェックしてみてください。

〇しずおかオンライン採用サイト
https://www.esz.co.jp/recruit/
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〇facebook
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〇コーポレートサイトニュース
https://www.esz.co.jp/news/161.html






「対話は、それをつうじて各人が自分を超えることを希(ねが)ってなされる。相手へのリスペクト(敬意)と自己へのサスペクト(疑念)がなければ成り立たない」。「折々のことば」(鷲田 清一「朝日新聞」2月19日)で紹介されていた明治学院大学高橋源一郎氏のゼミ方針「論破禁止」について。どんな場面でも自分への「疑念」は失わないでいたいもの。

今日の同欄では、劇作家・平田オリザ氏の言葉を紹介しています。「ディベートは、話す前と後で考えが変わったほうが負け。ダイアローグは、話す前と後で考えが変わっていなければ意味がない」。「共通の足場をもたない者のあいだで試みられる」対話を成立させることは難しい。 「対話」に関する言葉が二日連続で取り上げられたのは偶然なのかもしれませんが、同欄を担当する哲学者・鷲田 清一氏の惧れとして伝わってきました。

昨日は、「シンフォニエッタ静岡」芸術監督で指揮者を務める中原朋哉氏のご自宅を訪問。「シンフォニエッタ静岡」は、静岡県を拠点に活動するプロの室内オーケストラで、今年で活動13年目になります。この13年を振り返りつつ、クラシック音楽を取り巻く環境や、静岡という地方でオーケストラを運営することの難しさなどについて、お話を伺いました。

何事についても「わかりやすさ」や「親しみやすさ」が求められる傾向にあるなかで、難しいイメージ?のつきまとうクラシック音楽を聴くことや、非日常のコンサートホールに出かけることに、興味関心を持ってもらうのはやさしいことではありません。

「音楽も絵画も、芸術鑑賞は学習することで楽しくなる」という中原朋哉さんの言葉からは、自ら知識を得ようと努力することなく、楽しいことを期待してしまう姿勢に、「それで大丈夫?」と言われている気がしました。『「ない仕事」の作り方』(みうらじゅん、文藝春秋)の中でのみうらじゅんさんの言葉を借りれば、(「いやげもの」も「天狗のお面」も)手間も時間もお金もかけて圧倒的な量を集めることで「努力して、好きになる」。

地方の文化・芸術の役割や経済的基盤にも関心が高く、静岡文化芸術大学大学院で研究も行っている中原朋哉さんの話は多岐にわたり、かつ、実際的でした。この日の内容は、3月の「インタビューノート」で紹介の予定です。

  「シンフォニエッタ静岡」の公演シーン。(写真「シンフォニエッタ静岡」)



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しずおかオンラインの「採用サイト」が新しくなりました!

スーパーローカルなプロ集団の一員として、一緒に、地域の魅力創造・元気創出にチャレンジしてみたい方の応募を待っています。

 https://www.esz.co.jp/recruit/index.html









好奇心旺盛でおもしろいと思ったことには軽やかにチャレンジし、自然体で楽しんでしまう。そのような女性には魅力を感じますよね。

先日、「矢野顕子×上原ひろみ TOUR 2017 ラーメンな女たち」を静岡市民文化会館で聴いてきました。矢野顕子さんは2年前のTIN PANとの「さとがえるコンサート」以来、上原ひろみさんはこの日と同じ静岡市民文化会館でのスタンリー・クラーク・トリオとの共演以来なので7年ぶり。 もう、そんなになるのか…。

「ラーメンな女たち」というツアータイトルは、矢野顕子さんによれば単なる思いつきだったとのこと。…ですが、オープニングの「So What」風のイントロから始まる「ラーメン食べたい」から、「おちゃらかプリンツ(おちゃらかほい~Footprints)」、「真っ赤なサンシャイン(Ain't No Sunshine~真っ赤な太陽)」、「ホームタウン・ブギ・ブギ(東京ブギブギ~New York New York)」などなど、いずれもジャス、ポップス、フォーク、民謡、歌謡曲的な要素が多彩に華やかに盛られていて、聴きごたえがありました。

