ナガオカケンメイのやり方「世の中の役に立ちたい」と思いながら、はたして今の自分はどれほど社会に貢献できているのだろう、と自問することがあります。それも、地に足の着いたカタチで…

自分の理想とする姿と、いま目の前にある、やらなければならない仕事が、一本の線でしっかりと結ばれていると実感できることは、とても幸せなことですよね。

『ナガオカケンメイのやり方』(ナガオカケンメイ著、平凡社)は、デザインリサイクルストア「D&DEPAERTMENT PROJECT」に取り組んでいる経営者でありデザイナーのナガオカケンメイさんが書き続けてきた8年間のブログ「ナガオカ日記」から生まれた一冊。

「いかにして新しいものを作らないで、どう価値を作り出すか」……▼という理想を、どのように目の前の仕事「D&DEPAERTMENT PROJECT」(現実)に落とし込んできたか、日記を通して見えてきます。

ロングライフというコンセプトや、D&DEPARTMENTというお店、そして社員に向けたコトバが熱い!

そして、彼の熱い思いが、D&DEPARTMENTというプロジェクトを通じて、スタッフやお客さま、取引先など、人からひとへと確実に伝播しているのだと思います。

この“理想に向けた熱い思い”は、世の中の創業者と呼ばれる方々が共通してもっていたもの。

創業者においては、理想を実現する「やり方」そのものがそれぞれの「生き方」なのだと、『ナガオカケンメイのやり方』を読みながら気づかされます。
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