サールナートで、2006年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画
「ツォツィ」を観る。ツォツィとは、不良の意味。
アパルトヘイト廃止後の南アフリカ・ヨハネスブルクの貧民窟に暮らす少年が、ある日自分が奪ったクルマの中に残されていた赤ん坊と出会うことから、次第に生きる希望を見つけるお話だ。
フライヤーによれば、元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏も「かつてはツォツィだった」。
テーマそのものは目新しいものではないかもしれないが、人として生きることの尊厳や不良仲間の「ボストン」がツォツィに繰り返し問いただす「おまえに品位はあるか」という言葉に、我が家の子どもたちならどう答えるだろうか、と考えさせられた。
全編に流れる、心の鼓動のようにも聞こえるZORAの音楽が素晴らしい。