一杯のドンブリに無限ともいえる味の組み合わせが魅力の“ラーメン”のようで、まさに「ラーメンな女たち」。コンピューターにコントロールされた音楽に疲れている方には、至福の時間だったのでは。

上原ひろみさんのピアノ伴奏で矢野顕子さんが独唱した「こいのうた」と「Green tea farm」(ともに上原ひろみ作詞・作曲)は、矢野さんの声質にぴったりで美しい。二人とも好奇心旺盛で、自然体で音楽を楽しんでいる様子が伝わってきて、とても魅力的でした。


・ 「womo5月号」が発行となりました。「womo」もこの一冊に、楽しいイベント、美味しいお店、きれい情報、街の話題など情報満載。好奇心旺盛でおもしろいことには軽やかにチャレンジしたいという読者にオススメです。

 特集「おもしろくなってきた! 今こそ、静岡茶」
 https://womo.jp/column/detail/24306
・ womo編集部スタッフ日記 
 http://womonet.eshizuoka.jp/e1780790.html




 ※玉川きこり社社長、原田さやかさんのインタビューノート
≫第1回 それほど山の暮らしが合っていた
≫第2回 玉川のおばあちゃんのおもてなし
≫第3回 絵空ごとだった事業計画
≫第4回 目指せ、日本一みんなで子どもを育てる村
≫第5回 玉川で何か始めたい!
≫第6回 地元の人たちと一緒に子育てしやすい玉川に



今年もボブ・ディランの歌をよく聞いた一年でした。今日は、萩原健太の『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』(Pヴァイン)を読みながら過ごしました。ノーベル賞の授賞式では、受賞に対する感謝の気持ちと、シェイクスピアを引き合いにして「創造性の探究と世俗的な事柄で頭がいっぱいで、自分の歌が文学だろうか、などと自分に問いかけたことはなかった」(NHK)という、ディランらしいコメントが代読されたようです。

今年4月、ボブ・ディランは8回目の来日をしています。「ボブ・ディラン JAPAN TOUR 2016」のコンサート会場の一つだったBumkamuraオーチャードホールの入口では、若かりし日のボブ・ディランが出迎えてくれました。この日のアンコール曲は、「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」。もちろん、新しいアレンジで。この時には(「当日券販売」の文字が語っているかのように)ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞するとは思ってもみませんでしたが、2016年のいい思い出になりました。

ボブ・ディランが何を歌ってきたのか、について忖度することは楽しいですが、かといって正解があるわけではありません。一方、「ライク・ア・ローリング・ストーン」のリフレイン、「How does it feel ?」という問いかけは、自分自身に対していつまでも有効なのでは。





 グランシップで開催されたオペラ「椿姫」を観てきました。ヴィオレッタ役の佐藤愛也さんをはじめ、フローラ役の藤田貴子さん、ガストン子爵役の杉山雅一さんなどの出演者に加えて、オーケストラ演奏者も県内および静岡市内出身者が多数参加。休憩中に出会った知人だけでなく、あちこちで「友人が出ているので…」という会話が耳に入ってきました。出演者も観客も地元のひとが多いせいか、劇場内はとてもアットホームな雰囲気。これまででもっとも親しみやすく、リラックスして楽しめたオペラでした。静岡市を中心に活動しているオペラ・ディ・モーダによる公演を観るのははじめてでしたが、このような活動をしている団体が地元にあることはうれしいですね。







 今朝は、ピーター・バラカンのラジオ番組からロバート・グラスパーの「Reckoner」(レディオ・ヘッドのカバー曲)が流れてきて、すっかり聴き入ってしまいました。そういえば、この夏、ビルボードで初めてロバート・グラスパー・エクスペリメントの演奏をナマで聴く機会がありました。ステージ左奥にドラムのマーク・コレンバーグ、その横にバーニス・トラヴィス、中央にはヴォコーダーセットを横に従えたケイシー・ベンジャミン。そして、右手に、シンセと生ピアノに挟まれた形でロバート・グラスパーがゆったりと座して、スリリングな演奏を楽しませてくれました。

