「当店では標準」とメニューに書かれた(ナイフの刺さった)ハンバーガーを食べながら、ブルボン小林さんが朝日新聞に寄稿していたコラムを思い出す。
「気の抜けたコーラと言われて渡された麦茶に “うぇっ” と驚いたり(麦茶は好きなのに)、お歳暮にいただいたオレンジジュースの味に“不味いな、賞味期限かな”と思って捨てようとしたら、パッケージに “温州みかんジュース” という文字を見つけ、今度はおいしく感じたり…」
「物を食べる時、言葉も一緒に食べている」という指摘は、たしかにそのとおりだと思う。
食べ物を前にしたとき、頭の中では、言葉に加えて、さらに過去の記憶や、どこかで注入されたイメージも、勝手にトッピングしていることもある。まるで、画像加工ソフトで、いくつものレイヤーを重ねるように。
「当店では標準」と書かれたハンバーガーとポテトを少し残してしまった、標準に届かない自分は、お腹はいっぱいなのに、心は満たされない、どこか勝負に負けた気分。
【お知らせ】
「womoバル・パスポート」の第2号が発行となりました。
「womoバル・パスポート」を提示すれば、静岡の居酒屋・ダイニングバー・フレンチ・イタリアン・アジアン・中華ー68店の食事 2~2,980円分を 1,000円 で楽しめるというお得な企画です。1回使えば本代の元が取れ、2人で使えば1回2,000円以上も、言葉どおりにお得です!
●「womoバル・パスポート」
静岡:
http://shizuoka.womo.jp/gourmet/pages/index/viewtpl/barpassport
浜松:
http://hamamatsu.womo.jp/gourmet/pages/index/viewtpl/barpassport