熊本地震被災地の調査・視察に参加した際に、玉屋通りにある橙書店に寄ってきました。橙書店は、隣の「orange」という名前のカフェ&雑貨店に併設(カフェの厨房と書店のレジは店内でつながっている)されていて、店主Tさんのプライベートな書棚をそのまま公開しているような品揃えと雰囲気が特徴の小さな書店。このような私的で個性的なお店が営業的に成り立つ(実際のところはわかりませんが)街は、住む人に恵まれているんじゃないかと思います。震災後のお店が気になって寄ってみたのですが、以前と同じように営業していて安心しました。

没後20年を迎える星野道夫関連の本や、この春出版された「スーザン・ソンタグの『ローリング・ストーン』インタヴュー」も、橙書店の棚によく馴染んでいました。この日は、立ち読みしていたら、そのままホテルで読み続けたくなった穂村弘と山田航の共著「世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密」を購入。支払いの際に、震災の時のことを少しお聞きすると、比較的早く再開できたけど、近々お店を引っ越すことにしたとのこと。そして、綺麗なオレンジ色の移転のお知らせをいただきました。

熊本の橙書店で「世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密」。



熊本の橙書店で「世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密」。


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