 実は、ロバート・グラスパーを知るきっかけもラジオでした。今年になって新しい音楽には、音楽ストリーミングサービスで出会う時代に突入しましたが、ラジオのもっている意外性には、ストリーミングサービスとは別次元の、ささやかですが、たしかな幸福感を感じます。余談ですが、ロバート・グラスパーをみると、いつも、わが社のデザイナーI君を思い出します。どちらも専門的な才能があって外見もオリジナルな魅力があって…です。

 『womo10月号』は、ハロウィン特集です。来週から10月に突入。食に芸術にスポーツにイベントに、なにかと忙しい秋です。『womo』で楽しい秋をお過ごしください!米澤よう子さんの表紙もアートしています。

 ・『womo10月号』は、ハロウィン特集
  http://womonet.eshizuoka.jp/e1552434.html




 今週から1ヶ月の夏季休暇に入りました。といっても会社は通常通り営業しているので完全にオフというわけではなく、メールなどでやりとりしながら休暇を過ごすことになります。夏をこのように過ごすようになって、今年で5年目。いまでは社長が1ヶ月不在になるからといって特別に何かを準備することもなく、休暇に入ることができるようになりました。

 社員のブログをみていると、夏はフェスにでかける人が増えているようです。フェスではありませんが、わたしは休暇初日に、東京国際フォーラムで開催された松本隆作詞活動45周年記念プロジェクト「風街レジェンド2015」に出かけてきました。松本隆(この日はしっかりドラムを叩いていました)、細野晴臣、鈴木茂による「はっぴーえんど」のナンバーで始まったコンサートは、伊藤銀次、杉 真理、佐野元春のナイアガラ・トライアングル Vol.1 & 2メンバーによる「A面で恋をして」、そして太田裕美、早見優、斉藤由貴、大橋純子、南佳孝などなど、豪華な出演者が次々と登場。

 終盤に登場した、アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの幸せ」をスイングしながら歌った矢野顕子や、「ガラスの林檎」をジャズ風にアレンジした吉田美奈子のころには、会場いっぱいが幸せな気分に包まれていましたね。松本隆の詩の世界にどっぷりと浸った素晴らしい夜でした。

 下の写真は、会場でもらった「風街レジェンド2015特製 木綿のハンカチーフ」。



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 午後は、「ブラジル音楽の世界~アントニオ・カルロス・ジョビンとその周辺」というコンサートを聴きに、静岡音楽館AOIに出かけてきました。会場の入口で、静岡音楽館AOI学芸員の小林 旬さんに遭遇。昨年「インタビューノート」でお話を聞いた直後に異動があり、静岡音楽館AOIを離れたと聞いていましたが、今年になってまた戻ってきたとのこと。「ぼくの専門はここですから」という小林さんのひとことに、いまの仕事への充実感がつたわってきました。

 ステージでは、ショーロクラブ、アン・サリー、福田進一、渡辺亮という豪華メンバーが、アントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲を中心に演奏。今日のような暑い日には、ロマンティックで清涼感があって、かつ多様性のあるリズムのブラジル音楽がよく似合います。アン・サリーの歌う「ジンジ」の途中で、ちょっとまどろんでしまいましたが、それはアン・サリーの透明感のある歌声があまりに気持ちよかったから。ブラジル音楽をテーマにした本企画は、この季節にぴったりでした。







先日、静岡音楽館AOIで聞いた中村紘子さんのピアノリサイタルは、
中村紘子さんの楽しいトークのおかげで観客席の緊張感がやわらぎ、
リラックスした雰囲気に包まれた気持ちのいいコンサートでした。

ショパンの幻想曲やムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」もよかったですが、
この日の一番は、ドビュッシーの「2つのアラベスク」。独特で繊細な音の響きが
印象派の絵画のような、やわらかで美しい世界を表現していたと思います。

長いこと感じてきた、クラシック音楽は堅苦しい、難しい、というイメージは、
いまでも変わりませんが、数百年にわたって聴かれ続けてきた音楽の魅力や
おもしろさが理解できたら素敵でしょうね。自分の世界が広がるのではないかな。

