「一般社団法人静岡木の家ネットワーク」さん主催による熊本地震被災地の調査・視察に参加させていただきました。「一般社団法人静岡木の家ネットワーク」様は、浜松市内の地元工務店を中心に70社以上の住宅関連会社が集まり、住宅性能の向上を目的に、新しい建築技術の情報共有や長期優良住宅の推進などに取り組んでいるJBN(全国の地域工務店組織)の連携団体です。

今回は、熊本県益城町の調査・視察、南阿蘇村の応急仮設住宅の視察、そして熊本の地元工務店・エコワークス様では社長の小山さまによる発災後の顧客対応などについて、体験に基づいたお話を聞かせていただき、とても中身の濃い視察となりました。

築年数の新しい家は大丈夫で古い家が弱い、という単純な状況ではないことが、現地を視察してみると分かります。耐震基準をクリアしている新しい家でも損壊している。倒壊している家の被害の大きな箇所を確認しながら、専門家のみなさんがその原因を推察しながら調査する現場に同行できたことは、とても貴重な体験。

静岡県及び愛知県三河地域の地元工務店様の情報を発信する住宅情報媒体「イエタテ」を運営している弊社としても、今後発生するとされる東海・東南海地震への備え、住宅の耐震に関する情報発信及び啓蒙などを通じて、今後の家づくりに生かしていただけるように取り組むことの重要性を再認識しました。また「一般社団法人静岡木の家ネットワーク」様には、今回とても貴重な機会をいただき、改めて感謝します。

両側の家々が損壊している通りを目の前にすると、家々や電信柱の垂直水平が歪み、2階の高さにあるべき屋根が地面近くに見えるなど、被災の大きさと、そこに暮らしていた方々への思いも交わって、平衡感覚を失う様な気持ちになりました。熊本のみなさまの一日でも早くの復興をこころより願います。

熊本地震被災地の調査・視察に参加してきました。




熊本地震被災地の調査・視察に参加してきました。


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海野 尚史 HISASHI UNNO

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