オーケストラでは何十人もの演奏者が一つの美しいハーモニーを作り出すわけですから、
数人で演奏される音楽よりも大きな美しさがそこにはあると思っています。
何百年という時間の中で淘汰されてきた音楽の説得力と表現の強さがあります


と語ってくれたのは、静岡音楽館AOIの学芸員小林 旬さん。
3月のインタビューノートでは、2015年に20周年を迎える静岡音楽館AOIの学芸員小林 旬(こばやし じゅん)さんにクラシック音楽の魅力と楽しみ方についてお聞きしました。





クリスマス前の3連休の初日、六本木に新しくオープンした劇場「EX THEATER ROPPONGI」で、「細野晴臣×坂本龍一」のライブを聴いてきた。ゲストは、高橋幸宏、小山田圭吾、青葉市子、伊藤ゴロー、ユザーン。

細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏がステージに立ち、YMOが揃ったが、この日の三人は電子楽器を使わず、演奏はアコースティック中心。気心知れた三人の、ユルくて、ユーモアに満ちた掛け合いと演奏が、会場全体を幸せな気分に包んでいた。

大貫妙子&坂本龍一の楽曲『3びきのくま』をカヴァーした青葉市子の歌声が、素晴らしく美しかった。途中で、青葉市子と小山田圭吾、ユザーンの3人で、攻殻機動隊ED曲『外は戦場だよ』を演奏。本編最後には「どてらYMOでもやった曲を」と言って、アコースティクバージョンでYMOの『Rydeen』!

後日知ったのですが、30年前のこの日は、YMO散開ライブの最終日だったのだそうだ。「細野晴臣×坂本龍一@EXシアター」は、年の瀬にふさわしい、素晴らしく、豪華な一夜でした。





タグ :細野晴臣

念願かなって、細野晴臣のライブに出かけてきました。
新譜『Heavenly Music』にあわせての日比谷公会堂ライブ。

ずっと野音のつもりでいたので、寒さ対策に長袖で出かけたのだけれど、
会場は隣の公会堂でした。ここは初めて。中は歴史を感じさせる建物で
思ったよりも狭く、そのおかげでステージまでとても近い。

この時間帯はいつも眠いんですよ。
 今日は、さっきエスプレッソ飲んだのでばっちりです。
 でも、心臓が……
 …で、救心飲んで、エスプレッソ飲んで、また救心飲んで…
 これじゃ、死んじゃうね(笑)


細野晴臣のこんなゆる〜い会話で始まったライブは、
終始とてもリラックスした雰囲気。
会場からのツッコミにも、いつもの細野節でひねりを加えてかえす。
大勢の客を前にして、自然体の細野さんがかっこいい。
こんな歳のとり方をしたいものだ。

ライブでは、バカラックが作曲してカーペンターズが歌ってヒットした
「Close to you」(これはぼくも大好きな曲)や、
ボブ・ディランの「When I Paint My Masterpiece」など、
懐かしの名曲が細野さん流のアレンジで、新鮮で心地いい曲に生まれ変わっていた。
前作『HoSoNoVa』からは「悲しみのラッキースター」が演奏され、
アンコールは、クラフトワークの75年のアルバム『放射能』から「Radioactivity」。
3.11の震災直後に思い出してアレンジしたそうです。

ゲスト出演した「くるり」の岸田繁は、ハッピーエンドの「風をあつめて」と
自身の作品「グッドモーニング」を生ギター1本で披露。
こちらは、グッとこころに染みる演奏。

メンバーは、高田漣、伊賀航、伊藤大地、そしてお馴染みのコシミハル。

ゲストに岸田繁(くるり)、青葉市子、そして林立夫。

Heavenly Music』(天国の調べ)というタイトルだけあって
とっても気持ちのいいライブでした。
音楽を聴くだけならCDでも、MP3でも事足りますが、
一回性のライブは違う楽しみがありますね。
細野晴臣のライブ、よかったなぁ。


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・静岡のイカしたバンドの話題なら…
 「マウンテンミュージック」(日刊いーしず)by 怒ミシシッピ・クィーン兄
  http://mountainmusic.eshizuoka.jp/e1074371.html



海野 尚史 HISASHI UNNO

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